「暑い!!!!!!」
和歌山が叫びながら帰ってきたので「おかえり」と声をかけてやる。
「ただいま、外めっちゃ暑い!」
「さっき天気予報見たら35度って書いてあったもんな」
「あと鹿島が『暑過ぎて頭おかしくなる!』って岸壁から海に飛び込んだって話も聞いた」
「何やってんだよ……あ、そういやスイカあるぞ」
「やった、スイカ食べる!」
荷物の片付けもそこそこに冷蔵庫を開けると、4分の1カットにされたスイカと塩の瓶を手に食卓に着く。
「海南も食べる?」
「俺はいいよ、さっき昼飯食ったばかりだし」
和歌山がスイカに塩を一振り二振り、と思いきやまだ塩をかけてくる。
「……多くね?塩」
「あー、コレね。昔小倉に『スイカの塩は多めに振ったほうが美味い!』って言われてから多めに振るようにしてるんだよね。塩分補給にもなるし」
和歌山にとって小倉は高炉のいろはを教えてくれた師匠のようなもので、折に触れて小倉との思い出を話の中に出してくる。
「高血圧んなるぞ」
「俺ら人間じゃないし、高炉で仕事した後だからセーフ!」
そんなこと言いつつスイカにかぶりつく和歌山を、やれやれという心地で見守る。
「本当こんなに暑いと洒落にならないよね」
「外出るだけでも命懸けだもんな」
そんなくだらない話をしながら涼しい部屋で、今日も暮らしている。
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海南と和歌山。暑いですね。