*けーちゃんと千代田線から見たじょばみと話。
ずるずると恋を引きずる辛さという物を知っている。
「だからさー、常磐がたまに可哀想に思えるんだにゃー」
『むしろいまおれはあんたのあたまがしんぱいになりました』
「・・・・・・千代ちゃん、毒舌なことはひらがなで書いても可愛くないぜ☆」
『しょうがないでしょ、いちぶあいつにうばわれてるから』
「ああ、のどが利かないんだっけ」
千代田ちゃんは声を奪われている。
それは駅の一部がJRでありメトロであることからの影響によるものだというのは千代田ちゃんの近辺では常識となっていた。
漢字が書けないのは、たぶんその奪われた一部よるものだと思う。
『みとではどんなかんじですか』
「楽しくやってるみたいだよ、お兄さんを慕って」
常磐は兄に寄せる思いにあえて名前をつけない。
「もどかしいよねぇ」
『しょうじきうざいです』
その感情に名前をつけないことがもどかしい。
おわり