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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

美味しい黒魔女とクリームシチュー

土曜日の夜、先輩の家に泊まりに来た。
「良く考え付いたものだな」
「公式戦の次の日に練習試合が来たのは偶然ですよ?まあそれに便乗したのは僕ですけど」
久しぶりにとまりに来たブラックラムズ先輩の家はいつも通りモノクロでおしゃれな部屋だ。
だけど机の上には赤いバラが一輪。それがモノクロの部屋によく映える。
(ほんとにこういうセンスすごいよなあ)
人間で言えば高齢者に差し掛かる年でありながらセンスが若々しいのは本当にすごいと思うのだ。
「小腹空かないか?」
「あー、ちょっと空いてます。アフターマッチファンクションってつい話すことに夢中になっちゃうからあんまり食べられないんですよねえ」
「だと思った。クリームシチューを作ってあるが、食うか?」
「もちろん」
手伝えという風に視線で僕をダイニングへと呼んでくる。
僕は先輩の横に立つとすっとフランスパンを差し出してくる。
「適当に切ってトーストしておいて欲しい。ちなみに、冷蔵庫にカルピスバターとガーリックバターがある」
「……ガーリックバタートーストにホワイシチューですね?」
その組み合わせは絶対にうまい。
栄養バランスは置いといて今日だけはがっつり行かせてもらおう。
パンをザクザクと切ってから冷蔵庫にある二種類のバターを塗りたくる。
「もうこの時点で美味しそう」
「焼いた方が美味いぞ?」
鍋をかき混ぜるブラックラムズ先輩はなんとなく魔女っぽい、たぶんモノクロな見た目と羊の角のせいだろう。
「美味しい魔女の助言は聞いておきます」
トースターに入れてパンを焼くと、鍋からシチューの匂いが立ってきた。
野菜たっぷりのクリームシチューは彩り鮮やかだ。
「結構色々入れるんですね」
「野菜が結構残ってたんでな。玉ねぎ・人参・じゃがいも・かぼちゃ・ブロッコリー・ロマネスコ・赤と黄色のパプリカ・グリーンピース・しめじとまいたけ・鶏肉だが……食えないものはないよな?」
「ないですね、というかロマネスコって僕食べたことないんですけど」
「ブロッコリーと大体同じだからブロッコリーが大丈夫なら食える」
これだけ野菜が入ってるならビタミンはある程度補給できそうだなと妙な安心をしたところでトーストが焼けてきたようでいい匂いがする。
「もう良いな。イーグルス、食べられる分好きに盛るといい」
お玉を差し出されると先輩はトーストのほうを見に行ってしまった。
(……ちょっと味見させてもらお)
小さなスプーンで味見してみるとミルクと野菜の甘さの広がる優しい家庭の味が広がる。
純粋な料理の腕前で言うならサンゴリアス君のほうが上なんだけど、先輩のは料理上手なお母さんの味って感じがする。
でも先輩はお母さんじゃないので、つまり。
「美味しい黒魔女さん……」
「我が黒魔女なら汝は可愛い使い魔だな」
僕の感想を聞いて先輩は楽しそうに笑っていた。



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イーグルスとブラックラムズ。
公式戦で試合した次の日に練習試合組むのめちゃくちゃ仲いいな!という叫びを込めて

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残りはお土産にした

盛岡駅に来るのは久しぶりだった。
地元のJRとのコラボ企画で盛岡駅の休憩室に展示を置かせてもらうことになり、その手伝いで小貫まで来たのである。
かつてのユニフォームや記念品をきれいに並べ、駅員や担当者に挨拶もした辺りで小腹が空く。
乗る予定のきっぷを見ればまだ発車まで40分ぐらいある。
「……久しぶりの盛岡だし、盛岡のもん食いたいよなあ」
じゃじゃ麺や冷麺は40分で完食するのも厳しいので電車の中で食べられるといいだろうか。
なんとなく駅の外へ出ると電柱のある文字が目につく。
「福田パン、そういやしばらく食ってないよなあ」
色んなクリームや具材をコッペパンに挟んで食べる盛岡名物が出てくるともうそれの口になってしまう。
ちょっと駅から歩くので早歩きに切り替えると何にしようか?と思考がさまよう。
定番のあんバターやジャムバターも嫌いじゃないががっつりしたカツサンドだろうか?
でも前に食べた田野畑の牛乳で作ったミルククリームも美味しかったので、そこにチョコレートクリームもいいだろう。
ああでもカスタードにキャラメルでプリン風というのもいいかもしれない。
考えれば考えるほどお腹が空くがふと気づく。

(でも福田パンって結構でかいよな?)

市販のコッペパンよりも2まわりぐらいは大きかった記憶がある。
自分は体格の割に食べる方だと思ってはいるが、想定したものを全部ひとりで食べるのは少々厳しい気がする。
……他の人に食べて貰えばいいか。
同行するスタッフさんと食べたり、それでも残った分は事務所のスタッフさんと分け合えばいい。
てくてく歩いていくと白とワインレッドの建物が見えてきた、福田パンの本店である。
(よし、思いつくままに頼んでみんなで食べよう)
帰ったら今日は冬のパン祭りである 。
「ご注文お決まりですか?」
「とんかつサンド、照り焼きたまごサンド、ミルククリームとチョコクリームのミックス、カスタードとカラメルのミックス、つぶあんバターと桃ジャムバター、あと……」
思いつく限りのパンを袋に詰めて持ち帰ればパンの幸せなにおいがするのであった。



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シーウェイブスさんのどうでもいい話。
また盛岡に行ったらチョコクリームと地元の牛乳クリームのパン食うんだ……(?)

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#リツイート又はいいね1つ毎にうちの子が勝手に喋りだす

*年末にタグでやったやつのまとめ

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八幡「寒いので鍋にしたいけどひとり鍋って寂しさが極まる感じしますよね」
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野武士「大掃除しようと思ったけど大掃除に必要なものを買いに行くところからやらないといけない事に気づいた」
アルカス「それじゃあだめじゃん」
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結城「1年が飛ぶように過ぎていくのでどうにかして遅らせる方法が欲しいですね」
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弘前「雪かき用のママさんダンプが壊れたのでもうだめかもしれない」
黒石「予備貸しますよ」
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水島「年末って基本仕事でそれどころじゃないから年明けに追加購入する薄い本の収納スペースを年末に作るんだけど、捨てれた試しがないんだよね」
福山「だから床下収納まで薄い本で埋まってるのね」
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釜石「年越しが東京になりそうだし、川崎大師でも行くかな……」
八幡「私も年末東京にしますね」
釜石「呼んでない」
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君津「餅って美味いけど量食えないからいつも買うか悩むんだよな」
鹿島「わかる〜!」
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鹿島「今年もあっという間の一年だったねえ……まあ来年大変そうだけどね。おもに企業合併で」
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広畑「さむい……しごとしたくない……」
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結城「年越し蕎麦って海老天蕎麦のイメージですけど天ぷら揚げるのって面倒でついお惣菜にしてしまうんですよね」
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ナナプリ「お蕎麦おいしいねー」
キューデン「普段うどんが多いから年越しでしか食わないけど美味しいよな」
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千葉「仕事の一息で食べるカップそばもこれはこれで悪くはないんだよね」
京浜『そうよね』

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新年のご挨拶

結城「2024年あけましておめでとうございます」
八幡「謹んで新年のお慶び申し上げます」
シーウェイブス「キャラの方向性がそっくりな2人がそろってしまった」
結城「向こうのほうが年下でしょうに!」
八幡「顔がいいだけのストーカーと一緒にされたくないです!」
シーウェイブス(少なくとも作者からはそう思われてるんだよなあ)
結城「ちなみに私も小山さんも今年は市政70周年の記念すべき年ですからね!たぶん作者もなんかやりますよ!」
シーウェイブス(丸投げされてる……)
八幡「私のところもたぶん何かしてくれますよ」
シーウェイブス「とりあえず本年もよろしくお願いします」

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年の終わりに

正月ぐらいはのんびりしたい、と思っていてもうまく行かない事は往々にして発生する。
「まさか今年の正月は東京本社で過ごすことになるとはなあ……」
仕事納めギリギリに発生したトラブルで東京に連れて来られ、気づけば帰省のハイシーズンにぶち当たって帰れなくなってしまったのだ。
無理をすれば帰れなくもないが宿が確保できてるのもあり、無理せず東京で過ごすことになったのである。
「こうして一緒に年越しなんて久しぶりですよね」
嬉しそうにそう言いながらお燗した酒を渡してきたのは八幡である。
今年はお互い仕事の都合で一緒の年越しになると聞いた八幡は宿の人に頼んで燗酒とおでんを出前して貰い、こいつを片手にのんびりしたいと言い出したのである。
ちなみにそばの出前もいつの間にか予約してた。行動が早すぎる。
「まあ、それはそうだよな」
「一緒し年越しそば食べて布団を並べて初夢見て、年が明けたら一緒に初詣なんて物理的に出来ませんからね」
「そもそも高炉があるとそっちの世話で正月がつぶれるしな」
高炉というものは基本的に24時間365日稼働するものであるので、盆暮れであっても稼働させるために人が居なければならない世話のかかる道具である。
なので昼から酒をちびりちびりとやりながらの正月というのは高炉を持たない製鉄所のみが過ごせる年の越し方なのだ。
「昔は世間がのんべんだらりとする日に仕事しなくちゃならないのかと面倒に思ってましたけど、なくなったらなくなったで寂しいんだから不思議ですよねえ」
「そうだよな、仕事の無い正月にも慣れたつもりではいるんだけどな」
ちびりと酒をやってはおでんを食べ、時折煙草に手を伸ばしながらテレビを見て新年を待ちわびる。
そんな正月が少々自分には退屈に感じられてしまうのも事実なのだ。 「
そういえば帰りの新幹線いつですか?」
「なんとか1日の夜のが取れた」
「午前中に一緒に初詣ぐらいは行けそうですね」
「なら久しぶりに川崎大師でも行かないか?大師河原がいた時は何度か行ったろ」
「正月の川崎大師って死ぬほど混みそうですけど……まあたまにはいいですかね」
高炉が亡くなってからやることの無い退屈な季節になった正月も、今年はこいつがいるので少しは退屈しなさそうだ。



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釜石と八幡。今年の書き納めです。

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