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コーギーとお昼寝

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常陸国水戸日記2

文禄4年(1595年)2月
改築後の馬場城、いや水戸城は春の兆しを城じゅうに迎えていた。
「や」
「鹿島と麻生?珍しいね」
そこにいた組み合わせはちょっと珍しいもので、どちらもここにはめったに顔を出さなかった。
相変わらず布で体を覆って素顔の見えない麻生と、いつもどおりおっとりした空気を放つ鹿島だった。
「ちょっと呼ばれてね、随分綺麗になったんじゃない?水戸も少し背が伸びたし」
「へ?」

常陸国水戸日記

「……町の成長に合わせて姿が変わるのですよ」
「そんなこと初めて聞いたんだけど」
「まー、意外と気づかないからねぇ。府中だって昔はもっと手がつけられなかったし」
「鹿島の言う昔ってどれくらい?」
「だいたい大和朝廷のころかなぁ」
自分と鹿島では時間が違いすぎると一瞬頭がクラクラした。
まあ鹿島神宮とほぼ同い年ぐらいの相手に何を言っても勝てる訳が無いのかもしれない。
「時間感覚違いすぎ」
「そう?」
「うん」
そんな時、遠くから聞こえたのは悲鳴だった。

***

現代
「無用心だったよねぇ、今思うと」
「……無用心どころじゃないでしょ」
鹿島を統括していた鹿島氏は佐竹と不仲であった。
つまり、あのときの悲鳴は謀殺された時の悲鳴だったのだ。
「もっと正々堂々するべきだ」
「だからいつまでたっても太田と喧嘩するんだよ」








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常陸国水戸日記1

1590年(天正18年)・水戸
馬場城は、平和だった。
古くは大禄氏(馬場氏)の城として生まれ、後に江戸氏の城となったのが1416年(応永23年)のことでかれこれ170年ほど水戸は江戸氏の町として暮らしてきた。
「……よ」
「太田、何か用?」
「愛想がねぇなお前は、佐竹様からのお達しだ」
太田は佐竹の城下町である。
町同士にもそれなりの格というか特徴があり、それ相応の振る舞いというものがある。
水戸と太田の場合はそれはかなり特殊だった。
まず、江戸氏と佐竹氏は主従関係にあるがたびたび対立をしていた。
次に先ごろの小田原征伐で江戸氏は北条方に、佐竹氏は豊臣方にと対立している。
「どういうお達し?」
「先ごろの小田原征伐で義重様は常陸一国を受け取った、それに併せてここを新たな城にするそうだ」
「……出て行けって事」
「まあそういう事だ」

常陸国水戸日記

江戸氏は馬場城を捨てなかった。
これにより4年にわたる佐竹氏の馬場城攻めが始まる。
「どうも」
「那珂湊?太田じゃないんだね」
「直接あったら喧嘩になりそうだからこっちで引き受けたんです」
「……江戸氏を追い出せって話?」
「もちろん」
「170年も世話になった人追い出すに追い出せないでしょ」
水戸もそれ相応に理解していた。
佐竹には東国一の鉄砲隊があるし、後ろには豊臣がついている。
「まあ、そうですけどね」
「情勢は良くないけどね」


***

1594年(文禄3年)
「じゃあ、結城によろしく」
「申し訳ない」
江戸氏は家族を連れて結城へと敗走。
これにより水戸は佐竹氏の新たな根城となる。









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人を呪わば穴二つ?

ある日の友部駅。
「……不発弾、見つかったそうですねぇ」
「というわけで23日の一部列車は運休な」
常磐から手渡された紙を受け取る。
軽くため息をこぼして懐にしまいこんで水戸が呟く。
「ええ、それは承知の上ですよ」
「じゃあ何でその話を振ったんだよ」
「……人を呪わば穴二つ、というところですかねぇ。
こっちは窓ガラスが割れて遅延して、あなたは不発弾処理に追われて」
「別に呪ってないからな」
「こんな年末のくそ忙しいときに誰がこんなことやるんですかねぇ」
「そうだな」









別に呪った記憶も無いのに災難に巻き込まれる友部駅組の話でした。
お前ら本当に大丈夫なの・・・・・?ちょっとお払い受けてきたほうが良いんじゃないの・・・・・?と思ったのは私だけでしょうか。

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抱きしめて欲しい

昨日の地震の話。
不謹慎かもしれないので折りたたみます。







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100年の孤独、もしくは40年の充足

友部駅
「……30分遅れですね」
「しかたねーだろ」
「営団のほうは?」
「地下鉄は直通切ってる」
「向こうに迷惑かけないうちにさっさと戻りなさい、水戸支社管轄内ぐらい私が面倒見ますから」
「了解」
「それともうひとつ、」
「うん?」
「携帯は切りっ放しにしない」
「つけとくと日暮里から大量に電話くんの」
「水郡が連絡取れないと慌ててましたよ、せっかくのSL運航日だというのに」
「あー……悪かった」
「なら反省の態度を見せるべきしょう」
「へーへー」
「変な拗ね方してますよ」
「なにが」
「まだ国鉄の鬼門と呼ばれてることに捻くれてるんですか?」
「………………ひねてない」
「嘘おっしゃい、まあ早く行きなさい」
「へーへー」











弟のひねくれを一番最初に見透かす兄でした。

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