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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

青い光が見せた幻

『お前のためだ』
生まれたばかりの自分にそう告げて、上司はこの村に原子力発電所を誘致した。
人間同士のつながりを巧みに利用して他の候補地を退けて、巨大な国有地を開発して原発が作られた。
臨界の時の青い光の鮮やかさは今も目に焼きついている。
「那珂」
「なんですか?」
「・・・・・・・上司の行いは間違いだったのでしょうか」
「間違いも時には必要ですよ、原発が無ければ今もまた東海村は寒村のままです」
発電所がもたらした膨大なお金は公共施設へと変わった。
新しいまちのお金は生まれたての僕を巨大な原発城下町へと育て上げた。
「いずれ、原発がなくなるとして僕はどうなるのでしょうか」
「それは誰にも分かりませんよ」
風が吹き抜ける。
そして、二度目の夏が来る。




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ま/っ/ぷ/るが「俺たち結婚しました」にしか見えなかった

*すごく残念ないわきさんと北茨城さんネタです。

*興味のある人はお近くの本屋か密林で一番新しいま/っぷ/るをご覧ください。





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織物/染物擬人化「鮮やかな世界へ」

*織物と染物の擬人化です。
*さらっと違うものが混じってるのはスルー。

・琉球紅型
鮮やかな色彩が特徴の染物。
明るく陽気な色黒うちなー男子。
アジア各地の言葉や情報に精通し、ニコニコ笑う元気っこだが元気すぎるのが玉に瑕。
礼儀作法はキッチリしており、TPOは意外とわきまえている。

・結城紬
亀甲柄が特徴の織物。
喋らない無表情な美青年、慣れるとマイペースながらやさしくなる。
元は農家が売り物にならない繭を使って作った織物なので、意外と庶民的な感覚の持ち主。

・京友禅
かつての京都の伝統を伝える染物。
雅を代表する京都の王子様、おじゃる口調のせいか公家っぽい。
ナルシスト。

・加賀友禅
北陸加賀の武家文化の中で育てられた独特の染物。
京友禅とは双子の弟、ただし性格的にはさほど似ていない。
空気の読めない武士で、原色は派手さを好まない。
趣味は花嫁を見送ること。

・津軽こぎん刺し
雪国で生み出された刺し子。
かつては布地をしっかりするための技法だったが、年を経るごとに鮮やかな色彩を身にまとうようになる。
おっとりさん。

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その先にあるものは

常磐との付き合いは自分の年齢と同じぐらいの付き合いになる。
「久しぶり」
『まだいきてたのか』
「人を勝手に殺すな二重戸籍」
『きのうのせんろかんぼつでしんでるとおもったからな』
「3時間で復旧したわ」
お互いアホなやり取り(声出ないけど)をするのはいつもどおりのじゃれあいだ。
不意に声が割り込んでくる。
「じょーばーん、お疲れさんだにゃー」
「おお、京成久しぶり。」
「おにーさん元気ー?」
「馬鹿元気だ、いつもどおりイライラしてる」
『おこらせてるのおまえだろ、あったことないけど』
「なにがだよ、顔は美人だけどろくなのじゃねーぞ」
『うそつけ』
「じょーばん意外とお兄ちゃん好きだよねー」
「ねーわ」
否定しつつも、顔は少し恥ずかしがっているように感じる。
大体何年の付き合いだと思っているんだ。
好きなら好きで腹くくれよヤンキー!









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そんなこともあるさと笑え

本日も牛久沼は晴天。
うな丼も美味しく食べられる、いい日だ。
「龍ヶ崎」
「・・・・なに?」
「常磐線が牛久ー佐貫間の路線陥没で止まった」
牛久の予想外すぎる一言に一瞬意識が飛んだ。
なんでそんなこと起きたのと問い詰めたくもなるが落ちつこう。
「路線陥没って原因は?」
「わからない」
「・・・・・・とりあえず駅に行こうか」
この状態じゃらちが明かない。
とりあえず情報収集に徹しよう。

***

夜。
駅と職場を往来し、結果余計に働くことになるのは予想外だった。
お互いにげんなりした気分でため息をこぼす。
「・・・・・・まさか3時間も止まるとはね」
「うん」
「夜、どこか食べに行く?」
「いいね、焼肉でも行こうか!」
「牛久は、笑ってるほうがいいよ」
「は?」
「なんでもない、食べに行こうか」










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