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コーギーとお昼寝

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「がんばれ負けるなとねりさん」小話詰め合わせ

*浅草→三田←荒川/7→とねり/13→8とかいろいろ注意。

*会話文です。


〔とねりさんとめとろさん〕
日暮里駅
「とねり!」
「キングやん、お久しぶりー!」
「とねり、13号!」
「・・・・・・・なんでななが」
「うちとケーキ食べるんよ、キングも一緒に行く?」
「とねりがそういうなら」
「南北・・・・・副都心・・・・・・ここにいたのか」
「ごっちゃん!一緒にケーキ食べるんよ、一緒に行こう?」
「残念だが、南北はまだやることが残ってるからちょっと無理そうだな」
「離せ東西!ぼくはとねりとケーキ食べるんだ!」
「ダイヤ改正会議が終わったらな、あとさっき飯田橋ではっつぁんと会ったんで副都心に伝言」
「はちが?」
「『今夜の会議すっぽかしたら西武に嫁入りしてやる』だそうだ」
「嫌だ!」
「というわけで副都心は池袋に戻ってはっつぁん説得するよーに、戻るぞななー」
「いーやーだーあああああああああ!」
○月○日、火ようび、はれ。
きょうはキングとななちゃんと3人でケーキたべようねっておはなししてたら、ごっちゃんが「ふくとしんがしごとしなかったら、はっつぁんがせいぶとけっこんする」と言われておやくそくがなくなってしまいました。
でも、はちにぃがせいぶさんとけっこんしたらキングが泣いちゃうとおもうのでしょうがないかなっておもいました。
ちなみにあらかわにぃに聞いたら「ゆーらくちょ(はちにぃのこと)とせいぶがへいごうしたらせいぶはゆーらくちょふたりになっちゃうからたぶんないよ」って言ってたので、あしたキングにおしえてあげようとおもいます。

〔1号線の野望、6号線の苦労〕
「ほんととねりかわいいーよねー、おいちゃんほんと嬉しいよ」
「子供なんてあんなもんだろ、昔の12号とか」
「ああー、大江戸もなー。夢もぐら(大江戸線の愛称候補)でよかったのになー」
「ほんとに夢もぐらになってたら本人のトラウマ増えるぞ」
「いいじゃん、おいちゃんもみーたんがもっと子供育ててくれれば「殺すぞ1号線」

〔キングのすきなひと〕
池袋駅
「とねり?」
「はっちゃんだ」
「副都心に会いに来たの?」
こくこくと頷く。
「あいつねー、今ちょっと銀座に絞られ中なんだよね・・・・・。もう少ししたら戻ってくるとおもうけど」
「・・・・・・・やっぱ帰る」
「へ?」
□月○日木ようびくもり
もうすぐ「ばれんたいん」なのでいっちゃんやあらかわにぃにあげるチョコをかいにいけぶくろに行きました。
キングいるかなっとおもって駅をあるいていたらはっちゃんにそうぐうしました。
「いまちょっと銀座に怒られてるんだよね、もうすこししたらくるよ」と言っていたけど、キングははっちゃんがすきだからうちよりはっちゃんがなぐさめたほうがいいかなとおもっていけぶくろじゃなくて銀座のデパートでかうことにしました。
ちょうどテンテン(新宿にい)が前につれていってくれたチョコのおみせでおいしいチョコをかいました、よろこんでくれればいいと思いました。





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みんなの誕生日まとめ

・参考はウィキ先生です。
・カッコ内は根拠です。
・一部あえて誕生日を変更してある人がいますが、それは4月1日生まれが多すぎるためです。
・誕生日は本人の認識しだいで変わります。大雑把です。
・たまに変更や追加があるかもしれません。
・突っ込みは拍手からどうぞ。

*1月
1日常総(市制施行日)
  八千代(村の発足日)
  利根(町制施行日)
16日水戸線(水戸鉄道開業日)

*2月
1日潮来(町制施行日)
  城里(町制施行日)
11日石岡(市制施行日)
   銚子(市制施行日)
13日境(つくばナンバー導入日)


*3月
1日取手(町章制定日)
  守谷(町制施行日)
  神栖(息栖村廃止日)
5日茨城町(旧石崎村編入合併日)
15日結城(市制施行日)
   下館(市制施行日)
19日笠間(市制施行日)
22日坂東(市制施行日)
   稲敷(市制施行日)
27日つくばみらい(市制施行日)
   小美玉(市制施行日)
28日筑西(市制施行日)
   かすみがうら(市制施行日)
31日北茨城市(市制施行日)
   那珂(町制施行日)
   東海(町制施行日)


*4月
1日水戸(市制施行)
  日立(旧日立町町制施行日)
  土浦(旧土浦町町制施行)
  美浦(村制施行日)
11日大正11年法(公布日)
   日立鉄道
   鹿島臨海鉄道大洗鹿島線
   鹿島線
17日筑波鉄道(開通日)
20日阿見(旧船島村編入日)


*5月


*6月
1日下妻(市制施行日)
  河内(町制施行日)
  五霞(町制施行日)
8日鹿島鉄道(開業日)
10日旧瓜連町(町制施行日)
15日龍ヶ崎(市章制定日)
30日京成(会社設立日)

*7月
1日那珂川町(旧小川町町制施行日)
15日常陸太田(市制施行日)
16日小山(小山駅開業日)
20日大子(町制施行)
21日鹿島臨海鉄道鹿島臨海線(開業日)

*8月
1日古河(市制施行日)
14日龍ヶ崎線(開通日)
27日東武(伊勢崎線開業日)

*9月
1日鹿島(市制施行日)
2日行方(市制施行日)
27日ひたちなか海浜鉄道(3セク移管決定日)


*10月
1日高萩(町制施行日)
  桜川(市制施行日)
  いわき(市制施行日)
11日鉾田(市制施行日)
12日常磐線(名称改称日)
16日常陸大宮市(市制施行日)


*11月
1日ひたちなか(市制施行日)
  常総線(開通日)
3日大洗(町制施行日)
  大宮(市制施行日)
16日水郡線(大田鉄道開通日)
30日つくば(市制施行日)


*12月
1日住金(鹿島製鉄所発足)
25日牛久(牛久駅開業日)





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彼はあっけなく消えていった

*水郡線と日立鉄道。



いずれ、僕も消え行く運命なんだろうかと自嘲的に呟いた。
ある年の4月1日、一匹の黒猫が死んだ。
黒猫、日立鉄道と僕は長い付き合いだった。
開業直後から僕は彼を知っていて、彼もまた僕を知っていた。
「・・・・・いい夢見ろ」
これからは誰も手入れしなくなるレールと駅舎には彼の面影があった。





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123回目の裏話

*水戸誕生日話の前日談です。




日暮里駅
片手にグルメガイド、片手に携帯で常磐はぼんやりと考え込んでいた。
「・・・・・・どうすっかな」
「あー☆常磐発見!」
「青砥に帰れ」
「ひどいにゃー、じょーばったらもてないじぇ?」
「別にモテる必要無ぇし」
好きな人からそこそこ愛されるだけで十分だ。
水戸とか、水郡とか、鹿島臨海弟とか、ひたちなか臨海とか、龍ヶ崎とか・・・・・・まあ、つくばは別として。
「ぶにゃー、男の子なんだからたまにはおんにゃにょこのこと考えなきゃー、おじいちゃんだにゃー☆」
「まあそうだろうな、少なくともお前は」
「ぶーぶー、上野駅とかハーレムじゃにゃい?高崎とかー、新幹線とかー」
「残念だが前者には吾妻と言う名の人間兵器と宇都宮って言う下手なやヤンキーより性質悪いのが居るし、後者にいたっては目が合っただけで『飲んだくれヤンキーは消え去れ』と言われるんだが」
「あははー☆自分の上空にいるからじゃにゃいかにゃー?」
東北縦貫計画的な意味で~、と呑気そうに言う。
「・・・・・・アレは主のわがままだろ。まあ龍ヶ崎と水戸から圧力かけられてるけど」
「とーこーろーで、何考えてるの?」
「パーティーの計画」
「へー、水戸支社で誕生日いるの?」
「水戸が誕生日なんだよ、今夜パーティーやんの」
今朝の遅延のせいで色々てこずったけど、と呟きつつどうすっかと呟いた。
「ならねー、鶯谷のほうにシフォンケーキの美味しいお店あるって聞いたよ?」
シフォンケーキは水戸がよく食べているものの一つで、本を閉じて飛び上がる。
「情報源は!」
「山手っちととねりん!あの二人なら大丈夫でしょ?」
「舎人か、まああいつなら大丈夫そうだわな」
「あとエキュートのロールケーキもいいしー、池袋あたりにも美味しいお店たくさんあるしにゃー」
「御徒町行った後に池袋まで足伸ばせるかよ」
いくつかめどが立つと、水戸駅で書類整理中の兄の為に買い物へと出かけていった。







パーティー会場
「・・・・・ケーキも食事も多すぎませんか」
「これだけの大人数なら問題ないと思ってな、ケーキは全部俺がかい出してきた」
微妙に空回っている気がしなくも無い常磐の愛をまあいいかと受け止めた。

おわり






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123回目の「おめでとう」と123回目の「ありがとう」

朝起きて、カレンダーを見る。
「・・・・・・1月16日」
どこかで聞いたような日付けにうん?と首をかしげる。
(なんか凄く大切なことを忘れてるような?)
はて、自分は何を忘れてしまったんだろうか?

123回目の「おめでとう」と123回目の「ありがとう」

今日は月曜日で、常磐がひたち野うしくで事故を起こしたこと以外は平常な一日だ。
ここ数日の空気の乾燥のせいかのどが少しイガイガする。
「水戸、今日はこのまま水戸駅に泊まりだよな?」
「あなたの事故のせいですけどね」
今日のは人身事故だから、書類を纏めるのに手伝わされるに決まっている。
なんせ私と違い東京まで行くことが許された幹線なのだ、忙しいからと書類だなんだを押し付けて東京の知り合いのところに遊びに行くんだろう。
カレンダーに丸までつけているのだ、どうせ色々押し付けるつもりなんだろう。
(・・・・・・・教育間違えたんですかね)
「確かに今日はちょっと俺が悪かった、かな?」
何かを誤魔化すように苦笑いしながらも反省の意を述べる。
いつもは開き直るくせに、今日は雪でも降るんだろうか。
「珍しいですね貴方が反省するのは、営団の彼に怒られたんですか?」
「なっ、千代田とは会ってねーぞ?!」
東京営団地下鉄千代田線(少し前に名称が変わったがどうも覚えられないのだ)は常磐のまあ旧友と言うか腐れ縁のようなもので、私は会ったことがないものの宇都宮線いわく『女だったら常磐が水戸に連れ去るぐらいほれ込んでいた』相手らしい。
「別に彼は関係ありませんよ。東京は東京、水戸は水戸です。カレンダーに丸なんかつけているものですからこの後東京に遊びに行くんでしょう?」
「・・・・・・違ぇし」
ふて腐れたように呟くのは幼少期と代わらないようで、頭をぐりぐりと撫でてやった。

*          *

夜7時を過ぎ、水戸駅もだいぶ静かになってくる。
「水戸、おばんです」
「おや今日は郡山に一泊するんじゃ?」
「んな訳ねぇべー、早く行くべ」
「書類あと数行なのでそれが終わってからでいいですよね」
「んー・・・・・駄目」
ほらほらと水郡にしては強引に来いと言うので、書類をとじて誘われるがままに歩き始めた。







水戸の家
「おばんですー」
「水戸、遅ぇぞ?」
「貴方の押し付けた書類整理やってたんですよ、あと数行で終わるとこだったのに」
「水戸線」
「・・・・・・笠間さん、珍しいですね。水戸に居るのは」
「そりゃあ、協力願いてぇだなんて常磐が珍しく頼むからな」
「余計なこと言うなよ!」
この光景、前にも見た記憶がある。
確か3年前の今頃だった。
そうだ、思い出した。
「・・・・・・あ」
「笠間のせいで水戸にバレたじゃねーかよ!」
「俺のせいかよ」
「常磐、あなたもう少し頭ひねった方がいいですよ?3年前と同じじゃないですか」
「うるせぇ、今回は食い物のほうを凝らしたんだよ」
「はいはい」
123年前の1月16日、それは水戸鉄道の開通日だった。
そうそうたる人々が私の誕生を祝ってくれた記念すべき日であり、常磐線の基盤にもなりいまもこの街を走り続けていた。
「まあいいべ、中入んべな?」
水郡と笠間が先に室内へと戻っていく。
玄関にずっと居たせいか冷え切った指先が上手く動かない。
「水戸、」
「はい?」
「・・・・・・・・・123歳おめでとう」
「ええ、まさか150の大台に乗れそうな勢いになるとは思いませんでしたがね。これからはあんまり苦労かけないでくださいよ」
「左手、出せよ」
冷えた左手を差し出して、常磐が青い石の指輪を押し込む。
「なんですかこれは」
「将来水戸が金なくなったら支線にしてやる約束の指輪。・・・・・・・前なくしたっ言ってたろ」
そういえば、まだ目の前の彼が小さかった頃そんな約束をしたかもしれない。
できればそんなことはお断りしたいのだが。
「本気なんですねぇ」
「・・・・・・・・・100年前から本気だっつーの」
「そうですか」
あいにく、私にはまだこの名前に執着があるから。











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