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コーギーとお昼寝

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そして、僕はもう一度走り始める

*ひたちなか復活おめでとう記念小話



あの震災から4ヶ月が過ぎ、ひっそりとこの街を支えていた。
「海浜」
「ひたちなかさん」
小さな花束にはおめでとうの一言。
「・・・・・・明日から頑張ります」
東京さんがいくらか出してくれても出費は手痛いし、まだまだ状況的に予断を許さない。
「分かっている」


だけど僕はこの街で走り続ける。







ひたちなか復活おめでとう愛してる!
この復活までの間、ひっそりと車輌を動かしていた事実を知った時ぶわって来た。
今じゃもう愛おしくてしょうがないですこいつ。

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仏桑花を一輪

「・・・・・・やっぱり」
そこは水戸のとある霊廟に不釣合いな一輪の赤い花。
「日立って俺見つけるの上手だよね」
「どう考えたってこの日付じゃここしかないでしょ」
今日は光圀様の誕生日だしね、とつぶやくと正解と日立の胸ポケットに花を刺した。
「・・・・仏桑花(ブッソウゲ)」
「うん、これって7月11日の誕生花なんだってさ」
「へえ」
「日立にはちょっとあれだけど」
「・・・・・・・・・・・この間頼まれたハードディスクの修復9月までに伸びるけどいいよね」
「いやそれは無理です勘弁して神様仏様日立さまぁ!」


(それでも水戸を甘やかすのは自分だ)
ちょっとため息をついて水戸を霊廟から引きずり出すように小走りに歩いた。





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7月10日は「なっとうの日」です

水「納豆早食い大会の季節だなー」
日「でもさぁ、前から疑問だったんだけどひとついい?」
水「何」

日「水戸の日が3月10日で納豆の日が7月10日なのは偶然だよね?」

水「・・・・・・あくまでも偶然だよ」









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自ジャンルはバキジノデーですが気にしません。
7月10日は納豆の日、納豆食おうぜ。

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しもつまものがたり?その7

「たーなーばーたーさーらさらーのーきまーにーゆれーるー」
「・・・・何してんですか人んちで」
家に帰ったらつくばさんが七夕の笹を人んち(というか僕の家)に飾っていたんですがどうすればいいんでしょう。
「七夕飾りだよ」

しもつまものがたり?

「きょうは七夕じゃないんすけど」
「明日やるでしょ、パーティー。でね、東京が下妻気に入ったらしくて水戸んちでやるパーティーに飛び入り参加しようと思ったんだけど、水戸じゃ遠いから反対されて水戸からうちの近くに変更になって下妻んちに変更になったんだよ」
俺は大いに頭を抱えたくなった。
たぶん震災の影響もあったんだろうけど俺に話振って欲しかったです、水戸さん。あなたそのうち日立兄弟にも逃げられますよ?
あの人たちなら逃げなさそうだけど。
「・・・・・分かりましたよ」
もうどうにでもなれ。

*         *

七夕の夜は少し曇り気味だったけれど、庭に置いたパラソル(小じゃれたカフェとかにおいてありそうな奴)のお陰で雨対策は出来ていた。
「あれ、今年も小山さんつきですか」
「今朝倒れてうちに担ぎ込まれて来たんですよ」
「・・・・・・どちらもお疲れ様です」
今年は県北勢が忙しい事もあって、水戸以北は割と少なめだった。
「下妻、お疲れ様」
「日立さんは参加したんですね」
「水戸に『少しは息抜きしとけ』って言われたから」
ため息をつきながらお土産と称してお菓子をくれた。
「ああ・・・・でも県北大丈夫ですか?」
「北茨城あたりは原発云々でまだもう少しごたごた続きそうだけど大丈夫だと思うよ」
「ゆっくりしてってください、明日も頑張らなきゃならないんですし。」
「つくばと?」
「え?」
「冗談だから」

*         *

「おーつかれー、下妻」
息が止まりそうなほどにきつく抱きしめられると、ぼんやりとこの感覚にも慣れてしまったなと笑う。
「はい・・・・」
「ところでさー、日立にばれてたんだけど何でか知らない?」
「水戸さんじゃないですかね」
「へ?」

「水戸さんだって伊達に御三家やってないでしょう」

「そっか」










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笹の葉は夏風に揺れて

「・・・・・今日で何度目だっけ徹夜」
「7日目です」
どうも七夕が近づくと調子が狂う。
まあ諸悪の根源は鷲城と祇園城陥落なんだけど。
(やばい、)
倒れるかもと思ったとたんに倒れて意識を失った。

笹の葉は夏風に揺れて

気づいたときにはあの見慣れた蔵の中にいた。
「やっと起きたんですね」
「なんでこの家に?」
ため息を漏らすと、僕に冷たい麦茶を渡して簡潔に説明してくれた。
「睡眠不足で倒れたんでしょう?その後に部下の人がここまで運んで下さったんですよ。ほらゴーヤチャンプルーでも食べて」
麦茶と一緒に運ばれてきたものは、朝ごはんにしては少しガッツしていたので時間を見るとお昼を少し過ぎたころあいだった。
「さっき電話があったんですけどしばらく有給休暇消化しておけ、というのがそっちの上司さんからの伝言です」
「有給休暇そんなに溜まってたっけ・・・・?」
「電話によるとここ10年分の有給が一切手を付けられずに溜まっていると」
言われて見ればそうだったかも知れないな、と思い返して苦笑いした。
割と苦味の抜けたゴーヤは寝ぼけた舌にはちょうどいい刺激になった。
「まあ私も似たような物ですけど、ところでゴーヤはこれぐらいが好みでしょう?」
「・・・・・・そういえば教えてたっけ」
「ずっと見ていたんですから、分かって当たり前です」
そういえばそうなんだよな。
ふと思い返せば小さい時から俺はこの人といたのだ。
「俺のどこが好きなんですか?」
「全部に決まってるでしょう。こうやって仕事の時に無理するところも、料理下手もあなたが貴方である全てです。」
真顔で言う相手に俺は何も言えずに麦茶を飲み干した。
・・・・・・というかあんまり盛大な告白しないでくれません?
「あと16日まで有給が降りたそうですからしばらくここにいたほうが良いと思いますよ、どうせ有給を有給として使えない人ですし」
「・・・・・その通りです」
庭の笹の葉の揺れる優しい音が夏の少し蒸し暑い風と共に入り込んできた。












結城の小山に対する愛情は年季が入ってるので分かり過ぎるくらいに分かってると思う。
逆に小山はいればいるほど分からない部分に気づいて行けば良いなと。
そんな二人に私が禿げます。

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