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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

バレンタイン爆発しろ

「そう言えば」
うな重を食いながらの会話。
それは彼ら―牛久と龍ヶ崎―の日常だった。
「何だ」
「チョコレートって何個貰った?」
「義理チョコを5つほどだな、龍ヶ崎はいつも山ほど貰うだろうが」
毎年代わり映えしないことを隣人に話すのは恐らくめんどくさい事この上ないだろう。
牛久にとっては龍ヶ崎にいつも聞かれることが不思議でならなかった。
「まあな、貰うか?」
「要らない」



一番欲しい人から貰っていない龍ヶ崎の本音も知らずに。



「「バレンタイン爆発すれば良いのに」」
うな重をつつく男二人の声がシンクロした。








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うちの牛久さんはゴリラマッチョなのに義理チョコしか貰えないという可哀想な人です。(原因は龍ヶ崎ですけど)
いくら分かり難いとはいえども、龍ヶ崎の想いを分かってないせいなのでどっこいどっこいです。
そして後3百年は発展しないと思います。

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火炎の子供たち2

*史実ベースのお話です。

*結城と小山が険悪です。

*BL風味は薄いです、と言うか無いです。






きっかけは桃井の小山城攻めだった。
「結城殿、これでもう戻れませぬぞ。」
「これを見せるために私を無理やり連れてきたのですか?」
「あなたは小山殿の顔をちゃんと知ってるはずだ。」
走って逃げる童がいる。
・・・・・・小山だった。

火炎の子供たち

(小山・・・・・)
あのとき結城方の人間である事よりも、小山を保護する事を思わず優先した。
とっさに駆け出して、名を呼んだ。
「小山!」
「・・・・・来るな」
「え?」
「いまあなたは僕の敵だ。いくら親戚であったとしても白川結城家につき、幕府方についた以上は幕府方の人間であり続ける。」
頭の一部が血で覆われている、明らかに無事じゃない。
「結城ではなく私個人の命令です、ついて来なさい。」
本当はむこうが本家筋だけれどもそんな事は気にするか。
「嫌です」
「・・・・・・これだから若武者は」
「これは僕のあり方の問題です、貴方には関係無い。」
そういうのは若造の台詞だ。
「もって行きなさい」
「要りません」
「持って行けと言っているでしょう」
少し悩んでから何も言わずに去って行った。
「さっきのが小山ですね」
「そうです。」
敵宣言をされたなら、此方とて本気でやろうではないか。
「面白い」

*           *

「結城」
「はい?」
「篭城準備をせよ」
分かりました、と頷けば走りだした。

(1年分の食事に武具や人手、とにかく用意せねば・・・・)

合戦は始まっていた。













                    つづく

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火炎の子供たち1

*史実ベースのお話です。

*結城と小山が険悪です。

*BL風味は薄いです、と言うか無いです。







「結城殿」
街中を歩いてるときに、ふいに声がかかった
「・・・・・足利の次男坊」
1438年の夏の終わりのことだった。
このとき足利持氏・義久親子は永安寺にて自害、子供たちはほうぼうに逃げていると聞いていた。
「道行さまから手紙は頂いたはずです。」
「一応」
「結城殿、道案内を頼めませぬか?」
それがこの戦乱の物語の始まり。


火炎の子供たち

「氏朝さま、足利の子らを連れてまいりました。」
「そうか、先ほど説き伏せ終わった。」
茶をすすった相手に言った言葉は一つ。
「呆れました・・・・・・恩義があるのは分かっていますが、あの子らは幕府に追われる身。私や殿とて無事ではすまないでしょう」
「その通りだ、だからさっき古河と関宿に連絡を送った。」
ああこれでは先が不安だなぁ、と少しだけ思ったが仕方あるまい。
「お前ならやってくれるはずだ」
「・・・・・・・むしろやらざる得ないでしょうね。」
ため息をついたのは2度目だった。

*               *

「結城、ほんとうに君のところの氏朝はやる気なんだね?」
「そうでしょうね」
古河の質問はまっとうだった。
相手は京の都にいる幕府なのだ、いくら足利の残党がいたとしても明らかに不利だろう。
「結城殿、知らせることが」
「内容は」
「この合戦には小山一族は幕府側に立つそうです」
「・・・・・・・・は?」
小山の上司はうちの上司の親戚筋だ、その親戚筋が敵方につく?
ありえない。
「この状況で嘘をつくな」
「ついてなどいません!」
「結城、それは本当みたいだよ。白川結城家も幕府側だって」
古河も言うのなら事実なんだろう。
「・・・・・・呪う」
「え?」
「あの二人呪う、こうなったら呪う」
「憂鬱な気分なのは分かるけど、南総の里見も陸奥の足利満直も来るみたいだしね。
負け戦なんかにしちゃいけないよ。Яも君もプライドがかかってるんだから」
「・・・・・・・・そうか」















                   つづく

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そんな訳でぬっこぬこな日々

「そう言えばワンダーグーとカスミって似てますよね」
つくばの家のサンルームでは猫たち(=企業)の会議が行われている。
「あの二人は親子だからね、石岡は良く分かってると思うけど。」
「それは初耳です・・・・」
どっちも三毛猫だもんなぁ、と呟きながら下妻はチーズを食べていた。
「下妻」
足元からふいに声がした
「カスミ?」
「チーズをひとつもらえますこと?」
「はい、親子で仲良くね」
チーズを1ピース渡せばぺりぺりと器用に向いた。
「カスミは器用だねぇ・・・・・」
「下妻もけっこう器用だよ」
この猫たちの会議には出てこない猫も何匹かいる。
例えば日立は今日不参加だ。
あと・・・・・
「ワンダーグー!」
ドアをつき破ってケーズが来た。
「・・・・ケーズ?」
親子でチーズを齧っていたワンダーグーが首をかしげた。
「か、可愛いけどそんなので騙されないぞ!今日北海道から池田とかうちの舎弟が来る日だって言ったろうがマザコングー!」
「悪かった、悪かったよケーズううううううう!」
ワンダーグーがケーズにハグをする。
「仕事はちゃんとやるぞ。下妻、今日はココで失礼するぞ。」
「あ、うん・・・・・」
「時々こう言う昼ドラ風の光景が見れるから面白いんだよ」
と言う訳でぬこ可愛いな二人なのです。














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もう昔の話だよ

「そう言えば」
ふいに古河が呟いた。
「ん?」
「宇都宮と栃木ってそんなに仲良く無かったよね?」
隣人としての記憶だけど、と付け足すと栃木が喋りだす。
「うん、嫌いだったよ。」

もう昔の話だよ

昔、僕らは「栃木県」だった。
だってあの時県庁は僕のところにあった、あいつは所詮宇都宮県の県庁。
上司のほうの都合で宇都宮と合併した。
でも最初は『栃木県に忠誠を誓う』なんて言ってたのにね、県庁取られたんだよ。
上司が自由民権運動嫌ったせいだけどね、呪われればいいのに。
嫌だったよ、むこうの勝手な都合で移転してただの市町村になるなんて。
古河も分かる?
分かんないよね、別にいいけどさ。
今でももう一度死んでしまえば良いと思うよ、あの人は。
もう死んでる人間に何言っても無駄だけどね。
あの後、自分は宇都宮のアホが好きだと思った。
少なくともバカ上司よりは好きだし、いまでもそこは良く分からない。
でもいっそ佐野がいなくなってあのポジション掻っ攫うのも悪くないよなぁって思ってはいるよ。
古河は僕と宇都宮が仲良くなったと思ってるけどそれは違う。






あのアホが許せるようになっただけだよ。











昨日のくもじい見てたらどろどろ宇←栃妄想が止まらなくなった。
死ねば良い死ねば良いと思いながら結局惚れたとちーで私は白米3杯いける。

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