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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

ぼくでんっ!

2007年。
「・・・・・・塚原卜伝のドラマ化?」
「そう、2011年までにそういうことを考えている訳だがどう思う?」
「アントラーズが心配なんでうちに戻って良いでしょうか?」
「うん、話聞いてた?鹿嶋」

ぼくでんっ!

茨城県鹿嶋市。
県東部(鹿行)の代表的都市であり、鹿島神宮とJリーグの強豪・鹿島アントラーズを擁す。
ついでに鹿嶋臨海鉄道鹿島臨海線と大洗鹿島線がいる。
ただ、片方は大洗に出ずっぱりなのでうちにいるのは臨海線の方である。
「・・・・・めんどくさい」
「アントラーズ以外のことで動く気は無いのか」
「あるよ?でも今更塚原卜伝って・・・・・」
「でも署名活動は順調と住友金属が言っていたが」
「耳早いなぁ・・・・・・あれは隠密かなんかなの?」
「ただの猫だ」
ばっさりと出資者に毒を吐いたところで、鹿島PRには良いんじゃないのか?と呟いていた。
「アントラーズと神宮があれば僕は十分」
「ある意味正直だな」

*             *

2011年7月
『もしもし、鹿嶋か!聞いて驚け塚原卜伝ドラマ化だぞ!』
「あー、分かりました。とりあえず関連商品の準備はしてきます」
『鹿嶋ってアントラーズ絡まないと妙にドライだよね』













                       おわり

うちの鹿嶋は若干おかしいくらいに鹿サポです。
とりあえず全てをなげうってアントラーズ一直線なので、いつかその理由書かないと。

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日立鉱山、いつかの記憶3

日立製作所として独立するその日、一匹の自分によく似た黒猫が現れた。
そいつは自分にとてもよく似た背格好の目の青い猫だった。
『お前、名は?』
『・・・・・久原鉱業所』
『我輩は日立鉱山、今日からは日立製作所だ』
こいつが自分の後を継ぐ猫なのかと、一息をつくと同じタイミングでこいつもため息を漏らした。
『兄弟か』
『そうなるな』
同じ黒い毛並みを持った兄弟は後に、JXホールディングスと名乗る事になる。

日立鉱山、いつかの記憶

1918年、東京へ引っ越す事が決まった。
『これでお前も立派な一企業だなぁ』
にゃぁと答えると、車に乗っけられた。
酷く揺れる中で懐かしい日立の海が見え、この海としばしの別れかと覚悟した。

*             *

東京に引っ越した後も、工場には毎日顔を出した。
工場の男たちは適度に可愛がり、時に嫌いながらも新しいものを作り出していった。
1922年2月、国鉄の工場から帰った小平は言い出した。
『日製、電車を1から作るんだ。よく見ておけよ?』
後に知ったことだが、このとき役所からの注文を受けていなかったが勝手に設計していたのだと言う。
楽しそうに紙に線を引く姿にどこか子どものようだと思ったことを覚えている。
2年後の1924年、電車は完成しのちに国鉄を走った。
そして意気揚々と輸出用扇風機や冷蔵庫などを作る姿に一種の高揚感を覚えていった。

*              *

この頃、日立も一つの変化を迎えていた。
『日製』
『・・・・・日立、随分変わったな』
『日製と鉱業の影響だと思う、服装的にはつなぎって楽だしね』
日立製作所助川工場、久原鉱業という二つの工業所に挟まれる形で日立はだんだんと巨大化していった。
隣村である助川とは後に合併するが、もう一つ新しいものが生まれた。
『そうだ、常北とまだ会ってないよね』
『常北電気鉄道、か』
1927年、常北大田―鮎川を繋ぐ鉄道会社が成立する。
それが常北電気鉄道である。
『呼びに行く?』
『頼む』
常北との出会いはまた別の影響をもたらすが、それはまた別の話。









                                    おわり






常北大好きなのは私だorz
日立が今の姿になるまではざっとこういう流れですよーというはなし。
電車云々はついでに触れて起きたかったんです、はい。

そうだ、JX書き足さないと。

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日立鉱山、いつかの記憶2

日立鉱山、いや久原鉱業は日立村(現日立市)莫大な土地を持っていた。
それは鉱毒対策の一環であったが、その莫大な土地を利用して男は発電所や寮を作った。
これらの使い道のうちの一つに「工作課」があった。
優秀なエンジニアが集うその場所に馴染みだし、いつしかもう一つの名前が生まれた。
「日立製作所」
久原鉱業工作課が半分独立するような形で生まれた場所だった。

日立鉱山、いつかの記憶

1910年
『赤沢、どうした?』
『飯をくれ』
『・・・・・・今はあの人の飼い猫じゃなかったっけ』
『肝心の飼い主が飯をくれないんだ』
まだこの頃は小さな寒村に過ぎなかった日立村は、鉱山のもたらす金によって地域を潤していた。
久原鉱業が作った鉱山周辺を通る鉄道を動かすという話もあった。
『大変だね』
『我輩の宿命のようなものだからな』
蒸されたさつまいもを食べると、男の声が聞こえた。
かすかに工業油と汗のにおいのする、我輩の面倒を見る男。
『日製ー、どこだー?』
『・・・・・あれは?』
『我輩のもう一人の飼い主、と言えばいいのだろうな。』
日立のくれたさつまいもをありがたく完食して、男の元へと走った。

*            *

1920年
『日立鉱山を君に譲ろう』
『え、いや、俺は鉱山経営なんて・・・・・』
『違うよ、黒猫の方だ。時々日立には顔を出させてくれれば良い。』
『はあ・・・・・』
『日立製作所として独立するのならば、守り神がいないと』
小平は目を2度3度こすり、顔を叩いてから聞いた。
『日立製作所は久原鉱業所の施設の一つ、のはずですが』
『君たちは株式会社になる、だからその猫は守り神だ』
こうして1920年、日立製作所は1企業として独立した。










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巡る先は「 」へと帰結する

*「いばらきなひとたち」における死生観とかそういうお話。




とある夕暮れ、結城の家には野菜を蒸すいい匂いが漂っていた。
『いい野菜とお肉を頂いたのですが、あなた以外周りが忙しいらしいので家に来てください』
それは少しばかり乱暴な夕食の誘いだった。
「というかなんで俺なんだよ・・・・・・」

巡る先は「 」へと帰結する

「結城ぃ?」
「やっと来ましたか、今水戸線に鍋の番をさせていますから早く来ちゃいなさい。」
物言いの上から目線にぶん殴りたい気持ちはあった。
だけれどこの無縁社会のこの時代に珍しい夕飯の誘いは正直魅惑的だった。

自分たち市町村は、行政の状態と生活が直結する。

だから治安が悪ければ体が痛むし、収入が低いと食事も悪くなる。
基本的には普通の一般庶民と同じ生活をしている。
なので食事の誘いは当然のように受け入れた。
食事をする大広間にいたのは、水戸線と見慣れない子どもで。
「しもだてさん?」
「・・・・・・誰だこいつ」
「筑西市、と聞いているが」
目の前にいる子どもが自分の後を継ぐ『筑西市』だと言う言葉を、受け入れがたい気持ちで見ていた。

*           *

「結城、どういうことだよ」
「おととい笠間から連絡を受けましてね、桜川が見つけたそうです。二人の前で筑西とはっきり名乗ったそうですよ」
ちらりと子どもを睨むと自分と顔立ちが似ているなと思った。
そう言えば桜川と真壁は丸っこい雰囲気が似ているし、ひたちなかは体つきが勝田に似てる。
箸を握りこむ癖は昔の自分そのものだ。
「・・・・・・俺も現役引退の時が来たって訳か」
「そう言う事ですよ、合併してしばらく経ちますからね。常総なんかだいぶ立派になったでしょう?不思議だといつも思うんですがね」
桜川と同じ時期に誕生した新市の名前を挙げると、ぐっさりと来た。
いずれこんな風に世代交代するときは来ると分かっていたのだが、来てしまえばしまったで動揺する。
「ところで、引退ってルールあるのか」
「私の知る限りは無いですよ、あと筑西も春菊も残さず食べなさい」
「はあい・・・・・」
勝手に鍋に残っていた春菊を菜ばしで受け皿にのっけていく。
そういえばちゃんこ鍋のような和風の鍋が好きな結城には珍しく、今日はトマト鍋という辺りは自分か筑西に配慮したかのようだった。
しかしいい食いっぷりの子どもにため息すら出る。
「母親かアンタは」
「市町村に親も何も無いですよ、まったく見事なロマンチストに育って・・・・・喜んで良いのか悲しむべきなのか」
「ふうん・・・・・というか誰がロマンチストだ」
とりあえず結城の言葉には反論することにした。
というか変態ストーカーにロマンチストと文句を言われるような輩になった記憶は無い。
「でも、世代交代の伝統はありますよ。」
「なに?」
「まず跡継ぎを近隣に預けて失踪するパターンですね、二つ目は3年ほどともに過ごして失踪するパターン。どっちにせよ最後は失踪します」
「暗い伝統だな」
そう言えば真壁も桜川を笠間に預けて失踪したし、勝田もひたちなかを預けて消えた。
まあ子ども一人じゃ大変だろうという親心みたいなものなんだろう。
「二つ目のパターンの方が正直きついですよ、山川が失踪したときは痛手でしたし」
「そもそも失踪しないっていうパターンは無いのか」
「・・・・・・麻生がなくなったときは失踪しないで行方が看取ったはずですよ。行方に聞いて見ないと分かりませんが」
「新治県の時代かよ」
「それぐらいしか私は覚えてません、失踪するのはきっと消滅までの猶予を楽しみたい気持ちなんでしょう。もしくは看取らせるのが怖いか。」
親と言う生き物は子どもに看取ってもらうのが怖いのか、それとも自由が欲しいのか。
どっちにせよ両極端な気がする。
「ところで、筑西は私の方で預かります?」
「・・・・・・いい、自分の手元に置いとく。」
「そっちの方がきついとは思うんですがね、まあそうしましょう」
その日の夜、筑西を連れて帰ると「よろくしおねがいします」と柔らかな笑顔で告げた。













筑西がやっと出てきました、下館ろくに書いてないのにもう世代交代とか・・・・・。つくづく運の無い星の元に生まれたと思います。

あと擬人化における「失踪」は消滅の前のモラトリアムという設定であることも一度触れておきたかったので、書いておきました。
名前の消滅=彼らの死ではなく意識からの消滅=彼らの死という定義であることに一度も触れていないので書きました。
行方は唯一現存市町村の中で「彼らの死」を見届けているという設定、見届けていそうなのはあと石岡ぐらいだろうか。

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日立鉱山、いつかの記憶1

『赤沢』
そう呼ばれていた記憶はもう、はるか遠い。
長いまどろみのような時間を終わらせたのは、一人の男だった。
『君が赤沢鉱山か』
『いかにも、お前さんが新しい主か』
『その通り』
男は久原と名乗り、新しい呼び名を与えた。

「日立鉱山」と

日立鉱山、いつかの記憶

赤沢鉱山が誕生して300年が過ぎていた。
その間に佐竹は常陸国を離れ、水戸徳川家は滅び、年号が変わってから主は4度変わった。
この男は水戸徳川の消滅後から数えて5人目の主だった。
『日立鉱山か?』
『ああ、日立村(現日立市)の鉱山だからな』
男は日立鉱山発展のため、鉱毒水の流れる川の流域を買い占め、巨大な煙突や鉄道、発電所などを作った。
時には反発をくらうこともあったが、戦時下にあたっていた事もあって良き波に乗っていた。

*              *

そして時は世界情勢の血なまぐささの加速した1908年、12月。
一人の男がまた、あっさりと鉱山の運命を変えてしまう。
『小平、少しばかりこいつの面倒を見てやってくれないか』
『猫・・・・・ですか』
『こいつの名前は日立鉱山、この山の守護神みたいなものらしい。正直私もよくは分からないんだが、こいつの面倒を見る時間が最近減ってしまってきてな、頼めるか』
『この黒猫がこの鉱山だなんて随分なご冗談をいいなさる、でも久原さんの世話になってますからね。ちいっと油臭くなっても良いなら構いませんよ』
小平波平、当時久原鉱業工作課長だった男だ。
のちにまた我輩の名前を変えてしまう男だ。














日製の過去編のお話。
ずっと構想はあったのですが、筆が進まなくてですね・・・・・・orz
多分話そのものは小平さんと日製が軸になると思います、日立絡めたいんですけど今回は日立製作所成立が軸だからなぁ。
それに伴う日立の企業城下町への道も書きたいんですが。

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