僕に名前がついてしばらくの事。
「お前の面倒が見れなくなった。」
「え、」
貧乏による身売り宣言だった。
鹿島臨海鉄道、遠き日の夢国鉄さんは僕に名前をつけた頃から貧乏になり始めていた。
それは黒字になりにくい地方路線の多さ、鉄道公団さんとの軋轢が起因だった。
(でも本当に身売りするなんて)
「北鹿島、とりあえずしばらく水戸の家に滞在してくれ」
「・・・・・・分かりました」
その命令を素直に受け取ると、一路水戸へと出向いた。
* *
「良く来たな」
「しばらくよろしくお願いします」
「とりあえずうちの2階に空き部屋があっからそこにしばらく住んでてもらえるか」
「はい」
そして少しだけ不安定な日々が始まった。
つづく