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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

鹿島臨海鉄道、遠き日の夢2

僕に名前がついてしばらくの事。
「お前の面倒が見れなくなった。」
「え、」
貧乏による身売り宣言だった。

鹿島臨海鉄道、遠き日の夢

国鉄さんは僕に名前をつけた頃から貧乏になり始めていた。
それは黒字になりにくい地方路線の多さ、鉄道公団さんとの軋轢が起因だった。
(でも本当に身売りするなんて)
「北鹿島、とりあえずしばらく水戸の家に滞在してくれ」
「・・・・・・分かりました」
その命令を素直に受け取ると、一路水戸へと出向いた。

*           *

「良く来たな」
「しばらくよろしくお願いします」
「とりあえずうちの2階に空き部屋があっからそこにしばらく住んでてもらえるか」
「はい」
そして少しだけ不安定な日々が始まった。







                  つづく





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しもつまものがたり?その6

「今年は花見客が少ないんだってね」
つくばさんがふいに呟いた。
お昼ごはんのから揚げはほとんど揚げ終わっている。
「ええ、自粛自粛のオンパレードですからね。」
「でも経済をまわす必要はあるよね?」
(また何か企んでるな?)
こういう言い回しをするときは大体何か企んでる。
「そうですねぇ?」
「だからさ、東京主催の一緒にお花見に行こうよ」
「・・・・・・え?」

しもつまものがたり?

僕らにとって東京さんは僕にとって雲の上の人だ。
片田舎の人間にとってはまさしく「花の都大東京」(by長○剛)な訳だ。
そこに呼び出されるのは怪しい、と直感的に感じた。
だけど僕は断りきれずに来てしまった訳で。

*       *

東京・飛鳥山。
「つくばー!」
あれ・・・・多分牛久さんだよな、その横は大月(山梨県)さん?
んで鎌倉さんに柏さんに大宮さんに八王子さん?
なんとなくフィーリングで分かる人もいれば分からない人も多い。
(茨城県外に出る事は少なくても有名な人ぐらいは知ってる)
「・・・・・で、東京が会いたがってた下妻」
「え?」
つくばさんの一言で意識が引き戻された。
「いっっっつもつくばが世話になっています、一度その事を労っておきたかったんです。」
いい人だ、という僕の感想の代わりにぽろぽろと泣きそうになった。
「あ、ちょっと下妻!?」
僕のこの感激の涙から始まったお花見は大いに盛り上がったのは言うまでも無い。









「凄い悔しい」
夕日色に染まった電車の中で呟やかれた言葉。
それはふいに僕の好奇心を掻き立てた。
「何がです?」
「あのの涙、自分で出させるつもりだったのに」
ぶっすーっとふて腐れた顔で僕に花を渡した。
「これ・・・」
「あげる」
桜と青い花で作られた小ぶりなブーケだった。
花の数は10本か12本程度にも拘らず貧相に思えない美しいブーケだった。
(しかし男に花束ってセンスが解せないなぁ)
少しばかりの苦笑いと共に礼を述べた。
「それの意味、分かって言ってないでしょ?」
「え?」
「ダズンローズって言って結婚の時に渡すんだよ」
それは遠まわしなプロポーズと同じなことぐらいはすぐに分かった。
この人の目が返事を求めている。
(ああもうだからこの人は!)
ため息をつくと僕は、
「結婚はしませんけどお付き合いなら考えておきます」
もう既に電車は僕の降りる駅へとついていた。
(時間の中途半端さゆえに人気の無い電車内で良かった)
手を掴まれた直後、すぐにそう思った。
だって僕は、つくばさんにキスをされてしまったのだから。
「既成事実の出来上がり、もう」
逃がす気なんて無いからね?と言う顔はオスのヒョウに似ていた。


               おわり
-------------------------
気恥ずかしい事やらせやがって・・・・・・。
書きながら「このつくば気障男だな」と思いました。
要するにやっとこいつらがくっついてくれたと言う事です。

お持ち帰りは根性で逃げました。
と言うかがちゅんは無理、一応全年齢の腐向けサイトですので。





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「いばらきな人たち」まとめ3

ここでは
舎弟=関連企業もしくは子会社になる
弟=会社の発展から生まれ、分社化された企業
義弟=合併して家族(=企業集団)にはいる
従兄弟・鳩子=同じ財閥から生まれた企業
結婚・パートナーシップ=資本関係を結ぶ
同棲・同居=フランチャイズ契約をする
居候=その土地に本社・工場などがある
本宅=本社
別宅=創業の地
です。
でも場合によっては表現が変わります。そこらへんは適当です。

*日製(日立製/作所)
生まれも育ちも日立という黒猫。
東京と日立を往復している。というか東京にいることなんてめったに無い。
伊勢甚は悪友と言うか腐れ縁と言うか同郷の友というか。
弟分が尋常じゃなく多い。
そして従兄弟もやったらめったら多い上に有名。

*JXホールディングス(久原鉱業所)
日製の従兄弟分にあたる青い目の黒猫。
大阪生まれ東京在住な言葉の足りない人。
日製とは色々あったが、現在は日産コンツェルン(鮎川財閥)の中心的存在。

*日立造船
日立の舎弟の一人だが、今は家出して精密機械を作っている。
お台場にある「羊締丸」を作った人。
何故か変なルー語で喋る。

*旧伊勢甚ジャスコ
下妻の足元あたりをうろちょろしてる人語を話すぬこ。(自称・ペルシャ系三つ又)一応メス。
ちなみにこの中では「伊/勢甚」と名乗るが、それは単純に「旧伊勢/甚ジ/ャスコ」と名乗るのを本人がめんどくさがってるだけ。
一人称は「わっち」
*伊勢甚
主にブライダル(結婚式)を行っている伊勢甚ジャスコの双子の弟。
ペルシャ系のオス猫。
いまは水戸の家でのほほんと暮らしてる。
一人称は姉の影響で「わっち」だが、話し方は普通。

*住友金属(住金)
のんきに神社の掃除してた鹿島にサッカー教え、工場と火力発電所(東電と共同)を作った茶色の猫。
毛の色は同じだが後述の三菱化学と親戚とかそういうわけではない。
今は水戸に作ってもらった港から作った鉄製の杭とかを作ってるよう。
ついでに鹿島臨海兄を水戸と共同で育てた人。
たぶんこの中で一番年寄り。あとやたらと情報が早い。
工場地帯では鹿島側にあり、一部を除いて工場は全て鹿島市内に位置してる。
今度新日鉄と結婚しますが名前が変わるぐらいでこのサイト的にはあまり関係ないと思われます。
一人称は「わい」こてこての大阪弁(本宅が大阪なので)
鹿島大好き、かつデレデレ。公式サイトの鹿島製鉄所の本気といったら・・・・。

*新日本製鉄(新日鉄)
国営企業の血を受け継ぐ日本最大手の製鉄会社。基本はドーベルマンだが、たまに人間になる。
(外見は自分の意思で変化可能、普段は「見た目に気を使わずに済む」という理由で犬の姿)
住金ともともと仲が良かったが仕事をしない住金に制裁するのが最近のお仕事。
一人称は「私」親しい人には福岡(北九州)弁だが基本はですます調。ただし偉そう。
住金・神戸とは仲がいい。

*神戸製鋼
住金・新日鉄の旧友。IHIの叔父というか義父というか。
たいがいにっこにっこ笑ってるので友達が多く、本来商売敵のJFEともけっこう仲良し。
でも裏を返すと執着心が無いともいう。
一人称は「うち」神戸弁。
新日鉄・住金とは仲良し。
日製とは顔見知り(みどり会つながり)
IHIをかわいがる。

*IHI
旧石川播磨重工業。ちゃきちゃきの江戸っ子。
母親である石川島重工業は水戸藩の作った造船所であり、父親の播磨重工業は神戸の義弟だった。
小さいときは呉海軍工廠(現IHⅠ呉工場)と神戸製鉄に育てられていた。
無口無表情、一人称は「自分」
水戸・住金・新日鉄とは古い付き合いで親戚の叔父さんみたいな感じ。
神戸には少し懐いている。

*三菱化学
「国家」とも称される三菱グループの一部。工場は神栖側。
現在はレーヨンとかそんな感じのものを作りつつ、浦和レッズとギラヴァンズ北九州を応援中。
鹿島臨海兄の育ての親の一人。
住金と同じ茶色のマンクス。
ちなみに住金と見分けるために真紅の布を巻いてる。
一人称は「私」だが無駄に偉そう。

*ライトオン
吉祥寺うまれつくば育ちの若ネコ。
若者言葉が特徴、伊勢甚ジャスコから「若造」と呼ばれている。

*ホットスパー
現在名古屋にいるふわふわの子猫。
生まれは土浦で、カスミに育てられたが捨てられてしまい放浪の末に名古屋へ。

*カスミ
元々石岡で生まれたが、今はつくばに暮らす孤高の三毛猫。
ワンダーグーやホットスパーの母猫。
現在は伊勢甚と同じイオンの舎弟となっている。

*ワンダーコーポレーション(ワンダーグー)
カスミの実の息子で、機械ものと本オタク。
母親の元で昔は家電を売っていたがケーズに家電の仕事を譲り渡す。その後母親の行っていた仕事の一つである本屋の仕事を始めて今に至る。
何と言うかマザコンで、始終ケーズとべたべたしてる

*ケーズホールディングス(旧加藤電器)
生まれも育ちも水戸のワンダーグーの嫁(オスだけど)的な何か。
結婚してからそんなに経っていないが、一応子供もいる。
池田というパートナーもいるが、そちらとは別に夫婦的意味合いは無い。







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鹿島臨海鉄道、遠き日の夢。1

もう忘れてもおかしくない様な思い出話だ。
・・・・・・いや、僕は僕の生まれた日を捨てることが出来ない。
僕の血肉となった改正鉄道敷設法、僕は彼女によって生み出された。

鹿島臨海鉄道、遠き日の夢

「改正鉄道敷設法別表32号」
それが僕に与えられた呼び名だった。
僕も認識しきれないほどに僕の兄弟は多く、全国に散らばっていた。
この雑多にいる兄弟のなかで僕が唯一仲良くしていたのは39-2だけだった。
名も無い僕らは号数で呼び合い、生きていた。戦争のさなかであっても僕らは生き延びろと言われ続けた。
否、生き延びさせられた。
人間ではなかったから普通に呼吸さえしていれば生きていることが出来た。名前のないまま、僕は100年ほど生きていた。

*          *

「32号、やっとお前に新しい名前がつけられることになった。」
国鉄さんの兄弟である鉄道公団さんに一言、名前を与えられた。
「はい」
「お前の弟に因んできた鹿島線という名前にした、おそろいの名前だ。」どうだ?と僕に問う。
「悪い名前ではないと思います。」
「私もそう思う、国鉄にしてはベターだ」
そして僕は北鹿島線として踏み出した。





補足事項・改正鉄道敷設法(大正11年法)鹿島線や日立電鉄の生みの親。(明治25年法はお母さん)現在の地方路線の産みの親だと思えば良いんじゃないかな←
・鉄道公団さん国鉄さんの弟でJRさんの叔父。鹿島弟の育てのお父さんみたいな人。何だかんだ言いながらもつい最近まで元気に生きていた。
やっと鹿島臨海兄弟のお話です。「遠き日の夢」は弟目線で進むので兄の方の生い立ちは別で書きます。(というか兄の方の資料が出てこない)。

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夢から覚める夢

*地震がらみのネタです。





(最悪な気分だ)
今日もまた硬い体育館の上で目覚めた。
「いわきさん、お客さんです」
「誰」
「北茨城さんです」

夢から覚めた夢

「いーわーきーさあああああん!」
「うるさい黙れアホ馬鹿ごじゃっぺ」
ただでさえ最悪な目覚めを更に悪くされた気分だ。
「酷い!ただでさえ油(注:ガソリンの事)不足でうちの上司から殴られるの覚悟できたのに!はい支援物資」
不満と支援物資と「でも好きです」オーラを同時に受け取る。
「そうかよ、と言うか何故コアラの○ーチ?」
「いわきさんチョコレート系好きでしょ」
(人の好物バラすなよ・・・・・)
「まあ、ありがたく貰うが油売ってる余裕あるのか?」
「ないけどさ、いわきさんに逢えば悪い夢見ないで元気に過ごせそうな気がするから逢いに来たんだ」
そうか、そう言えば北茨城もこの状況下でかなり苦労している。
食料も家も無い悲惨さは変わらない。
だけどまだこいつには前を向く気力があるのか。
「常陸国の血筋、か」
「ほえ?」
「なんでもない」







今度こそ朝が来たのかあと何度夢から醒める夢を見るのだ
(綾波麻人)






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とことん疑問を追及する某番組で北茨城のことをやっていたのですが、地元の高校生が自分達の意思でボランティアに参加しているのを見て「こういう子が北茨城を支えるのかな」と思った。
だとしてもうちの北茨城さんは頭のねじが緩み過ぎだと思う。

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