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コーギーとお昼寝

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八幡さん、スロバキアへ行く

「……また遠くまで来ましたよね、私も」
列車から一歩降りたとたんに吹き付ける冷たい秋風と、目的地の駅に響く耳馴染みのない異国の言葉に思わずそんな独り言が漏れる。
ここはスロバキア第二の都市・コシツェ、東欧随一の文化都市であると同時にスロバキア最大の鉄の街でもある。
目的は観光、ではない。当然仕事である。
USスチール買収から1年が過ぎ、みるみるうちに経営状態が改善したなかで切り出された話がきっかけだった。

―2か月前、アメリカ
『そう言えば八幡さんってコシツェと会ってないですよね?』
仕事の休憩中、モンバレーが思い出したようにそう切り出した。
『コシツェ……確かスロバキアの子会社でしょう?』
『ええ。20年以上前に苦労して買収したのはいいものの、うちがボロボロだったせいでしばらく放置してたものですから。一度顔見に行ってあげてくれませんか』
モンバレーがどこか申し訳なさそうにそう頼んでくる。
実際社長もコシツェへの投資に興味はあるようだし、一度見に行ってもいいのかもしれない。

「で、来たはいいけどめちゃくちゃ遠いと……」
やれやれと言う心地になりつつ、ひとり駅を出て街を行く。
来る前の下調べによればこの街は観光資源も随分充実しているらしいので、予定より早めに着いたとしても暇つぶしには事欠かない。
どうせ本人と会って話すのは午後からだ。その前に最愛の人への土産物でも探しに行こう。


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八幡さんのお話。
日本製鉄のスロバキアへの投資で思いついたネタでした。

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