いつものkstbです。
俺たちは鉄路として生を受けた。
だから自分と言う存在は、地域社会と会社にいる人間のためにある。
「伊勢崎ちゃんはさ、そういう運命恨んだことはないの?」
「なんで」
京成がふと口にした言葉の意味を問えば、京成が言う。
「普通の人間ならさ、海外で結婚式したりとか養子縁組とかできるでしょ?それが俺達にはできないじゃん。」
「……阿呆、自分の幸せは自分のものだから、それを比較する気はねぇ」
「伊勢崎ちゃんってホンット男前だね」
俺達に手に入れる事が出来ない、普通の幸せ。
それに憧れていても、今ここにある幸せはきっと俺達だけのものだ。