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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

日曜日の彼らの断片

今回はSS名刺メーカーを使用して作成しております。












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ある大阪の夜

『試合中のことは恨みっこなしで試合以外の局面では仲間として付き合う』というのは全員の中の暗黙の了解のようなもので、こうして試合後に一緒に食事をすることもよくあった、
今日は大阪ということでライナーズさんお勧めのお好み焼き屋に足を延ばしての飲み会である。
「はー……あともう少しだったな……」
「1トライ1ゴールしか取れなかったよりはマシですよ……」
憂鬱さを隠さないヴェルブリッツさんとジュビロに対し、ワイルドナイツの方はお好み焼きを黙々と焼いていた。というかもう鉄板全部埋まってるんだけど全部食うつもりなんだろうか。
「そんな憂鬱な顔してないでお好み焼き食おう?な?」
「それもそうか!サンゴリアス、その豚玉取って!」
「おー、ソース辛口と特製ってあるけどどっちがいい?」
「辛口で!あとマヨネーズも多めに」
若干やけくそ気味に思えたがとりあえずお好み焼きは出してやった。
ついでにヴェルブリッツさんにも海鮮豚玉を出しておくと、もそもそと豚玉に箸を伸ばし始めたので俺の方もネギ焼きに箸を伸ばす。
ちらりとワイルドナイツの方を見ると、黙々とお好み焼き三枚目に箸を伸ばしていた。
「食いすぎると動けなくなるぞ?」
「燃費あんまり良くないから食べたほうが良いんだよ、それにお前の二連覇を阻止しなくちゃいけないしね」
「……するよ、絶対に」





日本選手権出場組のはなし。
13日の決勝はテレビで見る予定、楽しみです。

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それでも君は、

何となく折りたたむ


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冬の花火

遠くから冬の花火の音がする。
今日が最後の日となるスペースワールドの方角からだ、と気づいたとき私は呑んでいた日本酒のグラスを机において上着を羽織って外に出た。
大晦日の夜空に鮮やかな花が色鮮やかに咲き乱れ、最後の夜を彩っている。
「……さん、八幡さん」
ふとどこからか耳慣れない声がした。
顔は良く見えないが、声とぼんやり見える輪郭から幼い少年であることは分かった。
私と同じ英国風のスリーピーススーツの胸元には宇宙を模したピンバッジ。
「スペースワールド、」
彼と会うのは閉園が決まった時以来だろうか。
文字通り私の一部から生まれた少年の声には暗さが無く、フラットなように思えた。
「……この1年、ご無沙汰を致しましてすいません」
「あなたは仕事をしていたのですから気にする事ではありません」
「僕は今日でこの身体を喪いますが、どうか、僕のことがあなたと僕に関わって全てのひとの記憶の片隅に永遠に残りますように」
その言葉は数年前にもかけられた記憶のある言葉だった。
『俺を忘れんでください』
何かを失う事は仕方のない事で、それに抗う力はない。
しかし忘れないようにいることだけは出来る。
「……ええ」
失われるということには抗えないけれど、忘れずにいるぐらいならいくらでもできる。
花火の光の下から417光年という遠き旅に出る子どもを私は静かに見送った。





八幡とスぺワの話。

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ご挨拶だよ、全員集合!

結城「新年あけましておめでとうございます」
八幡「昨年も当サイトをご愛顧いただきありがとうございました、今年も末永いお付き合いのほどをよろしくお願いします……って何で私たちが担当なんですかね」
結城「このサイトのメインコンテンツの実質的主人公だかららしいですよ」
八幡「結構適当な理由ですね」
結城「まあ、気にしなくていいんですよ。せっかくのお正月なんですから」
八幡「長く生きていれば気にならないものだと思ってましたがそうでもないんですか?」
結城「過ぎ行くものだとしても、今一瞬を楽しんで生きていくことがこの長い人生を生き抜くコツですよ。これでもあなたよりは何倍も生きてますからね」
八幡「ああ、それもそうでしたね」
結城「今年もこんな調子で細く長くマイペースに続けていく予定ですので、どうぞお楽しみに」








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