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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

芝の海、太陽の島

日本とは季節が正反対の町の片隅で、思い出したようにシャッターを切る。
戯れに撮った写真を見返しながら時間を潰してはふらりと街角に出る。
「あれ、今年はウェリントンなんだ」
「……ワイルドナイツか」
ふいに声をかけてきたのは日本では見慣れた黒髪に青い一筋の毛が混ざった男・パナソニックワイルドナイツその人であった。
「今年は珍しくついてきたのだな」
この時期各チームは選手をオーストラリアやニュージーランドのチームへ短期留学させることが多いので、自分のようなスポーツチームの化生はシーズンオフで暇を持て余してこっそりついていくことがあった。
自分などは異郷に行くのは割と好んでいたので毎年のようについていったが、ワイルドナイツはあまりついていくイメージが無かった。
「たまにはよそで刺激を受けてこないとって思ったので」
「それもそうか」
「いつまで滞在予定で?」
「ワイカイトに2か月の予定だが」
「……ワイカイトってオークランドの手前じゃ」
ワイルドナイツの言うとおりである。
ウェリントンから電車で半日ほどかかる距離にある地名に困ったような表情を見せた。
「発車時刻にいささかの猶予があって、その暇潰しで散歩をしていた」
「ああ……」
「前から思っていたが、汝は我よりも後の生まれのはずだがもう少し敬ってくれてもいいのだぞ?」
「俺の先輩は一人だけなもので」
「そうか」




ワイルドナイツとブラックラムズの異郷でのひと場面。
この時期は色んなチームがNZに向かってますね。

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