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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

秘密の臨海兄さん!

「……今年はしなくてもいいと思うんだ」
大洗鹿島線の声がひどく深刻に響く。
「するべきだよ、毎年してるじゃない」
「と言うか毎年反対してる気がするんだけど……」
ぷりぷりする鹿島と呆れ気味の神栖に、「絶対ヤダ」と譲る気皆無の答えが届く。
それに口を開いたのは、臨海線だった。

「旅客運行ぐらいでキレるな、お前」

当事者の癖に何言うんだお前、と言うのはこの場にいるほぼ全員の本音だった。

****

毎年地元のイベントに合わせて旅客運行される鹿島臨海線の臨時列車は大人気の出し物の一つだった。
それをやるとき、毎年このブラコ、いや弟が反対するのである。
「兄さんの一番暴かれちゃいけないところが衆目にさらされるなんて僕は嫌だ!」
「……衆目にさらされるったってせいぜい1000人程度だろうが」
「それでも嫌だ!兄さんの普段は誰にも見せないあんなとこやこんなとこがキモオタどものカメラに閉じ込められるなんて!」
正直めんどくさいなこいつ。それがこの場にいたほぼ全員の本音だった。
「なんか言い方がアレだけどあながち間違ってはないよね」
「そうか?」
鹿島突っ込むの諦めたな、と神栖は一瞬で悟った。
ああここに二人の扱いを一番心得ているであろう大洗がいたら。珍しく二人の気持ちはほぼシンクロした。
「だから臨時運行やっぱやめよう?!兄さんの食費ぐらい一人で稼ぐから」
「……どっちかと言うと小遣い稼ぎだけどな」





ちなみに臨時旅客は結局出すことになりましたとさ。


鹿島まで臨時旅客、乗ってきました。そして乗りながら考えたのがこれです。そして私はとても眠い。

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100年前も、100年後も

11月1日。
「常総さん、起きてください」
「……下妻?」
むくりと起き上ると、仮眠室が鮮やかに飾り付けられていた。
ごしごしと目をこすってもやっぱりここは仮眠室だ。

「「「「開業100周年おめでとう」」」」

クラッカーとそれぞれの声が鮮やかに耳に届く。
「今日に合わせてみんなで準備してあんだからな」
「まあ、真館がいないのは残念ですが」
下舘と水戸線がそう言ってさらりと頭を撫ぜる。
見慣れた顔が勢ぞろいして、楽しげにこちらを見ていた。
「ふぇふほふんふぇふぉ」
「京成、食いながら喋るなよ……」
誰もが僕のためにこんなにも楽しそうに笑ってくれる。
それがひどく幸せで、みんなを抱きしめたくなる。





「常総、まだ僕らは兄弟になってまだそう長くないですがこれからもよろしく頼みますよ」
「……うん」


鮮やかに遅刻した常総線100周年でした。

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芸術の秋!

「……つくづく変な組み合わせだよな」
「変な組み合わせだな」
「いーのいーの、今年は記念すべき年だもの」
水戸が差し出したのは天心&波山パスポート。
今年は下舘が誇る芸術家・板谷波山と北茨城と縁の深い岡倉天心の生誕100年と150周年記念の年なのである。
そしてそれに何故か笠間も呼びだされていた。
「でもなんで笠間もくっついてるの?」
「そこ説明しろよ水戸」
「え、だって茨城で焼き物担当笠間しかいないじゃん」
ケロリと何言うかね。誰もが心からそう思った。
悪びれない水戸の様子に思わず切れたのは笠間だった。
「焼き物ネタを全額こっちに押し付けるな!そんな事言うなら最近県央ガルパン依存し過ぎって話になるぞ」
「さすがにホーリーホックが大洗女子の校章持ってきたらグッツプレゼントって聞いた時はエ?ってなったよ」
「今年の県知事選挙に献血までガルパンだって気づいた時はやりすぎだろって思ったぞ」
「いーのいーの、観光資源は大切にしなきゃ。とりあえずよろしくね☆日立ぃー、帰ろー?」
ひょっこりと出て来た日立がそっと周囲に目くばせして去って行く。
「……水戸は、いい加減免許取るべきだと思う」
「日立が車出してくれるからいいかなって」
その言葉に三人は心から思う。

(((日立、すまなかった)))

「……会議、するか」
「そうだな」
「日立は犠牲だったんだね」





おわり

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ひたち号50周年!

-いわき駅-
人が随分と集まっている。
「……寒い」
「常磐、起きてるか」
「いわき」
ふらりと出てきたのはいわきだった。
この町そのものである。
ポンと差し出されたのは缶コーヒーだった。
「もう少ししたら出るな」
「まあそれを見に来たんだけどな」
目の前にはクリーム色に深い赤の車両。
そして車体には『ひたち号』の文字。
長年走り続けた車両に思い入れを持っている人も多い。
「あ、ムコナくん」
新しいスーパーひたちのキャラクターがやってくる。
「常磐、」
「うん?」
「50周年、おめでとう」



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最近の大洗怖い

「大洗のキャラクター決まったよ!あらいっぺだよ!」
そう言って大洗が差出したのは白いモップの塊のような変な塊のキャラクターだった。
ツッコミはいなかった。ただ一人、ひたちなかを除いて。
「……何故そうなったんでありますか」
「んー、水戸とかとキャラかぶりしなさそうだから?主に水戸と」
「いやー……ね、さすがにガルパンキャラあんまり使いすぎるのもねえ」
「そこなにか違う気がするんでありますが」



「水戸はあれツッコミ入れなくていいんだぜ?」
「いいんじゃない?」

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