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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

2がつ29にち水ようび・ゆき

朝、まどを開けると一面真っ白だった。
「ななちゃん、雪降ってるよ!」
「ホントだ!」
「舎人、南北メシ出来たぞ」
「ごっちゃん、ななと雪遊びしてくる!」
「あ、おい待て!」
「ふぇ?」
「二人とも服を着ろ、というか上着」

2がつ29にち・すいようび・ゆき
ななちゃんのお家にお泊りしたらそとにゆきが降っていたので、キングときゅーちゃんとななちゃんの4人でゆきあそびをしました。
あと、みとのおにぃがくれたお菓子を食べていっぱい雪あそびをしたらびしょびしょになってあらかわにぃに怒られてしまいました。





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東海道新幹線遅延なう!

*今日の雪ねたです

「・・・・・どないしよ」
2月29日水曜日、天候・雪。
豪雨と雪に全力で負けていると評判の東海道新幹線は遅延中です。

東海道新幹線遅延なう!

「東海道新幹線、いつまで遅延させるつもりですか?うちの東北や上越は通常運行だってのに」
「兄やんとこと違うてうちのこは婆ちゃんなんやに!
それに兄やんとこかて中央東や青梅が死に掛けてるし!兄やんも人のこと言えんやん!」
「あの子は父が強く生みましたから大丈夫ですよ、むしろ駄目しのが死んでないのが不思議です」
「うるさい!兄やんは兄やんの仕事があるんやに!」
「私の仕事は終わらせてありますよ、私の目的はあなたを雪にうずめて可愛がりに来ただけです」
「え、ちょ、ま、・・・・・・・リニアあああああああっ!?!」

「なぁ、宇都宮。あれ止めんでええの?」
「主のやることに僕は慣れてますからね、それより西さんは東海さんに話があったんじゃ?」
「あれに巻き込まれたらわしが死ぬやろ、東海は人身御供や。東に勝てんもん」
「主に勝てる人はいないんですね」
「強いて言うなら貨物と清算団さんやないん?」












おわり
フリーダム長男に振り回される次男と止められぬ三男と宇都宮線でした。

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浦和駅には貧乏神が住むという

*浦和と大宮の話。

久しぶりの大宮駅は人でごった返していた。
「ほんとにいつも混んでるよねぇ」
「うん、Яは嫌いじゃないけどさ。この人ごみ」
「今日は雪でどこも遅延してますからね、姉さんも僕も」
突然別の声が割り込んでくる。
「おや、宇都宮線。久しぶりじゃない」
「古河さんも相変わらずのようで」
「相変わらず大宮以北は駅員に丸投げしてるらしいけどたまにはうちにも顔出してよ。」
「小山と宇都宮はたまに顔出してますよ」
「そういう意味じゃなくて古河にだよ」
ため息をつくとどこからかすすり泣く声がした。
「・・・・・・・うーちゃぁぁぁん」
「姉さん?!どうかしたの?」
「信号壊れたぁぁぁ!」
「またぁ?!ああもう、姉さんのぶんの乗客も大宮まではどうにかするから本当に駄目そうなら振り替え発動とかやってよ!」
相変わらずこの姉弟は急がしそうである。
そういや本数で言えば姉のほうが多いのだけれど、たびたび大宮駅の信号が壊れているんだっけ。
「大宮駅の信号は呪われてるのかな?」
「そんなこと要ったら姉ちゃんトコは貧乏神か疫病神住んでることになるよ?」
「ああ、そうだっけ」

*         *

1932年
『国鉄、あなた今なんて?』
『ですから東北本線と高崎線の一部列車は浦和駅を通過することにしました、と言いましたが』
『ふざけないで、どうして大宮が優先されるわけ?』
『大宮に分岐があるからだ』
『埼玉の中心はこの私よ!あいつじゃないわ!』
『浦和姉ちゃん・・・・』
『あんたも弟ぶらないで』
『昨年届いた埼玉県議長の物も読んだが、あれはいささか強弁過ぎると思う。
したがって大宮を分岐とする』

*           *

「あの頃から浦和は大宮嫌いだったよね」
「きっと思うところがあるんだよ・・・・・きっと」
「血の繋がりは無いけど兄弟みたいなものだったしなぁ・・・・・ずっと」
ぼんやりと大宮駅の窓の外から見える雪にため息を漏らしていた。











「鉄道ひとつばなし」の「浦和駅の謎」を参考にしつつ書いてみました。
しかし浦和さんの初登場これって・・・・・。

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守谷と取手のきょうのおやつ

「・・・・・・宝.尽舎のたい焼きはやはり良いですね」
「なんで取手なんかに餌付けされてるんだ」
「私の字が気に入らないといきなり人の家に押しかけてきた挙句急にたい焼き食べたいだなんて言ったのは守谷、あなたでしょう?」
「だっておなか空いたし」
「餌付けが嫌ならお金返せばいいでしょう、私に」
「現金は持ち歩かない主義だから」
「柏さんはこんなこと無いんですけどね」
「あーもう!飲み物ひとつでイーブン!いいね?」
「じゃあとろとろ桃のフルーニュか生茶で」
「アサヒの十六茶は駄目なんだね」
「当たり前です」



きょうのおやつ:たいやきと生茶






どうでもいい感じに守谷と取手です。
ちなみに取手のアサヒ嫌いとたい焼きは「け/んな/ん!」から

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この世の息が

その日、いつもよりも鉾田駅は混雑していた。
「皮肉だね」
「・・・・・・うらはいいんやに」
「なんで」
「見捨てられたものは諦めて生きていかないと辛いから」
その言葉はいつの日かの僕を見ていたから言えた言葉なのだろうけれど、僕と違い彼に手を差し伸べた人はいない。
「そっか」
「でも鹿島臨海が出来たとき嬉かったんよ、やっと『参宮鉄道』になれるって」
鹿島参宮鉄道として誕生し、鹿島へ届くことなく彼は今日ここを去っていく。

この世の息が

彼は僕が生まれたときにはもう鉾田にいた。
霞ヶ浦北部を走る彼は自分が生まれるきっかけだった鹿島に憧れていたから、僕は歩いて30分かかるもう一つの鉾田駅へと散策しては鹿島神宮の話をした。
この接続の悪さも結果的には彼の首を絞めていたのだけれど僕としてはどうしようもない。
「他の人たちは見送りにくるの?」
「石岡で会おうって」
単線のレールの上をごとごとと気動車が走る。
さよならと書かれたヘッドマークを撮影するフラッシュの音が響く。
「それじゃあ、いつかね」
「・・・・うん」
寂しいことを言わないでくれと思うのだけれど、閉まったドアに阻害された。

*        *

石岡駅
「かしてつ」
「・・・・・・にいやん」
「このことは僕の力不足だったね、ごめん」
「ええんよ、うらは生きて欲しいと思う人がいたから生きてこれた。鹿島には届かなくても生きていられた」
ぐりぐりと頭を撫でられて、僕はいっそう淋しくなる。
どうしてこうも僕の周囲は消えていってばかりなのだろう。
「常磐さんは?」
「手紙預かってる」
一通の手紙を渡して僕はこれから空っぽになる石岡駅がひどくリアルに見えてしまった。





手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が (河野裕子)
                            






昨日の夜放送された「ローカル線の旅」を録画してみたらぶわわってなったので。
タイトルは上記の歌からそのまま貰いました、私的には捻りはいれられませんでした。
日立鉄道といい鹿島鉄道といい私が知る前に廃線になった路線に心惹かれてしょうがない・・・・・。

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