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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

わんことにゃんこと鹿島さん

ある日の昼寝中。
「かっしまー!」
「・・・・・すみきん?」
「はー、今日も鹿島は可愛えな!遊んで!」
住金がきらきらした目でそういうものだから猫じゃらしで遊んであげることにした。

―数分後
「住金、なになさってるんですか」
「嫁のひざでまどろみ中ー」
「えっと・・・・・どちら様でしょうか」
目の前にいたのは微妙に目くじらを立てサラリーマン風の男の人だった。
「ああ、この姿でお会いするのは初めてでしたね。新日鉄です」
「・・・・・新日鉄ってシェパードじゃ?」
僕の記憶の中にあるのは黒と茶色の毛並みのシェパードの姿だった。
ちなみになぜにゃんこでないのか聞いたら、国営の血筋はみなわんこらしい。(一部例外あり)
「こっちは人間モードです、同じ国有の血筋であるJRやNTTも普段は人間でしょう?アレと同じです」
言われてみれば何度か会ったことのあるJRさんは人間の姿だ。
「なるほど」
「住金、あなたは統合関係の仕事残ってるでしょう?帰りますよ」
「嫌やあああああああああああ!」
「住金、仕事が終わったらね」
「鹿島のひざでまったりするー!仕事したくにゃー!」
その後、東京で監視の下仕事させられたのはまた別のお話。











今日は2月2日ににゃんにゃんの日vと言うことでこんなネタ。
住金は隙さえあればサボり(鹿島と戯れに)出かけます。

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雨宿りの午後

*つくばさんが小さい頃のお話。



一人で本屋に出かけた日のことだ。
(・・・・・傘忘れた)
ざぁざぁと降りしきる突然の夕立に呆然としていた。
この頃には東京の元を離れ、つくば万博に向けて整備される街を一人で見守っていた。
「どうかしましたか?」
ふいに声をかけたのは一人の男の人だった。
後に彼が隣町である下妻市であると知るのだけれど、この時はまだ茨城県の全市町村と会っていなかったので彼のことを知らずにいた。
「傘を忘れてしまって・・・・・」
「確かに急な雨ですからねぇ」
それから一時間二人でぼんやりと雨宿りをしていた。
夕立が止むまでの間、二人きりで話をした。
「この街は好きですか」
「うん」
自分自身であるこの町は好きかと問いかけた彼にそう頷く。
「僕もこの街は好きです、未来の音がするから」
「みらいのおと?」
「新しいものが生み出されていく音って言えばいいのかな、工事の音とか新しいビルとかがすごく刺激的で好きなんだ」
そう笑う彼の横顔は、幼くも生み出すエネルギーに満ち溢れる子供を見つめる母親のようだった。

*           *

「・・・・・あれ」
むくりと起き上がると『先に行ってきます、オーブンにオニオンスープがあるので食べてくださいね』という書置きがあった。
ふいに彼は覚えているだろうか、と思う。
万博のときよりも前に自分たちが出会っていたことを。






『雨宿りして距離が縮まった』『つくば下妻』を描きor書きましょう。 #kawaiiCP http://shindanmaker.com/62729






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我、汝を愛す

*1月31日は愛妻の日記念。

「今日は愛妻の日なんだって」
つくばが思い出したようにつぶやいた言葉を聴いたとき、ふいに蘇ったのはいとしい人の顔だった。
「へー、つくばは下妻愛で愛でするのかにゃー?」
「当たり前でしょ」
当然のように言い切られると返す言葉もない。
まあつくばはずっと下妻ちゃん大好きだったし納得はできるけど。
「そうだ、行きたいとこがあるんだ」

*            *

筑波山中腹の古いお寺。
そこに小さいながらもいとしい人のお墓を作った。
「筑波高速度鉄道」
「うん、つくばちゃんは知らないっけ?」
「どっかで聞いたような記憶が」
「じゃーきっとパパさんっさ、つくばのパパさんがいた頃に筑波から上野までを繋ぐ予定だったのが筑波高速度鉄道。
路線を引く許可を国からとって、それをうちに売った後死んじゃった。」
それが彼女の宿命だったとしても自分は彼女を愛していた。
ふわふわとゆるやかに波打つロングヘアーをいまだに自分は覚えている。
「TXが怖いのはそのせい?」
「うん・・・・・似てるんだよね、特に目元」
70年近い時を経てつくばエキスプレスが開通し、彼を見たとき彼女に似た容姿に驚いた。
欧米風ではあったものの彼女の名残を感じて彼女の息子ではないかとすら疑ったが、常磐や水戸線が違うといいのけたので他人の空似で決着がついた。
「そうなんだ」
「うん。だから怖いんだよ」
自分はまだ彼女だけを愛し続けているという事実が怖い。
きっと、ずっと、永遠に彼女だけを愛し続ける。













奥さん好きすぎる京成と、つくばのお話。
つくばパパ=旧筑波市のこと。

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視界の範囲外

*杵築→←常陸大宮

「眠い」
「こっちも眠い」
目の前にいるふわふわの猫っ毛の杵築が眠いという。
それはこちらも同じで、日立あたりならすでに寝ていた。
「何でそげなにわしにこだわるの」
「・・・・・二孝女に世話になりよったから。」
恩人の恩人は大恩人、という理屈なのだがそれとは違うものが存在している。
自分の特別を占める大恩人。
「恋人とかおらんの」
「おらん、いても面倒だし佐伯にいじられるの嫌だ」
(見てくるるわけ無いよな)
たぶんこの人にとっては視界の範囲外でも、





((わしんために時間割いてくるるならそれでいいか))

奇妙な思考の合致に気づくまであと、

                           おわり







奇妙な思考の合致があるよだきぃ組でした。
二人ともめんどくさがりなので二人揃うとこうなります。
大分や佐伯は出すのが怖いですが出てきちゃうんだろうなー・・・・・。

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ああそうか、こんな風に

*筑波高速度と京成さん。




「冬はお嫌いですか?」
まだ東京でも平気で毎年雪が降っていた、昭和のはじめごろのことだ。
「うーん・・・・嫌いかな?」
「わたしは好きなんです。筑波山が白く染まって、田畑も白くなるでしょう?」
あったかい緑茶とお茶菓子がコタツの上に並ぶ。
お茶は2つ、お茶菓子も4人分。
「でも寒いのはにゃー・・・・」
「寒さもまたおつなんです、白い筑波山は冬だけです。遠州駿河の富士のお山にこそかないませんが東日本では随一の名峰です。東武さんもほめてくださいましたから」
東武、の名前にぴくりと動きが止まる。
確かに筑波山を訪れたことはある、でも冬の筑波山は見たことが無い。
なのに東武は見たことがある。
「京成さん?」
なんか苛々する。
いま、彼女は京成本線の一部として存在している。
でももともとはひとつの投機会社で、歯車が違えば東武やほかの企業にいた可能性もある。
他人の空気を感じるだけでこんなにも息苦しくなる。
「ねえ、」
どうか俺だけが好きだといって。





おわり






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