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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

国鉄さんちは大家族(JRグループ擬人化)

*受信した電波に萌えすぎて耐えられなかった。

*中の人の妄想が9割です。

*「いばらきな人たち」のスピンオフ的なものです。

*たまにわんこ化します。
わんこモードでも普通に喋ります。

・JR東/日本
日本屈指の金持ち鉄道。
たぶん最も父親の遺産を多く受け継いだ長男坊。
大概笑っているが目は笑っていない(対兄弟限定)身内以外の部下とか仕事先には優しい。
趣味は東海いじり。
標準語で一人称は「私」
腕章は緑色。
-わんこモード-
黒い柴になります、人間時より目つき悪い。

・JR東海
父親の遺産である新幹線を速くする事(リニア)に情熱と資金を注ぎ込み、結果的に貧乏になっている次男坊。
機械と科学技術を愛し、名鉄と正月の参拝客の取り込み争いを繰り広げ、リニアに無限の夢を見るロマンチスト。
三重弁ベースの名古屋弁で一人称は「俺」
腕章はオレンジ色
-わんこモード-
赤毛の柴犬になります。わんこモードになると兄弟のなかで一番小さくなります。

・JR西日本
私鉄王国関西で私鉄に負けるな追い越せ(スピード的な意味で)と踏ん張った結果、破滅してしまった幸薄な3男。JR四国の双子の兄。
上も濃けりゃ下も濃いし周りは私鉄と市交ばかりで結果的に負けてる。
市営モンロー主義には泣かされなかったがこれで泣かされた私鉄と戦ってると言う。
播州弁(兵庫県南西部旧播磨国の方言)で一人称は「わし」
腕章はブルー
-わんこモード-
白のミックスになります。耳と尻尾がタレてます。

・JR四国
西日本の双子の弟、三男その2.
かなりの貧乏だが兄のように四国新幹線構想を夢見ていた。
高速道路無料化に泣かされ、貧乏の道をひた走る。
讃岐弁(微妙に伊予弁交じり)で一人称は「うち」
腕章は水色。
-わんこモード-
白黒まだらのミックスです。タレ耳。

・JR北海道
雪と戦い続ける道産子4男。
沿線はすべて過疎地・管轄地域全て豪雪地帯(北海道と青森の一部)という悪条件のお陰で、かなりの貧乏暮らし。
でも北海道新幹線の開通でなんか変わるんじゃないかなと思いつつ、地道に除雪作業。
ただ上の兄弟たち(東・西・東海)が羨ましくて、口癖は「これだから内地(本州)は・・・・・」
でも北海道と言う土地柄ゆえに九州のようなハングリー精神には欠けてるので、文句はあまり言わない。
北海道弁(東北寄り)一人称は「俺」
腕章は萌黄色
-わんこモード-
赤毛の北海道犬になります。体が兄弟のなかで一番大きいです。

・JR九州
貧乏生活から抜け出したいと新幹線と高速船と不動産に手を出して一発逆転し、現在かーなーりー儲かっているであろうお人。
やる事なす事基本は豪快(新幹線の内装とか)なわりには、車両を改装して特急車両に転用したりしてて裏では尋常じゃなくお金に厳しい。
本人曰く「ダム式経営」とのこと、しかしその経営法は某大阪の家電メーカーの十八番である。
博多弁で一人称「俺」
腕章は赤
-わんこモード-
黒と茶色の毛が混ざった四国犬です。

・JR貨物
今も昔もマイペースに生きる末っ子。
なぜか社歌を歌っているのは山/本耕/史、どうやらファンらしい(実際の理由は不明)。
全国の臨海鉄道は友達。
喋らない(周りが貨物の身振り手振りを翻訳して会話する)
腕章はコンテナブルー(水色とグレーを混ぜた色)、ウィキ先生がそういうんだからしょうがない。
-わんこモード-
赤毛の豆柴の子犬になります。ワンワン吼えて意思疎通します。

・国有鉄道事業清算団(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)
JRグループの面倒を見るために生み出された保護者役。
名前を変えた際に鉄道公団の養子になって、鉄道建設のほうも担っている。
分りやすく言えばお父さん。
標準語、一人称は「俺」
腕章はなし。

・鉄道総研
兄弟たちの腹違いの兄弟。
リニア云々で東海と盛り上がっている技術屋。
頭の中に常にいろんなことが渦巻いており、それを簡潔な言葉にすることに時間を要することに気づいて以来「言うのも書くのも変わらないから」と筆談やメールに切り替えた。
ちなみに達筆。
書き言葉、一人称は「自分」
腕章は薄紫

・JRシステム
鉄道技研の双子の兄。
兄弟たちのコンピューターシステムを支える技術屋だが、技研と違い考えながら喋るので一度喋りだすと止まらなくなる。
似非関西弁、一人称は「うち」
腕章はえんじ色。

昔の人たち
・改正鉄道敷設法(大正11年法)
今の鹿島線や日立電鉄の生みの親。(明治25年法はお母さん)
現在の地方路線の産みの親だと思えば良いんじゃないかな←

・国有鉄道(運輸省鉄道総局)
いわずもがなの鉄道会社。
国からお金を貰いながら路線を運営していたがモーターリゼーションに負けて巨額の赤字を生み出してしまったので貧乏路線を3セクにして消えていった。
鉄道公団ととっても仲が悪い。
一人称は「私」ですます調。

・鉄道公団さん
国鉄さんの弟でJRさんの叔父。鹿島弟の育てのお父さんみたいな人。
何だかんだ言いながらもつい最近まで元気に生きていた。
政府が鉄道を作りたかったから生み出した(byウィキ先生)ひとなので、国鉄さんと仲悪いのはしょうがないよねと割り切ってる。
一人称は「私」口調は「~だ」「~だろう」となんか上から目線の言い切り系。

私鉄とか

・東武鉄道
昔関鉄兄弟の面倒を見ていたお兄さん。
いまは埼玉・群馬方面によくいるが暇なときに顔を出している。
趣味は貧乏私鉄や企業の買収。
いまだに筑波山への未練を見せる。
一人称は「僕」
生みの親繋がりで自分を見下す阪急憎し。
京成嫌い、でも西武はもっと嫌い。

・京成鉄道
現在関鉄4兄弟の面倒を見る、なんだかチャラいお兄さん。
割と知られていないが某ねずみの王国の面倒も見ている。
4兄弟とはつかず離れずの距離感で仲良くやっている。
東武はそんなに好きじゃないけど、西武視ねは共通の合言葉らしい。
一人称は「オレ」
よく語尾に☆や(はあと)などの記号がよくつく。

・西武鉄道
基本的にはまとも(というかむしろハイクオリティ)なはずなのに、「堤会長」のフレーズを聞くとおかしくなる残念イケメン。
このサイトで西武がネタ扱いされるのはデフォですので、ご了承ください。

・近畿日本鉄道
日本最長の私鉄であり、奈良県の主。
大阪電気軌道時代は貧乏だったが、バッファローズとか近鉄百貨店とか色々あって奈良県の主になる。
一人称は「僕」奈良弁。

・阪急電鉄
宝塚で有名な人。
生みの親は甲州出身だが、同じ甲州出身の東武を割と見下してる感がある。
一人称は「俺」神戸弁。

・西日本鉄道
通称「福岡引きこもり」でも私鉄なんてそんなもんである。
九州一の私鉄で、れっきとした東証一部上場企業である。
北九州弁で一人称は「うち」
どうでもいいが「雑餉隈」これ他県民はどう考えても読めんぞ。





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前途多難だ神栖さん!6

*いい加減謝罪文出した方がいい気がしてきた神栖と銚子のあの話です。



年が明けて2006年。
「よぉ、新年明けましておめでとうだなぁ」
「・・・・・・おせちは」
「頼まれたとおり作ってきたぜぃ?」
ぼん、と大きな包みを渡される。
この件の発端は前日にさかのぼる・・・・・・。

前途多難だ神栖さん!

12月31日15時30分
(駄目だ頭痛がする・・・・・)
たちの悪い風邪が周囲に流行っていたせいなのか、俺はものの見事に体調を崩していた。
「よぉ」
「・・・・・・またお前か」
「橋の関係でこっち来たらおめぇさんが風邪で休みだと聞いてねぇ。年末にぶっ倒れるっつーのも大変だろうと思ってなぁぃ、適当に差し入れをな」
俺が追い出そうと立ち上がると病人は寝てろと止められ、差し入れを枕元に並べた。
「今日、31日か」
「そうでぇぃ、初詣に鹿島の神宮に行く人も多いんでその関係の話をなぁぃ」
「・・・・・・しまった」
「どうしたんでぃ」
「鹿島や猫たちと食べるおせちの準備をしていない」
元旦になると毎年鹿島の家に工場地帯に出る猫たちと周辺自治体(つまり俺と鹿島だ)が集まって、今年も何の災い無く過ごせるようにと今年一年の安寧を祈る。
その際に出すおせちは毎年俺の担当だった。
「なら俺が用意してやるかねぇ」
「作れるのか」
「香取あたりを巻き込めば十分できるでしょう?あいつぁ潮来潮来言ってるけどねぇぃ」
「あいつなら変なものもら無そうだな」
「俺ぁどんだけ信頼されてねぇんで?」
香取とは三社参り華やかりし頃、鹿島を通じて様子を聞いているのでたぶん大丈夫だ。
今でも鹿島とは仲がいいようだから、鹿島が食べるものに変なものは盛らなかろう。
まあ潮来がいたらまた凄いことになってしまいそうだが。
「それなりに信用してない、とりあえずおせち頼んでいいか」
「・・・・・・もちろんなぁ」
耳のそばでそう言って去っていく男が、微妙にカッコいいと思えた。

*         *

で、冒頭に戻る。
「着物なのか」
「おめぇさんとこに顔出すんなら鹿島まで足伸ばして手ぇ合わせとこうかとねぇぃ、一回地元でも手ぇあわせてはいるんだけどなぁ」
「ならついでに車に乗せていけ、鹿島と一緒にてべるんでな」
「それぐらいの我がままなら聞いてやりましょうかねぇぃ」
「何がわがままだ」
「へーへー、可愛い姫さんの言うことにゃ逆らえないからなぁぃ」
「階段から突き落とすぞ」
「・・・・・おめぇさんに突き落とされるなら文句は言えねぇなぁぃ」
少し腹が立ったのでグーで一発殴ってやった。









少しデレて参りました。
銚子はいい男なんだよ、これでも。

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残り時間は紙パックのなかのコーヒー牛乳の量に比例する

空が青いなぁ、とかしょうも無いことを考えながら空を見上げている。
「・・・・・・何してるんですか」
「結城」
「あなた人の家に書類忘れていったでしょう、本業の方にいないからすぐこっちだと予想がつきましたが」
そう、ここは県立高校の空き教室。
ここの学生になるのは7回目なので一番人が来にくい場所で授業をサボるのは慣れっこだった。
「良くここだって分ったな」
「勘ですよ。しかしサボり魔の癖してよく何十年も高校生続けますね」
この国に学制が敷かれてから100年ちょい、俺はずっと学生を続けていた。
高校を出たらまた入試を受けて、卒業したらまた高校を受験して高校生に。
延々と高校生活を続けるあいまあいまに市町村としての役目を果たしてきた。
「だって退屈しないし、それに学ランとかブレザーみたいな制服の方がしっくりくんじゃん」
「保護者のふりをするのも面倒なんでいい加減やめて欲しいですけどね、筑西の面倒に全精力をつぎ込んで欲しいところですが」
「・・・・・・・笠間が面倒見てんじゃん」
紙パックのなかのコーヒー牛乳はもう残りわずかになっていて、自分に残された時間もこれっぽっちなのかと少しだけ悲しくなった。







おわり




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春を歌にして

冬の終わり、太平洋の上に浮かぶ太陽の明かりに眠気を誘われる。
晴れた日には仕事を早めに終わらせて海辺でぼんやりしながら、毎日のことを思うのは最近の日課だった。
「・・・・・眠いですねぇ」
『何言ってるんだ、那珂』
「眠いものは眠いんですよ、瓜がいなくなって以降は毎日」
「那珂と瓜連なんだぜ!」
『大洗、どうかしたのか?』
「那珂はどこだって東海のところに水戸が怒鳴り込んできたんだぜ」
『じゃあ原発関係か。ほら、いくぞ』
「瓜はよく人の事こき使えますねぇ」
『関係ない、ほら』
瓜の手が自分の手を掴もうとして、するりと抜けていく。
・・・・・そうだ、もう彼はいないのだ。
幽霊として存在してはいても、瓜連町は存在しない町なのだ。
かすかに風景を透かしてはいるが、間違いなくここにいる。
「那珂、早くなんだぜ?」
「・・・・・わたくしとしたことが、感傷にふけってしまったようですね。行きましょうか」
確かにこの場所に瓜はいない、だけれどここにいる。
彼を感じられる。









タイトル曲がイメージのはずなのに何故こうなったし。

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夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く

*新成人おめでとう小話



「~~♪」
「北茨城、何でいるんだよ」
「会いに来た」
俺は呆れたようにため息をついても、この懲りない奴はそれでも楽しげに笑った。
今日は日本全国の20歳を祝う成人式の日で、自分だけで泣くこいつもその日のはずである。
「自分のトコの式典の準備はいいのかよ」
「うちは日曜開催ですから」
地元のイベントホールの窓から、振袖や袴姿の若者がいる。
毎年こういう式典には不埒な若者がいるが今年はそれも自粛らしい。
まあこっちとしては永遠に自粛してくれというところだが。
「春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く」
「・・・・・ユーミンのあれか」
「そう、希望の春でしょ?いわきさんにはさ」
そうだ。
あの日から失ったいろんなものを、一つ一つ取り返していかねばならない。
「・・・・・まあ、そうだな」
「夢をくれし君、になるからさ」
「あんま調子乗るな」
どうか来年も、この日が祝えますように。と小さな声で呟いた。










新成人の皆さんおめでとう、とかいいつつ県内はほぼ日曜に行うので全然意味が無いと言う。
いろんなものを失って取り返す過程の中にあるいわきにとって行政主催のイベントである成人式が何かの意味があればいいなと。

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