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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

守谷と取手のきょうのおやつ

「・・・・・・宝.尽舎のたい焼きはやはり良いですね」
「なんで取手なんかに餌付けされてるんだ」
「私の字が気に入らないといきなり人の家に押しかけてきた挙句急にたい焼き食べたいだなんて言ったのは守谷、あなたでしょう?」
「だっておなか空いたし」
「餌付けが嫌ならお金返せばいいでしょう、私に」
「現金は持ち歩かない主義だから」
「柏さんはこんなこと無いんですけどね」
「あーもう!飲み物ひとつでイーブン!いいね?」
「じゃあとろとろ桃のフルーニュか生茶で」
「アサヒの十六茶は駄目なんだね」
「当たり前です」



きょうのおやつ:たいやきと生茶






どうでもいい感じに守谷と取手です。
ちなみに取手のアサヒ嫌いとたい焼きは「け/んな/ん!」から

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この世の息が

その日、いつもよりも鉾田駅は混雑していた。
「皮肉だね」
「・・・・・・うらはいいんやに」
「なんで」
「見捨てられたものは諦めて生きていかないと辛いから」
その言葉はいつの日かの僕を見ていたから言えた言葉なのだろうけれど、僕と違い彼に手を差し伸べた人はいない。
「そっか」
「でも鹿島臨海が出来たとき嬉かったんよ、やっと『参宮鉄道』になれるって」
鹿島参宮鉄道として誕生し、鹿島へ届くことなく彼は今日ここを去っていく。

この世の息が

彼は僕が生まれたときにはもう鉾田にいた。
霞ヶ浦北部を走る彼は自分が生まれるきっかけだった鹿島に憧れていたから、僕は歩いて30分かかるもう一つの鉾田駅へと散策しては鹿島神宮の話をした。
この接続の悪さも結果的には彼の首を絞めていたのだけれど僕としてはどうしようもない。
「他の人たちは見送りにくるの?」
「石岡で会おうって」
単線のレールの上をごとごとと気動車が走る。
さよならと書かれたヘッドマークを撮影するフラッシュの音が響く。
「それじゃあ、いつかね」
「・・・・うん」
寂しいことを言わないでくれと思うのだけれど、閉まったドアに阻害された。

*        *

石岡駅
「かしてつ」
「・・・・・・にいやん」
「このことは僕の力不足だったね、ごめん」
「ええんよ、うらは生きて欲しいと思う人がいたから生きてこれた。鹿島には届かなくても生きていられた」
ぐりぐりと頭を撫でられて、僕はいっそう淋しくなる。
どうしてこうも僕の周囲は消えていってばかりなのだろう。
「常磐さんは?」
「手紙預かってる」
一通の手紙を渡して僕はこれから空っぽになる石岡駅がひどくリアルに見えてしまった。





手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が (河野裕子)
                            






昨日の夜放送された「ローカル線の旅」を録画してみたらぶわわってなったので。
タイトルは上記の歌からそのまま貰いました、私的には捻りはいれられませんでした。
日立鉄道といい鹿島鉄道といい私が知る前に廃線になった路線に心惹かれてしょうがない・・・・・。

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墨東日和

それは戦前、筑波高速度を失ってすぐの一番淋しい時間を過ごしていた頃のこと。
ふいに堀切橋の方向からぷらぷらと歩く人影があった。
「・・・・ここは?」
「京成の堀切菖蒲園駅ですよ」
そしてベンチに座り、その人はつぶやく。
「隠れ住むにはよさそうな場所だ」
そう言った男はちょいちょいとこの場所にやってくるようになった。
男の名は永井壮吉、またの名を永井荷風という。

墨東日和

時間は少し飛んで5年後、俺は男と京成玉の井の駅にいた。
この少し前に廃駅となったこの場所は、個人的にはあまりいい気持ちになる場所ではなかったのだけれど男のせがみでここを訪れた。
「廃墟というものはこのようなものなのですね、成田さん」
「おそらくは」
この男の前では成田と名乗っていた自分は、草の生えた地面に亡き筑波高速度の面影を見ていたように思う。
筑波高速度にとって玉の井、いまの向島界隈は娼婦街だったので少々刺激的過ぎる場所だった。
だけれど『後学のために』と長生き出来ない運命に逆らうようにあっちこっちを二人で歩き回った。
モガの徘徊する新宿や門前町浅草、俺の生まれた場所である成田山、柴又の帝釈天、数え切れないほどに東京を歩き回った。
「・・・・・冷たい風が吹いてきましたね」
「ええ、そろそろ帰りましょう」

*       *

戦後、また堀切菖蒲園で男と再会した俺はあちらこちらに居を移す男に菅野の借家を紹介した。
そこが男の終の棲家となるのだけれど、俺はちょいちょいと男の下を訪れては酒を飲んだ。
「どこかいい桜の場所を知りませんか」
「それな国府台でしょう、あそこには菜の花も咲く」
「ほう」
老作家と酌み交わす酒は穏やかで、男と話すと穴の埋まる音がした。
時間も大きかったのだろうけれど。











ネタ元「鉄道ひとつばなし」収録「荷風と京成」
ここには非常に素晴らしいネタもあるのですがそれはおいおい。
とりあえず時期的に筑波高速度の件から立ち直りきれない京成さんネタがやりたかった。

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日製さんはアメリカでとんでもない伝説を樹立したようです。

*日立のあのマッサージ器ネタです。

*エロ系統のネタですので苦手な人は注意。

*折りたたんでおきます。

*会話文です


























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ただのネタコーナー

これは管理人のお遊びロゴコーナーです。
遊びですので気にしない方向でどうぞ、恥ずかしいので一応たたみます。






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