*人によっては不謹慎に聞こえるネタにつき折りたたみます。
(最近やっと折りたたみを覚えたので)
水戸線で遅延事故が起きた、人身だと言う。
「常磐、水戸いっかぁ？」
「いま人身で笠間に張り付いてる」
「んだらば向こう行っとかねーとなぁ・・・・・・」
「なんで」
ぴらぴらと目の前に差し出された書類は明日までに水戸が主に提出するもので、これを郡山駅で宇都宮から預かったから渡しに来たらしい。
「俺が渡しに行く」
「えー、まだ書類終わってねーべ？」
「読み終わった、代わりに主に渡しといてくれ」
まあいいかと受け取って水郡のかすかに呟いた「ブラコン」という言葉にはあえて何も言わないでおいた。
* *
笠間駅
「水戸、大丈夫か」
「・・・・・どうって事ありませんよ」
長く生きている水戸はどうにも打たれ弱い部分がある。
乗客数がうちより少ないので、事故が起きると少しだけしょぼくれていることが多い。
その少しに気づけるのはそう多くない。
「ただ、人が目の前で死ぬのを見るのはいい気分ではありませんねぇ」
この国では列車が自殺の道具として使われ、路線立ち入りで済むこともあればそうでないときもある。
路線が短ければ短いほど必要な移動距離が短くなって、その光景を目の当たりにすることが増える。
「そりゃあな」
その度にこうやって憂鬱になる水戸は、きっとやさしいのだと思う。
水戸線と遅延事故の話。
最近常磐がただのツンデレブラコンになりつつあって困ります。あと来月投入される新型車量の話も書きたいなー・・・・・。
本題とまったく関係ないネタですが、スピリタス(ポーランドのウォッカ)はロシア人いわく「あれは燃料だから飲むもんじゃない」らしいです。それを生み出した波蘭人すげえって思うんですが。
