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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

しもつまものがたり?その5

それはとある日のこと。
「バレンタインだよね」
「そうですねぇ」
「僕におすそ分けとか無いんですか」

「そんなサービスありませんよ」

「えー」
「無いものはありません。」
「くれる人いないのに・・・・・」
「東京さんとか守谷さんあたりから貰えないんですか」
「人を敵視しまくってる守谷からもらえるわけ無いでしょ」
「そうですか」
「来年こそください。」
でも来年も貰えないのはぼぼ確定している。




(だって来年あげたらこういう時間なくなるし、多分)
頑張れつくば、お前の未来は明るい。





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火炎の子供たち・3

*史実ベースのお話です。

*結城と小山が険悪です。

*BL風味は薄いです、と言うか無いです。


門が閉められた。
「後戻りは出来ないよ」
後ろからふいに声がかけられた。
声の主は見ずとも分かる、古河だ。
「・・・・・分かっています。ただ、あの子が心配です。」
「自分の手を突っぱねてまで自分の居場所を守ろうとした小山が?」
ため息をついたのはどっちもだった。
「お人よしと思うでしょうけど」
「別にいいんじゃない?」
その言葉に少しほっとした。

火炎の子供たち

篭城の間は評定と空を見ることばかりに時が費やされた。
「退屈ですよ」
「確かに」
外で篭城する自分で睨みつけているであろう小山を捜しながら呟く。
「本当に好きなんだね」
「ええ」
「霞立つ春の長日を恋ひ暮らし 夜も更けゆくに妹も逢はぬかも」
古河の言葉の意味が分からずに聞いて見ても秘密とだけ返された。

*           *

長い長い消耗戦だった。
ただひたすらにこの戦の終わりを待つ事に時と精神が費やされた。
「結城」
「何でしょう」
「もう終わりのようだから介錯してくれるか」
自分の忠誠の為に命を投げ出すとその人は言った。
「・・・・・・はい」
1440年7月の終わり、この長い争いは終わった。
原因となった遺児はみな美濃国で殺された。
「終わってしまったのですね」
「うん」
あの子供たちはまるで炎の様な目をして、まだこの街を見ているはずだ。








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音楽擬人化まとめ

*まだはっきり書くと決めたわけではありません。

*かっこ内は出身地



*ジャズ(ニューオーリンズ)
アフリカと西洋をベースに生まれたブルースの弟分。
血筋はクレオールと呼ばれる白人と黒人のハーフである。
カフェインとアルコール中毒気味で、世界一愛していた男がいた。
ノリが良く、割合明るい性格。

*ブルース(ワトタイラー)
20世紀アメリカ音楽に多大な影響を与えたクレオール。
ギターオタクであり、マイナス思考気味。

*クラシック(ウィーン)
ここでは伝統的西洋音楽全体を指す。
ピアノと3時のお茶の時間を愛す良家のお嬢様。
ただし、実年齢はばばぁ。

*カントリー(アパラチア)
ジャズやブルースとはまったく違う民謡発祥の音楽。
一言で言うとアメリカ生まれのじゃじゃ馬お嬢様。

*ロック
同じくアメリカ生まれだがいろんな意味で中2病のひと。

*ポップス
世界一人気があると言い張ってはばからない巨乳。

*





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バレンタイン爆発しろ

「そう言えば」
うな重を食いながらの会話。
それは彼ら―牛久と龍ヶ崎―の日常だった。
「何だ」
「チョコレートって何個貰った?」
「義理チョコを5つほどだな、龍ヶ崎はいつも山ほど貰うだろうが」
毎年代わり映えしないことを隣人に話すのは恐らくめんどくさい事この上ないだろう。
牛久にとっては龍ヶ崎にいつも聞かれることが不思議でならなかった。
「まあな、貰うか?」
「要らない」



一番欲しい人から貰っていない龍ヶ崎の本音も知らずに。



「「バレンタイン爆発すれば良いのに」」
うな重をつつく男二人の声がシンクロした。








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うちの牛久さんはゴリラマッチョなのに義理チョコしか貰えないという可哀想な人です。(原因は龍ヶ崎ですけど)
いくら分かり難いとはいえども、龍ヶ崎の想いを分かってないせいなのでどっこいどっこいです。
そして後3百年は発展しないと思います。

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火炎の子供たち2

*史実ベースのお話です。

*結城と小山が険悪です。

*BL風味は薄いです、と言うか無いです。






きっかけは桃井の小山城攻めだった。
「結城殿、これでもう戻れませぬぞ。」
「これを見せるために私を無理やり連れてきたのですか?」
「あなたは小山殿の顔をちゃんと知ってるはずだ。」
走って逃げる童がいる。
・・・・・・小山だった。

火炎の子供たち

(小山・・・・・)
あのとき結城方の人間である事よりも、小山を保護する事を思わず優先した。
とっさに駆け出して、名を呼んだ。
「小山!」
「・・・・・来るな」
「え?」
「いまあなたは僕の敵だ。いくら親戚であったとしても白川結城家につき、幕府方についた以上は幕府方の人間であり続ける。」
頭の一部が血で覆われている、明らかに無事じゃない。
「結城ではなく私個人の命令です、ついて来なさい。」
本当はむこうが本家筋だけれどもそんな事は気にするか。
「嫌です」
「・・・・・・これだから若武者は」
「これは僕のあり方の問題です、貴方には関係無い。」
そういうのは若造の台詞だ。
「もって行きなさい」
「要りません」
「持って行けと言っているでしょう」
少し悩んでから何も言わずに去って行った。
「さっきのが小山ですね」
「そうです。」
敵宣言をされたなら、此方とて本気でやろうではないか。
「面白い」

*           *

「結城」
「はい?」
「篭城準備をせよ」
分かりました、と頷けば走りだした。

(1年分の食事に武具や人手、とにかく用意せねば・・・・)

合戦は始まっていた。













                    つづく

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