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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

火炎の子供たち1

*史実ベースのお話です。

*結城と小山が険悪です。

*BL風味は薄いです、と言うか無いです。







「結城殿」
街中を歩いてるときに、ふいに声がかかった
「・・・・・足利の次男坊」
1438年の夏の終わりのことだった。
このとき足利持氏・義久親子は永安寺にて自害、子供たちはほうぼうに逃げていると聞いていた。
「道行さまから手紙は頂いたはずです。」
「一応」
「結城殿、道案内を頼めませぬか?」
それがこの戦乱の物語の始まり。


火炎の子供たち

「氏朝さま、足利の子らを連れてまいりました。」
「そうか、先ほど説き伏せ終わった。」
茶をすすった相手に言った言葉は一つ。
「呆れました・・・・・・恩義があるのは分かっていますが、あの子らは幕府に追われる身。私や殿とて無事ではすまないでしょう」
「その通りだ、だからさっき古河と関宿に連絡を送った。」
ああこれでは先が不安だなぁ、と少しだけ思ったが仕方あるまい。
「お前ならやってくれるはずだ」
「・・・・・・・むしろやらざる得ないでしょうね。」
ため息をついたのは2度目だった。

*               *

「結城、ほんとうに君のところの氏朝はやる気なんだね?」
「そうでしょうね」
古河の質問はまっとうだった。
相手は京の都にいる幕府なのだ、いくら足利の残党がいたとしても明らかに不利だろう。
「結城殿、知らせることが」
「内容は」
「この合戦には小山一族は幕府側に立つそうです」
「・・・・・・・・は?」
小山の上司はうちの上司の親戚筋だ、その親戚筋が敵方につく?
ありえない。
「この状況で嘘をつくな」
「ついてなどいません!」
「結城、それは本当みたいだよ。白川結城家も幕府側だって」
古河も言うのなら事実なんだろう。
「・・・・・・呪う」
「え?」
「あの二人呪う、こうなったら呪う」
「憂鬱な気分なのは分かるけど、南総の里見も陸奥の足利満直も来るみたいだしね。
負け戦なんかにしちゃいけないよ。Яも君もプライドがかかってるんだから」
「・・・・・・・・そうか」















                   つづく

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そんな訳でぬっこぬこな日々

「そう言えばワンダーグーとカスミって似てますよね」
つくばの家のサンルームでは猫たち(=企業)の会議が行われている。
「あの二人は親子だからね、石岡は良く分かってると思うけど。」
「それは初耳です・・・・」
どっちも三毛猫だもんなぁ、と呟きながら下妻はチーズを食べていた。
「下妻」
足元からふいに声がした
「カスミ?」
「チーズをひとつもらえますこと?」
「はい、親子で仲良くね」
チーズを1ピース渡せばぺりぺりと器用に向いた。
「カスミは器用だねぇ・・・・・」
「下妻もけっこう器用だよ」
この猫たちの会議には出てこない猫も何匹かいる。
例えば日立は今日不参加だ。
あと・・・・・
「ワンダーグー!」
ドアをつき破ってケーズが来た。
「・・・・ケーズ?」
親子でチーズを齧っていたワンダーグーが首をかしげた。
「か、可愛いけどそんなので騙されないぞ!今日北海道から池田とかうちの舎弟が来る日だって言ったろうがマザコングー!」
「悪かった、悪かったよケーズううううううう!」
ワンダーグーがケーズにハグをする。
「仕事はちゃんとやるぞ。下妻、今日はココで失礼するぞ。」
「あ、うん・・・・・」
「時々こう言う昼ドラ風の光景が見れるから面白いんだよ」
と言う訳でぬこ可愛いな二人なのです。














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もう昔の話だよ

「そう言えば」
ふいに古河が呟いた。
「ん?」
「宇都宮と栃木ってそんなに仲良く無かったよね?」
隣人としての記憶だけど、と付け足すと栃木が喋りだす。
「うん、嫌いだったよ。」

もう昔の話だよ

昔、僕らは「栃木県」だった。
だってあの時県庁は僕のところにあった、あいつは所詮宇都宮県の県庁。
上司のほうの都合で宇都宮と合併した。
でも最初は『栃木県に忠誠を誓う』なんて言ってたのにね、県庁取られたんだよ。
上司が自由民権運動嫌ったせいだけどね、呪われればいいのに。
嫌だったよ、むこうの勝手な都合で移転してただの市町村になるなんて。
古河も分かる?
分かんないよね、別にいいけどさ。
今でももう一度死んでしまえば良いと思うよ、あの人は。
もう死んでる人間に何言っても無駄だけどね。
あの後、自分は宇都宮のアホが好きだと思った。
少なくともバカ上司よりは好きだし、いまでもそこは良く分からない。
でもいっそ佐野がいなくなってあのポジション掻っ攫うのも悪くないよなぁって思ってはいるよ。
古河は僕と宇都宮が仲良くなったと思ってるけどそれは違う。






あのアホが許せるようになっただけだよ。











昨日のくもじい見てたらどろどろ宇←栃妄想が止まらなくなった。
死ねば良い死ねば良いと思いながら結局惚れたとちーで私は白米3杯いける。

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僕たちに余地は無い

戦争が終わった。
人々を苦しめた戦争が終わったとき、少しだけ安心してしまった。
『もうこれで自由だ』と。
だけれど彼らには嫌気が差している。
「また事故?」
勝田の呟きは正論だった。
「そうみたいだね、死人も出てる。」
「冷静なんだな、那珂湊は。」
昭和46年・まだこの国は戦後の混乱にあった。

僕たちに余地は無い

サンフランシスコ平和条約で日本は正式に独立したとはいえ、米軍管轄下である事は少しも変わっていない。
僕にとってこの状況はちっとも喜ばしいものではなかった。
いい加減静かに暮らしたいと言うのが本音だった、1LDKに二人で暮らしてるのは単純に金欠なだけでそこに深い意味は無い。
そんな状況で生きる中、水戸から意外な連絡が来た。
『勝田、那珂湊・・・・・射爆場の返還が決まった。』
「あのさ水戸、きょうは四月馬鹿じゃないよ?」
『んな中途半端なボケするか』
そして、正式な通知として連絡を貰ったのは次の日だった。

*            *

「御二人に話があります」
射爆場返還の後、僕たちを水戸まで呼び出したのは東京だった。
「・・・・・・寝覚めがわりぃからさっさと話せ」
「勝田」
東京が手渡したのは《水戸対地射爆撃場返還国有地の処理の大綱について》と言う答申で、簡潔に話がなされた。

「簡単に言いますとあの射爆場を開発して国有公園にすると言う事です。国有公園にすることで波及効果を受けるのはあなた方と東海の3人ですから、3人で話し合ってくれと言いに来たんです。」

「んな、投げやりすぎじゃね?」
「仕事が溜まってるんですよ」
ため息をついたのは3人同時だった。
「でも、東海は既に原子力発電で恩恵受けてません?」
日本で原子力発電が始まったのは昭和41年で、今が昭和51年。
もう10年近く続いていた。
「その通りです。東海はともかくあなた方二人が一番大きいんですし、最終的には合併した方が早いんじゃないんですかって言いに来たんです。」
「・・・・・・分かりました、考えておきます。」

*             *

時はだいぶ過ぎて平成6年。
「那珂湊、話があるんだ。」
妙に深刻な顔して言うものだから何なのかと思えば
「合併しないか」
「・・・・・・今日は四月馬鹿じゃないけど」
「分かってるけどさ」
既に合併案は出ていて、こちらも特に何も思わなかった。
「そんな深刻な顔する必要無いじゃん。」
「え、だってさぁ、那珂湊美人だしこういうの慣れてねーんだよ!」
「んなもの誰だって慣れてない。」
「那珂湊の事好きだからなおさら緊張すんの!」
おい、今なんていった?
とりあえずさっきの発言は後回しにして、合併には承諾した。






「んで、ひたちなかが生まれた」
ここは日立の家。
「・・・・・預かってろと。」
「そういう事、頼むね。」
日立に伝えるべき事を言って僕たちは残り僅かな時を慈しみに旅立った。
もう余地は無いはずだけれども。

                    おわり





ひたちなかが産まれるまでの物語。
細かいところは飛ばしてるので時間軸については何も言わないで下さい。
何と言うか那珂湊と勝田の中央への振り回されぶりって一体・・・・・・・・。

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ご当地リラックマがみっとみとにされすぎて悲しい

*茨城西部民独特の叫びですので分からない人はほっといてください。




笠「水戸、ひとつだけ聞きたい事があるんだ。」
水「唐突に呼び出したくせにさっさと質問しろ。」
笠(結城と態度違いすぎだろお前は・・・・・)
気を取り直して。
笠「とりあえずさぁ、茨城限定リ○ックマって全部水戸にちなんだものだよな?あれ何なんだろうな・・・・・。」

「作った人に言えば?」

笠「あれ・・・・お前そういうキャラだっけ?」
水「このあとさぁ、日立と遊ぶ約束あるんだよね」
笠「おめーは日立以外に友達いないのか」

結果:水戸に逃げられました。

参考URL







要するに茨城=水戸しかないのもどうなんだろうねって言いたかったんです。
笠間焼きとあんこうは水戸じゃないですけど、頑張れ結城紬凄く頑張れ・・・・・・。

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