「そう言えば」
うな重を食いながらの会話。
それは彼ら―牛久と龍ヶ崎―の日常だった。
「何だ」
「チョコレートって何個貰った?」
「義理チョコを5つほどだな、龍ヶ崎はいつも山ほど貰うだろうが」
毎年代わり映えしないことを隣人に話すのは恐らくめんどくさい事この上ないだろう。
牛久にとっては龍ヶ崎にいつも聞かれることが不思議でならなかった。
「まあな、貰うか?」
「要らない」
一番欲しい人から貰っていない龍ヶ崎の本音も知らずに。
「「バレンタイン爆発すれば良いのに」」
うな重をつつく男二人の声がシンクロした。
-------------------------------------
うちの牛久さんはゴリラマッチョなのに義理チョコしか貰えないという可哀想な人です。(原因は龍ヶ崎ですけど)
いくら分かり難いとはいえども、龍ヶ崎の想いを分かってないせいなのでどっこいどっこいです。
そして後3百年は発展しないと思います。