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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

まだスイカの季節じゃない

出光と昭和シェル、別に付き合ってないし別に擬人化である必要性もないような話。


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あの日の向こう側

気仙沼線から「銭湯行かない?」という誘いを貰って盛から気仙沼までBRTを乗り継いででかけることにした。
まだまだ工事中の街を抜け、辿り着いたのはレンガ造りの落ち着いた建物だ。
「こんにちわー」
「あら路線さんいらっしゃい、今日はお連れさんいるのねえ」
「俺の兄さん連れてきました」
さわやかな笑顔を振りまきながら番台に座るおばちゃんと雑談を交わす間、きょろりと見渡せば漁船の名前の書かれた桶が並ぶ。
海で冷えた漁師たちが自分の身体を温める場所なのだろうという事は容易に想像がつく。
「あ、兄さん、そこに書いてある無地の黄色い桶俺のだから使っていいよ」
「じゃあ先入ってるな」
言われた通りの桶を取るとシャンプーと石けんが丁寧にしまい込まれている。
先に脱衣所に入って服を脱ぎ、眼帯も少し悩んでから外して風呂場に入った。
風呂場はちょうど人の少ない時刻で、これならゆっくりできそうだと早速体を流すことにする。
「兄さん、どっち?」
「こっちだ」
気仙沼線の呼びかけにそう答えれば、隣の洗い場に腰を下ろして汗を流す。
「久しぶりだからつい話し込んじゃった」
「兄弟も忙しいからなぁ、ほれ石けん」
「ありがとう」
ざかざかと身体を洗い流していると、影に取り付けられた鏡に目が行く。
黒く輝く右の眼と真っ白に濁った左の目。
あの日から白く濁って何も見えないままの左目が、湯気で曇ったガラスに映っている。
右隣に腰を下ろした気仙沼線の瞳もまた、白く濁ったままだ。
「なに?」
「……いや、」
もうすぐあの日から7度目の春が来るというのに、俺たちの目に黒い輝きは戻りそうにない。





気仙沼線と大船渡線。
震災からもうすぐ6年ですね。

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今日はスペシャルデイ


まるで擬人化要素のない頭悪めの東海精機と本田です


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兄と弟と

「珍しいじゃぁん、どげした?」
引き戸を開けて出てきたのはひどく小柄な俺たちの兄であった。その名をアート商会、という。
ホンダと同じルビーレッドの瞳を持ちながら、全体の印象は俺とはさほど似ていない兄の住む家を訪れるのは何年かぶりだった。
そもそもここに来る理由だってそんなになく、かといって何の理由もなく行けるほど親しくもない。だから行きたいと思ったら適当な言い訳をつけて来るしかなかった。
「近所に用事があったもんで、そのついで」
「おお」
そう言って茶の間に連れて行くと、温かな緑茶とみかん餅が差し出されてくる。
もち米と皮付きみかんを一緒に蒸して混ぜた淡いオレンジ色のそれは、軽く摘まむとやわらかな感触がしていかにも美味しそうだ。
「そーいや技研は元気け?」
「まあ、元気にしてる」
「あいつもささがしい(せわしない)もんでお前から聞くしかねぇんだに」
「……手紙ぐらい寄越せばいいのに」
「けんが、返事何処に出せばいいのか分かんねぇもんでほっぽるしかねぇんら」
ほんのりと甘酸っぱいみかん餅を温かい緑茶で流し込む。
お茶の温かさが冷えた指先を温めてくれている。
窓の外からぽつぽつと雨の降る音がして、先ほどから寒いと思っていたら雨が降り出してきたらしい。
「あいつはお前のことが好きだらぁ?」
飲んでいたお茶が気管に入りかける。
何を言っているんだこの人は。いや、事実なのだ。あんなことやそんなことするぐらいにはあいつは俺が好きだし、俺もそれを拒まない程度にはあいつが好きなのだ。
だとしてもなんで気付かれたんだ。いつ、どこで気づかれた?
「あわっくいが」
遠州弁で粗忽者と言う意味の言葉がその口から洩れる。
にやりと笑っているその顔と言葉で、カマにかけられたのだと悟った。
「……そうだよ」
「やっぱりそうじゃんな」
「なんでそげ思ったけ?」
「兄弟の血だらぁ」
つまり、大して意味はないという事だ。
「やぁっと一緒におったで、なんとなくわかるだに」
にやにやと楽しそうに笑うその人を見て、弟は逆らえないという運命の事を考えていた。






アート商会と東海精機。

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【短歌】棄てられ子と遺され子

気付いたら出来ていた創作擬人化短歌。
東海精機とホンダ。



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