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コーギーとお昼寝

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パンプキンパイでお茶を

久しぶりに三人でお茶しましょう、という誘いのメールを貰ったので老舗洋菓子店の焼き菓子詰め合わせを片手に姐さんの元を訪ねることにした。
「こんにちわ、加古川の姐さん」
「お久しぶり」
「神戸の姐さんは?」
「オーブンとにらめっこしてる、紅茶淹れるから中入って」
「せやったら俺お菓子持って来ぉへんでもよかったな?」
「大丈夫、わたしと姉さんで食べるから」
加古川さんが慣れた手つきで紅茶を淹れてくる。秋摘みのダージリンがティーカップいっぱいに注がれるので、それを受け取ってありがたく頂戴する。
(……ええ茶葉やな)
「今日は俺の優勝祝いですのん?」
「そうみたい」
苦笑い気味に加古川の姐さんが告げてきたので、今日は完全にもてなされる側らしいと分かった。
自分で買って来た焼き菓子を二人でつまんでいると台所から何かの焼ける香ばしい香りが漂ってきた。
「加古川、ドアを開けてちょうだい」
「姉さん出来たんですね」
「ええ、そうよ」
加古川さんがドアを開けると同時に出てきたのはパイを運ぶ神戸の姐さんだった。
焼きたての香ばしい匂いが紅茶の香りの混ざり合ってここちよく、お腹のすく匂いになってきた。
「今日は冬至でしょう?だからカボチャのパイにしたの」
「姐さんの手作り菓子なんて久し振りですねぇ」
「そうかも知れないわね、来年優勝したらまた作ってあげてもいいわよ?」
「ほんなら頑張ります」
パンプキンパイを皿に盛りながら姐さんが笑うので、今年は頑張ったとつくづく思うのだ。





スティーラーズさんと神戸さんと加古川さん。パンプキンパイ食べたい。

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