*関宿初登場なのに不憫とはこれいかに
100年越しの片思いの末に待っていたのは失恋だった。
「好きな人が出来たんだ」
「・・・・・・そう」
人を好きになる話永い永い初恋だった。
好きだともそんなそぶりも見せずに秘匿してきた恋だった。
別に後悔なんかしていない。
最高の旧友、忘れがたき白い友。
「良かったな」
「うん」
風が心地よく肌をさする。
これが幻想ならよかったのにな。
(好きだから、不安定に心は揺れる。)
「古河藩」読破以来書きたかった関古です。
ちなみにここで言う「古河のすきなひと」は大宮、これだから世紀の鈍感男は・・・・・・。