*「恋愛お題ったー」をいわき名義でやったらこうなった。
もうすぐあの日から半年が過ぎようとしている。
全てを洗い流した津波と、最悪な事故の起きた日から。
祈ることしかできない自分の弱さがひどく悔しい。
自分がいないことを寂しがる人もいないだろう。
仮設住宅そばのビルの屋上からは夜明けの太陽がかすむ。
ふいにかつん、かつん、と足音がした。
「・・・・・誰だ?」
「いわさきさん、ここにいたんだ」
「悪いか」
「いいや、いわきさんらしいと思った。あとコーヒー」
北茨城は温かいコーヒーをポケットに突っ込んで、にこっと笑った。
何があっても俺はあなたを信じます、という無邪気な表情だった。
「寒くないのか」
「いんや?いわきさんいるし」
「なぁ、」
「はい?」
「俺が津波で流されたら、郡山と一緒に探しに来いよ」
「あたりまえですよ」
さも当然のように言い切る子供に、少し呆れつつもかわいいと思った。
「早朝の屋上」で登場人物が「寂しがる」、「足音」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927 #rendai