水戸の自宅。
今日は珍しく随分と人の大集合したリビングには路線と市町村がまとめて集まっている。
「あのさ、一つ聞いていいかな」
「水戸が聞きたいことあるみたいだな」
「……なんで真岡と益子がいるの?」
「なんでって真岡鉄道もときわ路スタンプラリー参加するからですよ」
そう、今回のは水戸支社の秋のキャンペーン・女子旅ゆる散歩とほぼ同時期に行われるときわ路スタンプラリーの会議なのである。
「いや益子と真岡は栃木でしょ!」
「師匠が参加してるのに弟子が参加しないわけないじゃないですか」
「って訳だ、気にすんな」
「いや他県……焼き物師弟何なの……なんなの……」
他の追随を許さない師弟愛に水戸は頭を抱えていた。
日立が無言でそっと頭を撫でる。あいも変わらぬいい嫁っぷりである。
そして他の全員は一斉にツッコミを放棄したのであった。