「祝!鹿島臨海鉄道黒字化!&OVA大洗上映!」
大洗鹿島は朝からうるさかった。
理由はシンプルで、4年ぶりの経常黒字によるものである。
ただし旅客よりも物販や貨物の収益が伸び、有価証券利息の増加が黒字化の要因なので本人の貢献度は微妙なところなのだが。
鹿嶋は死んだ目で大洗鹿島を睨んだ。
「鹿嶋が死んでるー?!」
「あー、やっぱり鹿島沈んでますね」
やってきたのは潮来である。
「潮来さん、なんで鹿嶋さん沈んでるんですか?」
「天皇杯の予選見てないんですか?」
「えっ?」
「鹿島アントラーズ、20大会ぶりに天皇杯予選落ちしたんですよ」
「……ああ」
そうして再び鹿嶋を見る。
「しばらくこれですね」
「ですね」
全世界を呪い殺す勢いの目をした鹿嶋がそこにいるだけだった。
参考:のと鉄道の決算書に見る「花咲くいろは」のその後、鹿島臨海鉄道の決算書に見る「ガルパン」効果
http://togetter.com/li/692863