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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

ラグビー組習作

国内プロラグビー擬人化の練習的な短編。
頻繁に呟いてるわりには全然書いてないなーって思ったからまあその練習です。割となれ合うし平和。


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もう結婚するしかないのでは?(しません)

ただのしょうもない会話文


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協定というほどのものでもない

#企業擬人化夜の真剣創作60分一本勝負に参加した作品


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花の季節は

国営ひたち海浜公園は一年中何かの花が見ごろになっている。
この公園を象徴するネモフィラはもう終わりかけだが、ちょうど今は見ごろを迎えたカリフォルニアポピーが海からの風に心地よさそうに揺られている。
ひたちなかはこの季節が一等好きだった。
夏や梅雨ほど暑苦しくなく春ほど忙しくない、ちょうどこの初夏の季節が。
一年中何かと気ぜわしいひたちなかにとってはゴールデンウィーク終わりから梅雨入りまでのこの短い季節はふらふらとこの公園の敷地を散歩して過ごしていた。
賑やかな隣人たちやたくさんの仕事から一歩距離を置いて、初夏の風を浴びながらふらふらと気ままにこの広い公園の敷地を巡る。
そのささやかな楽しみは、誰にも打ち崩されることのない休日だ。
ローズガーデンにはまだつぼみを開いたばかりの真紅の薔薇。
その傍らにはハマナスが背伸びをするように勢いよく濃桜色の花を咲かせている。




この花たちが散る頃には、ひたちなかは一年で一番忙しい季節を迎える。

微かな息抜きを彩るように花たちは咲いていた。


ひたちなかの休日。

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夏が忍び寄る

鹿島が言うには、夏は忍び寄るものだという。
心地よい春の日差しがだんだんと厳しさを増し、長袖では暑いくらいの気候になる。
それは忍び寄るというよりもダッシュで駆け寄ってくると呼ぶ方が正しい気がした。
「神栖、霊柩車が来るよ」
コンビニからの帰り道、突然鹿島がそんなことを言う。
「この辺りに葬儀場なんてないのに?」
「ほら、あそこ」
真っ黒の細長い車だ。
霊柩車というよりもリムジンに似ている気がしたけれど、鹿島には何が違うものでも見ているのだろうか。
その車は横断歩道に立つ僕らの前を通り過ぎ、走り去っていった。
「あれ、ただのリムジンじゃ?」
「気配で分からない?」
「……1千年以上生きてる自分と一緒にされても困る」
「そうかな?こう暑いと死んだ人間の気配が忍び寄ってくるから」
……忍び寄って来てるのは、夏じゃなくて幽霊じゃないか。





神栖と鹿島。

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