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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

水戸と敦賀の話

(……2月なのに雪がない)
駅から一歩出てみれば雪のない晴天の空。
太平洋側の雪のない冬は分かっていてもいまだ慣れることがない。
「敦賀!ひさしぶりー」
「水戸さん、久しぶりです」
小柄な彼がぴょこんと立った逆毛を揺らしながら駆け寄ってくる。
地元から持ってきた手土産のおぼろ昆布を手渡すと「……地味だね」と言われた。しかし敦賀の誇る名産品であるし美味しいので我慢して頂きたい。
(それにしても相変わらず可愛い人だよなあ)
小柄な体躯も、彼の喜怒哀楽のはっきりした表情も、良くも悪くも隠さない言葉たちも。
子どもの心のままで育って来たようなところを俺は可愛いと思っている。
「今日はうちで一泊してくんでしょ?」
「梅酒、期待してますよ」
「もちろん」
走り出さないようにその手を掴んで歩きだす。
その人から、淡い梅の香りがした。




水戸敦賀習作。付き合ってません。

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今日はスペシャルデイ


まるで擬人化要素のない頭悪めの東海精機と本田です


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牛牧衣織さんからのいただきもの

また懲りずに頂きました。八幡釜石+室蘭というリクエストだったので室蘭がちゃんと動いて喋ってることに感動を覚えていたら、オチがこれかよwwwwwwwと朝から一人笑っていたのは私です。八幡さんの圧倒的ネタ力。

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ショコラに何を込めるというのか

朝起きると、机の上には1ホールのガトーショコラとコーヒーが置いてあった。
「春江、これは?」
「坂井くんが置いていったみたいです、ほら今日は一日市町村会議で県庁に居ないといけないから……」
「ああ」
土地としての役割を終えて気ままな隠居生活に入った身である自分と春江と違い、坂井にはいまだ己の仕事がある。
だとしても朝っぱらからガトーショコラに熱いコーヒーなどよく準備したものだと思う。
食卓に腰を下ろしてスティックシュガーを一本だけいれればちょうどいい温度だ。
「このガトーショコラ、間にカシスジャムが塗ってある……」
「そらまた手が込んでるな」
「夜にでもお返し渡さないと不機嫌になりますよね……?」
「なるだろうな」
あまり当たって欲しくない予想に頷き合いながら昼間のうちにお返しを準備しようという事で決着がつく。幸い今日は降雪がないから買い出しには困らない。
ガトーショコラに口をつけると、濃厚なチョコレートのなかに甘ずっぱい果実の味がほんのりと広がってくる。
ガトーショコラを半分も食べ切ったあたりで、春江が首を傾げながら食べていることに気付く。
「どうかしたか?」
「あ、いえ……」
ガトーショコラを食べ進めながら、今頃県庁で坂井とあわらは何をしているのだろうかと考えていた。



(このガトーショコラ、心なしか鉄の味がするのは気のせい?)


三国と春江のバレンタインの朝。
ガトーショコラの異物混入については皆さんの想像にお任せします。

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小倉さんとチョコわらび餅の話

ふらっとやってきた相手の顔に思わずため息が漏れる。
「自分ちほっといてこげなとこきていいんか」
「たまたま休み出来たし、海南も忙しいみたいだから」
和歌山は小さなビニール袋を片手に玄関前にいた。
「……なら、ええっちゃ」
入れと告げるとお邪魔しますとやってくる。
「来よるなら先に言ゃあええやろが」
「あー、まあ気分だから。今朝とれたての蜜柑とチョコレート、お土産ね」
出てきたのはつやつやとしたみかんが4つと、小さなプラスチックの容器。
生チョコわらび餅と書かれた容器の中には小さな茶色いものが5つほどコロンと入っている。
蜜柑はともかく大して甘いものが好きな訳ではない自分になんでチョコレートなのか、と微かにため息が漏れた。
「蜜柑はええが、なしてチョコなんっちゃ」
「ほら、きょうバレンタインだから」
「ああ……」
言われてみればそうだったことを思い出す。
「コーヒーでも淹れちゃる」
「いや大丈夫、ただ小倉さんの顔見に来ただけやから」
「……そうか」
「あ、でも俺焼きカレー食いたい。さいきんテレビでよく見るし」
にっこりとほほ笑みながら焼きカレーを奢れと強請って来る和歌山に、やれやれという気持ちを込めながら「後でな」と返すしか出来ないのだった。





小倉和歌山師弟のバレンタイン。
たぶん和歌山は海南の次ぐらいに小倉が好きだと思うし、小倉も和歌山のこと結構好きだと思う。

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