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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

祝!いばキラTV開局

ここは水戸の自宅。
大体同じような面子がいつもどおり全員集合していた。
「・・・・・・・あの方法はないだろ」
「でもかさまにぃたまにはみとにぃの家であそぼうよ」
「ってさ☆」
いつも以上に上機嫌の水戸を尻目に響く笠間のため息。
そしていつも通りのひたちとひたちなか。
「・・・・・笠間さん、大丈夫ですか?」
「高萩、水戸はどうして俺を巻き込みたがる」
「それはきっと笠間の凹んだ顔が面白いからだよ」
「北茨城」
いさめる高萩の声を右から左、タッパーに大量の料理を詰め込む北茨城・・・・・・に対抗するように胃に食べ物を詰め込んでいく那珂。
そんな混沌に出てきたのは「どうすんだこれ」というワンフレーズのみだった。
笠間の言葉に決まってるでしょと言いたげに水戸が言う。
「どうするもこうするも、遊ぶに決まってるでしょ!12時からの中継まで」
「水戸、下妻からモンブランとつくばからブルーベリータルトと結城から日本酒届いたよ」
「県西グッジョブ!笠間もお酒持ってきたでしょ?」
「お前の好きなアレな」
呆れたように紙袋を差し出す。
やっと茨城をつなぐテレビ局ができたのだ。



(だからって盛り上がりすぎだろ)

内心の思いを胸に秘め、結城の持ってきた日本酒と那珂湊の魚をつまみ始めた。





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南下総からの電話

「ほれ」
「また随分と良い早生栗ですねぇ」
笠間から預かった大量の栗を受け取る。
ビニール袋いっぱいに詰め込まれたそれは秋の気配を感じさせる。
「栗ご飯に甘露煮、栗かのこもいいですし羊羹に入れて栗羊羹・・・・やはり栗は良いですよねぇ」
「ちょっとはおすそ分け寄越せよ」
「いい加減下館は自分で作ることを覚えたらいいでしょう?」
「めんどくさい」
本当に自分はどこで教育を間違えたんだろう、つくづくそう思う。
ふいに電話が自己主張をはじめて、栗を床に置いて電話へと向かう。
発信者の名前は『野田』となっている。
「はいもしもし」
『もしもし』
「野田が私に電話なんてどういう風の吹き回しですか?五霞や古河にかけるのなら分かりますが」
『古河と五霞には話したんだけど、10月の連休に下総国で飲み会しないかって』
「下総で集まるとなると相当大きな会場内と厳しいと思いますけど・・・・・」
『清水公園丸ごと借りた』
「・・・・・・・キッコーマンが泣きますよ」
そんなわけで飲み会です。





つづかないよ。





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変わっていく世界と生きていく

・ちょっと震災がらみ

・高萩さんと水戸さん







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40年ぶりに会う日

久しぶりに響くバットの音。
「日製」
「うん?」
「・・・・・・大阪市、来るかな」
「あいつが来たためしは一度もないだろう」
かれこれ数十年ぶりに日立にバットの音が響く。

***

大正末期。
市内にある二つの社会人野球チームの非公式試合が始まった。
同じ鮎川財閥の流れを汲む日製と日鉱の二つの野球チーム。
湧き上がる熱気を今も思い出す。
しかし、1972年。
「廃部?」
「ああ、来年から野球部を廃止するらしい」
日鉱の野球部が廃止となり、歴史に幕が下りた。
それから40年。






「・・・・・・楽しみか」
「そりゃあ」
40年ぶりの快音を心待ちにしている。





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ついに来た日

ある日の常磐線沿線組。
「・・・・・・よく晴れますねぇ」
「こう晴れが続くと体がうずいて来るから最近筋肉痛なんだよなぁ」
「牛久が筋肉痛になるって珍しいですねぇ」
「一日中走り回ってたら誰だって筋肉痛だよ」
「逆に龍ヶ崎はもう少し日に当たったほうがいいぞ?」
「そこは同意です」
「筋肉痛になる前に脱水症になるよ」
ふいに電話が鳴り響く。
取手の携帯を開くと、発信者は意外な人物だった。
「土浦、どうかしましたか?」
『利根川水系取水制限だって』
「え?」
『水戸が取手や県南勢にそう伝えろって』
「・・・・・・ついにきましたか、取水制限」
『じゃあ』



「・・・・・ついに取水制限か」
「ええ」
「今年よく晴れてるもんなぁ」
県南・取水制限です。




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