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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

にほんぐるっとつなぎ(高速道路・自動車道擬人化)



--主要幹線--
・新東名高速道路
「兄さん、僕です!新東名です!」
日本の大動脈・東名高速道路の補完的役割の人。
建設費については……まあ考えたら負けってことで。
全線開通を目指して今日も静岡を右往左往。何故か遠鉄と仲良し。
一人称「僕」

・東名高速道路
「言うな・・・・渋滞についてはもう・・・・言うな・・・・」
いつも大混雑の日本の大動脈。
よく海老名で吐血したまま倒れてることがある。そしてそれを名神が救助する。
いろんな意味で生死の淵さまよい中。仕事量が多すぎて集中工事の時以外まともに休めない。
あまりに多忙なため業務を一人で抱えきれず名神に仕事を丸投げして失踪することがある。
アジアハイウェイラインの1つ。
一人称「私」

・名神高速道路
「生きろ東名、お前なら大丈夫だ……たぶん」
東名の幼馴染だが実質的にはニコイチ。新名神という弟がいる。
中日本と西日本に挟まれ、東名と一緒にいるため地味に顔が広い。
東名の代わりにアジアハイウェイライン組を取りまとめることもある。
だいたい東名のせいで胃痛が絶えない。
一人称「俺」

・新名神高速道路
「その名前で俺を呼ぶなや」
名神の弟、の割には兄弟仲はそこまでよくない。
まだ全線開業していないため「伊勢湾岸道」と名乗っている。
「畿央まほろばハイウェイ」は闇歴史……というかまほろばってつく名前はだいたい定着しない気がする。(例:桜井線)
名古屋と伊勢の混ざった独特の訛りで喋る。
性格は基本クールというか無気力、冷静と言うか冷めてる。
新東名はメールやSkypeを通じた友達だが、会った事はない。
名神に強制的に仕事を手伝わされる。仲良しではないが険悪でもない。
山陽にくんかくんかされてるが気にしていない。
一人称「俺」

・山陽自動車道
「新名神まじうち来んかいのぉ?」
安心安全の広島のショタコン。アジアハイウェイ組。
若干新名神が好きすぎる傾向があり、時々吹田で新名神くんかくんかしている。そして名神に咎められる。吹田ではデフォ。
でも別に性的な意味で好きな訳では無く、だいたい全部師匠である中国自動車道のせい。
一人称「わし」

・中国自動車道
『こっちにむちゃぶりするな』
通称「ご隠居」山陽の師匠に当たる。
民営化後の色んなストレスで声が出なくなったので隠居した。時々神戸にいる。
隠居してから全権を山陽に託しており、結果として山陽の性格形成に影響を及ぼしている。

・東北自動車道
「そうだね僕としては自動車道扱いは不服かな!」
ブラックスマイルの持ち主。毒舌。常に笑顔が黒い。東北のドン。
同じようなルートを走る鉄道は本線や新幹線として扱われるのになぜ自動車道なのか腑に落ちない。東名と法律的にはほぼ同格だが高速ってつけたいお年頃のようだ。
麻雀はやたらと強い。よく東北自動車道で役満にしたりする。
休日の50号が混むのはプレミアムアウトレットのせいであってこいつのせいではない。
一人称「僕」


--関東組--
・圏央道
「いつか僕はみなさんのように立派になるのです!」
全線開通を目指すちびっこ。
現在は部分開業ではあるが、全線開業したら立派な男の人になれると信じている。
純粋無垢で東名や名神のようになりたい、二人が憧れ。
一人称「僕」

・東関東自動車道
「俺はチバラキじゃねえっ!」
色々ありすぎてひねくれたヤンキー。房総半島の主。
茨城空港北IC?そんなのないよ・・・・・。
一人称「俺」

・北関東自動車道
「とっうかんさああああああん!」
地元大好き体育会系大型犬。うざやか。
基本アホの子。夏になったら栃木・群馬県民の大集団を大洗に連れて行くのがお仕事。
好きなものはイバライガー、ヒーローっぽいという理由で東関東に懐きまくっている。
一人称「オレ」

・常磐道自動車道
「・・・・・・帰ってもいい?」
周りが濃すぎて常にいわきに帰りたい。好きなものは海と平野。
未開通区間がたくさんあるが福島の一部区間が永遠に開通しなさそうなのが憂鬱。
一人称「ぼく」


--ネクスコ--
・ネクスコ東日本
「今日も明日も仕事ですしお前らも仕事しやがれ」
北海道から関東まで一通り管轄するひと。
自然に帰りたい。ネクスコ3兄弟の真ん中
一人称「私」
・ネクスコ中日本
「俺は俺のやりたいように生きる!」
北陸・東海を管轄する人。
どや顔率高い金持ち。ネクスコ3兄弟の一番上
一人称「俺」
・ネクスコ西日本
「わんは沖縄帰るさー」
関西・四国・沖縄まで管轄する人。
ネクスコ3兄弟の一番した。
一人称「わい・わし・わん」

--都市高速道路--
・首都高
「あー、ダメ肩痛い誰か揉んで」
ネクスコ兄弟の従兄弟。
常に別のベクトルで生きる、東名と仲良し。
最近老朽化してきたため体は硬いし関節バキバキだし腰痛と肩こりがお友達。
一人称「あたし」

・阪神高速
「なに言うてんねや、がっつり働いてがっつり借金返すで!」
ネクスコさんの従兄弟その2.
お仕事大好き。むしろ軽い仕事中毒のケがある。

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君に届け!後編

「なっみきみーちの、やわ、らかい風はあなーたのーてのーひらーみーたーいーにー」
歌を口ずさみながら眠気を誘う春風を浴びる。
桜の木がちらちらと木漏れ日を顔に当てて心地よかった。
昼食を食べたばかりだからなおさら眠い。 隣に座る日光のひざを借りて、固いベンチの上で寝転がる。
たとえ男の膝でも木の上に直接寝るよりは遥かに柔らかい。寝違えて首痛めたりもないし。
「おいそこの馬鹿兄弟」
「東上、なにかあった?」
「弁当2つ食ったな?」
「ああごめん、あれいっつもより多目だから一個多めに東上が作ったんだと思って食べちったわ」
「あれはメトロ用だっつーの!いつも弁当箱の色で判断しろって言ってるでしょうよ!」
「・・・・・お前、ほんとにメトロ好きだぃね。感服するわ」
東上はメトロが結構好きだ。 正直誰が一番好きなんだと聞きたくもなるが、まあ東上がうちの稼ぎ頭であることも事実なので怒らせるのも怖いから聞かないことにしている。
「いまだに筑波が好きなあんたに言われたくない・・・・・まあいいや、帰る」
ぐさりと突き刺さる一人の名前。うん、まあ東上もオレと年変わんないから知ってて当たり前とはいえ何かあると必ず筑波の名前を出すんだから本当に嫌だ。
「・・・・寝るから動くなよ」
「うん」
嫌なことがあったら寝るに限る、寝てしまおう。


君に届け!




『・・・・・という訳でして免許購入をご検討いただけませんか』
小さく開いた扉の向こうに見えたのは2人の男と、自分より少し年下の女性の姿だった。長く艶やかな黒髪と、いつ消えてもおかしく無いような儚さのある綺麗な人。
(筑波だ)

そうか、これは夢だ。彼女と初めて会った日の。


『伊勢崎、そこにいるのか』
『・・・・はい』
『客人にお茶を汲んできなさい』
『根津さん、私にまでお気遣い無く』
でもこれは夢だから、この後の事なんて良く覚えてる。確かそれは夏のことだ。
『京成さんのところに合併されるの』
『・・・・は』
『うちの上司が根津さんに苛々してたらしくて。断りたいのか引き受けたいのか分からないって』
あの日、彼女は朝顔柄のちりめんの浴衣を着ていた。
それだけは酷くはっきりと覚えていて、紫は彼女に良く似合っていた。
隣にいたまだ幼い日光の呟き声を彼女は聞かんふりして、ごめんといって去っていった。


―うらぎりもの―


*         *

「・・・・・・・やな夢見た」
桜からの木漏れ日、日光の横顔、それがいま見ている景色のすべてだった。
「何の夢?」
「昔の、お前が小さかった頃の夢」
「兄さんもいい加減忘れてしまえば良いのに、あんな奴」
「やだ」
彼女が生きていた時の事を忘れたときに本当に彼女が死ぬ。
たとえそれがどれだけ辛くとも、彼女が生きていた日々を忘れることはしたくなかった。




この愛が届くことは無くても、どうか君に届け。



おわり






実は京成と同じ穴の狢だったりする東武さんのお話。日光は子供のときからずっと筑波を裏切り者だと思ってます、だって東武と合併するものだと思ってたから。そんな日光と筑波のすれ違い。

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君に届け!中篇

『あんこで何か食べたい』 「・・・・それはSieのわがままでしょう」 彼女の記憶が引き継がれて以降、こうやって彼女はひょっこりとやって来て話をした。 『でもそういう季節じゃない、暖かくなって野点も増えて』

「野点?」 『外でやるお茶会のことよ・・・・・せっかくだし、野点をしましょうか」

君に届け!

京成上野からさほど離れていない上野公園の桜はまだ咲き始めだった。 簡単に抹茶を立てて、桜を見る。 『春ねぇ』 「そうですね」 『あの人も菜の花だー桜だーって騒ぐ頃合ね』 「去年浅草で遭遇したときも言ってましたね」 ちょっとばかし大変だった思い出を思い出しながら、抹茶を飲む。 桜はもう何度も見ているというのに、浅草やつくばの桜と上野の桜は少し違う気がする。 『あの人らしいわね、伊勢崎君もなんだか言いそうよね』

「東武さんですか?」 『いまは押上の新しいタワーで手一杯かしら?』

「時期的にそうみたいですよ、桜より5月の開業準備みたいです」 和菓子屋さんの大福とぼたもちをつまみながら、抹茶をゆっくりと飲む。『あの頃はこんな時間なんて持てなかった』

「誰と?」 『伊勢崎君と。私、日光君に嫌われてたから。・・・・・どちらも嫌いでは無かったんだけどね』 今更伝わりはしないけれど、と呟きながら桜を見る。 彼女は誰も嫌っていなかったということを誰に伝えたいのかは分からない、けれども彼女がそのことを伝えたい人に伝わればいいのにと思う。 筑波高速度と京成と東武のお話。そういや3人の過去について一度も触れてなかったので、いずれ書きます。過去話で日光が兄以外を嫌う理由がはっきりするかなと。

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君に届け!前編

下妻の家
「つっくばー、下妻ーおまたー☆」
「ああ、わざわざすいませんね」
「下妻は気にしなくてもいいって、いつもうちの常総が世話になってるしさ!炊飯器の準備って出来てる?」
「出来てるよ?」
「でもなんでうちでぼたもちを?」
「うちにある一升炊きの炊飯器壊れちゃってさー、つくばが『下妻なら一升炊き炊飯器持ってるよ』っていうからねー。下妻もあっさりいいよって言うからご好意に甘えちゃおうかと思って」
数日前、不慮の事故であの世に召された我が家の巨大炊飯器はなんとも不都合なタイミングで一番必要とする時を迎えていた。

君に届け!



あずきは下妻の家にあった貰い物で、お米ときなこはこちらで用意した。
もち米うるち米を3:1の比率で混ぜて、ひたすら米を研ぐ。
「いや、そういう意味じゃなくて・・・・・」
「他にもいくつか理由はあるけどさ、そういう下妻は何で一升炊きなんて持ってるの?」
「昔から色んなイベントごとに巻き込まれるんですよ、それに料理が出来ない人に良くたかられるので・・・・・」
「つくばに?」
「それもあります」
水切りしたお米を炊飯器に入れて、水にさらす。あとはこれを炊飯器にいれて一時間待つ。
「手馴れてますね」
「うちで毎年作るからね」
「きなこと砂糖混ぜ終わったよ」
「おー、つくばお疲れさん」
「これから小豆炊くの?」
「そーそー、こしあんとつぶあんどっちが好き?」
「こしあん!下妻もこしあんでしょ?」
「羊羹はこしあんですけど大福やぼたもちに限って言えばつぶあんです」
こしあんつぶあん抗争が勃発しかけた二人を抑えた後、こしあんとつぶあんどちらを多めにするかを考えてみながら、鍋に小豆を入れて炊く。
「今年はおすそ分け多目だからこしあん7のつぶあん3にしようかな」
「そろそろ差し水したほうがいいですよ」
下妻の指摘で鍋に水を差して、煮詰まったところでこしあんにする分を別の鍋に移して砂糖を入れる。
「下妻、これこしあんにしといてくれる?」
「了解です」
茹で上がった小豆を身が全部取れるまで漉し機で漉していく。
そしてそれを小豆の水分と身が分離するまでさらす。
「・・・・・手際いいね」
「だって下妻だし」
こちらは全部冷ますだけだ。
お米のスイッチを入れて、一旦休憩をしよう。

あずきの身を鍋に入れて、砂糖と水で再び煮る。
「・・・・・こしあんってめんどくさいんだね」
「毎年めんどくさくてもやっちゃうんだよねぇ、この時期はさ」
こしあんが出来上がったところで、お米の炊き上がりの音がする。
炊けたご飯を豪快につぶし、ごはんを一つ一つ小さく丸める。
きなこ用のごはんの中にあんこをつめる。
「俺がごはん丸めてあんこつめるからつくばがきなこつけて、下妻がつぶあんとこしあんでご飯包んでね、俺あんこつつむのプロ並だからさ!」
そんな調子で3人まとめてぼたもち製造機と化す。
大量の牡丹餅が皿とラップを敷いたテーブルの上に載せられたところで、牡丹餅が完成した。
「・・・・・付き合ってもらってごめんにゃー?ちょっと行くとこあるから」「あ、なら付き合うよ」
いくつかの牡丹餅をラップにくるんでビニール袋に放り込んだ。

*          *

筑波山中腹。
「・・・・・やっぱりね」
「でしょー?」
ひっそりとした小さなお墓、俺が一番好きな人のお墓。
たった数年だったけれど誰よりも大切な人のお墓の前に牡丹餅を備えた。
「そういえばお彼岸だもんね」
「まあ筑波は和菓子だとあんこよりお餅の方が好きだったけどさ」
「なら大福供えれば良かったじゃない、市販の奴」
「・・・・・市販じゃ駄目なんだよ」
筑波がいなくなってもう何十年も経つ。
手作りと市販品に違いがあるように、経年数だけでは図れないものがある。







この手作りぼたもちに込めた想いが遠い遠い君に届きますように。



本当にうちの京成は筑波大好きですね・・・・・。
呆れる。いつもいつもいつも筑波に思いを馳せてる駄目夫です。どうにかしてやれよ天国の嫁。

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【パラレル】隅田川に桜が咲く日

*中の人のkstb萌えをこじらせた末のお話。

*このサイトではkstbはパラレル扱いとなります。
あくまでもこのサイトはks筑波高速度中心です。

*いーちゃん→tbissk線/成田→ks本線です。

*何故か本社移転話。





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