一年という月日をかけて取り戻された平穏に深呼吸する。
かつてみちのくと東国を分けていた勿来の関は雑木林になっていて、林をかき分ければ見える海に目を向けた。
「ここ、将来的には公園になるんだっけ」
「ああ」
「ちゃんと公園になったらまた遊びに来るよ」
松ぼっくりを蹴飛ばして、蹴られた松ぼっくりは目の前の道をころころと転げ落ちていった。
「・・・・・・・・それまで健在でいられるか」
お互い懐はあまり豊かではない。
さまざまな事柄はあれど、僕らはそれなりに幸せだった。
「たとえばの話はもういいよ、いわきさんといられるだけで幸せだから」
「幸せの沸点が低いな」
生きているだけで万歳、好きな人といられれば万々歳。
そう言ったらいわきさんは笑って「レベルの低い関だな」といった。
北茨城の『例えばの話はもういい』という台詞を使った「明るい場面」を作ってみましょう。 #serif_odai http://shindanmaker.com/74923
いわき方面に行ってきました。
アクアマリン、勿来の関、六角堂、那珂湊市場と海沿いに出没していました、楽しんでこれたので私は満足です。