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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

新年のご挨拶

シーウェイブス「新年明けましておめでとうございます、2020年も何卒よろしくお願いします」
神戸製鉄所「ずっと謎なんだけどこれ必要なの?」
シーウェイブス「年の初めのご挨拶は重要ですからね……」
結城「私抜きで挨拶はじめないで貰えます?!ここ数年挨拶コーナー以外でサイトに出ることないんですよ?!?!(Twitterにはよくいる)」
弘前「Twitter頻出枠なら私も出ていいんですか?」
宍粟「俺もー」
大船渡線「|д゚)」
結城「世界線が混線するので勘弁してください、いやこのコーナーは基本世界線が混線しても許されるページではあるんですけど……」
神戸製鉄所「順番にあおぽりずむ、五つのうたで、盛岡支社歓談ね……」
シーウェイブス「このサイトほんとに人いますよね」
結城「まあ最古参は私ですけど。ここ数年はとうらぶのおかげで話題になることも多いのに全然書かれることが無くて寂しい限りですよ」
神戸製鉄所「でも作者参加予定のアンソロに出るとかでないとか」
結城「それはまあおいおいですね……。さて、このサイトも気づけば10年目のようで喜ばしい限りです」
神戸製鉄所「そんなになるの?」
結城「そりゃあそうでしょうね、私ももう10年以上の付き合いですし」
神戸製鉄所「そうよね、えふいーの原案が2015年だからそれぐらいになるのね……って今年えふいー5周年じゃない!」
結城「今気づいたみたいですね(中の人が)」
弘前「ちなみにあおぽりずむは3年目ですね」
大船渡線「盛岡支社歓談もえふいーの少し後だから来年5周年か?」
宍粟「やっぱみんな長いねー(呑気)」
結城「でもまあ本来のメインコンテンツである私達ですらお祝い企画して貰えてないですし、気にする事ないですよ」



シーウェイブス「……これ収集付きそうにないな。
とにかく、今年もよろしくお願いします!」

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餅つき、おせちと年の瀬の日

合併して年の瀬を一緒に過ごす人が増えたのはいいことだと思う。
「西宮、餅つき機出しといたよ」
「ありがとう」
知多が倉庫から出してくれた餅つき機を床に置いて貰うとぬれタオルを渡して「餅つき機のほこり軽く落としといてもらえる?」と告げる。
「はいはーい」
台所のコンロはもち米を蒸す蒸し器、伊達巻を焼くフライパンに黒豆を煮込む圧力鍋、グリルでは魚も焼いてと盛りだくさんだ。
「西宮、門松としめ縄終わったよ」
「じゃあ次はおせち詰めなきゃ、完成済みのやつは冷蔵庫に入れてあるから二人で重箱に詰めておいてくれる?」
早速福山が冷蔵庫を開けるのに対して水島は「重箱ってどこだっけ?」と聞いてくる。
「食器棚の一番下が季節ものっていつも言ってるでしょ?」
福山がしっかりフォローを入れてくれるのでありがたい。
もち米が良い具合に蒸されてきたので火からおろし、綺麗になった餅つき機に投入してスイッチを入れる。
「知多、あとはよろしくね」
「了解」
冷蔵庫からごぼうと人参を引っぱり出してスライサーにかけていく。
餅つき機の轟音を横に聞きながら、昔は葺合が蒸した米を知多と二人がかりでお餅にしてくれたことを思い出した。あの臼と杵もどこにやってしまったか思い出せない。
(時代も変わるものよねえ)
葺合がいなくなって、すっかりこの餅つき機の轟音にも慣れたものだ。
伊達巻もいい具合に焼けた頃だ、簀巻きに乗せて丸めてから水島に手渡すと「美味しそう」と呟いた。
「食べるのは年が明けてからね」
「はーい」
葺合のいない年の瀬ももう20回は超えた。
だけれどこの年の瀬のせわしなさはいつの時代も変わらないものだ。


「ただいまー」

遠くから千葉の声がした。
「おかえりなさい」
今年もまた、終わっていく。


西宮とJFE組の年の瀬の話。みなさん良いお年を。

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クリスマスは死にました

「はー……」
大阪支社の机で、此花がそれはそれは大きなため息を吐いて顔を覆う。
本当にこれはヤバい奴だなあと察してしまうが、俺も和歌山も理由も何となく察しが付いた。
この時期は此花の目の前をUSJに行くアベックがたくさん通り過ぎていくのだが、それを見た若い職員たちの憂鬱が此花本人にも伝染するのだ。
「また今年はだいぶギリギリしてるね……」
「此花もいい人出来たらいいのにねー」
和歌山がそんなことを呑気に言えるのは家に大好きな海南がいるからなのでこれも恋人がいるがゆえの余裕なのかもしれない。
今年は此花にとって色々削られることが多かったから、それがこの憂鬱を深めてる気がする。
「♪クリスマスはは死にますかアベックは死にますか……」
此花はさだ○さしの防人の歌を替え歌にしながら山盛りの書類にようやく手を付けた。
あれは本気でしんどい奴だなあ、と俺と和歌山は顔を見合せた。
「……コーヒー淹れてくる」
和歌山がそう呟いて給湯室に行くのを見送る。


(今夜此花のとこ泊まりに行こう)

せめてこの多忙の中で今日ぐらいはちょっとぐらいは明るい気持ちで過ごしてほしいのだ。


尼崎と此花と和歌山の結構辛いクリスマス。

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北風小僧と冬至鍋

「寒っ……」
玄関を開けると凍えるような冷たい北風と小雨が頬を切りつける。
泊りがけのセットを詰め込んだ鞄を肩にかけ安物のビニール傘を差して歩いていくと、急いで帰り路に着く工場の職員たちとすれ違った。
(日曜の夜だもんなあ、普通はこの時間出かけないよな)
そんな当たり前のことに想いを馳せながら借りた車の鍵を開ける。
目的地は府中のビール工場……もとい、後輩・サンゴリアスの家だ。

****

「いらっしゃい」
大きな体を黄色い半纏に詰め込むように着て、俺を手招きするといつもは洋風の部屋の真ん中に畳とこたつが準備されている。
「準備良いなあ」
「でしょー?ワイルドナイツからこたつ買ったんだよ」
半纏貸してあげると言って渡された紺色の半纏は俺にちょうどいいサイズだ。
こたつの上には火のついた土鍋、冷酒やウォッカなどの酒類と炭酸水ど割り材が並ぶ。
少しぬるめの温度に調整されたこたつで足先と指先を温めていると、サンゴリアスはちゃかちゃかと酒を準備し始める。
麦焼酎のお湯割りだが、小瓶から輪切りになった柚子と何かがタラリと垂らされた。
「なにこれ?」
「柚子のはちみつ漬け入りの麦焼酎お湯割り、冬至っぽいじゃん」
「あー……そっか、今日冬至かあ」
麦焼酎のお湯割りは程よい温度で柚子の匂いとはちみつの甘みがまだ何も入れてない身体にはちょうどいい。
「麦焼酎っていいよねえ、何と合わせても合わせてくれる感じ」
「あー、わかる。日本代表で言うなら中村?」
「わかる、んで芋は松島とか?……ちょっと個性が立ってる感じ」
「じゃあー、リーチは何だろ……ビックマン?」
「それはCMに出てるだけじゃん」
酒の種類を日本代表に喩えるという誰に分かって貰えるの怪しい話で盛り上がってると鍋が良い具合に煮えてきた。
野菜の甘い匂いがほんのり香って来て「そろそろいいかな」とサンゴリアスが鍋の蓋を開くとかぼちゃと太い麺が見えた。
「冬至だからかぼちゃのほうとう~」
かぼちゃのみならずたっぷりの根菜や豆腐、お肉もたっぷりで具沢山だ。
「いいじゃん、美味しそう」
「でしょ。これ取り皿ね」
取り皿と箸を受け取って早速ほうとうに箸を伸ばす。
まずは何もかけずにそのまま食べろ!というサンゴリアスの言い分に従って(本人曰く最初から薬味つけると作り手の意図が読めない、らしい)何もつけずに麺をすすると、麺がもっちりしていておいしい。
「美味いじゃん」
「うん、結構うまく行ったわ」
「お前失敗作食わせる気だったの?」
「いやほうとうってあんまり作ったことなかったし」
ああだこうだとつまらない話を言いあいながら、この穏やかな年末も終わりが近いと気づく。
年が明けて半月もしたら俺たちは運命のシーズンが始まる。
新しいファンを定着させ、新リーグへの助走をつけ、オリンピックが駆け足でやって来て、日本代表が世界一へ行くための。あまりにも大切な一年だ。


「……まだ北風小僧もかぼちゃ食ってるかね」

冬よ、まだまだ終わらずここにいて。


ブレイブルーパスとサンゴリアス。今年は試合のないのんびりした年末です。

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イッツアメージングパレード!

「今ほど長命であることを感謝したことは無いな」
ブラックラムズ先輩がカメラを手に嬉しそうにその人ごみを見つめている。
僕も自前のカメラのレンズのふたを外し、冷たい風のなかをじっと待ちわびる。
真冬の有楽町を包む人々はみな紅白のユニフォームに身を包んで主人公たちの到着を迎えようという熱気に包まれ、ちょっと前までは想像も出来なかったような光景にシャッターを切った。
「あ、カメラダービーだ」
そう声をかけてきたのは冬にしては薄着気味なサンゴリアスくんとブレイブルーパス先輩だった。
「サンゴリアスくんたちも来てたんですね」
「そりゃあうちの選手も来てるしな、あったかいコーヒーあるけど飲む?」
「頂こう」
「ありがとうございます」
カメラを扱うために指先の出てる手袋を使ってるせいかどうも先ほどから末端だけが冷えてしまってしょうがないところだったし助かった。
ブラックラムズ先輩も同じように缶コーヒーで指先を温め、こくりと一口飲むと「……これはおしるこだな?」と呟いた。
確かによく見るとブラックラムズ先輩だけおしるこで指を温めている。
「あー、コーヒーと間違えて買っちゃったから」
「体よく押し付けたのか……まあ、冷え取りには丁度良いがな」
ぶつくさ言いながら遠くでパレードの始まりの合図が聞こえる。
昔ならきっと誰も想像したことがない景色を、いま彼らは見るのだと思うとワクワクする。


「これを一過性にしないのが俺らの仕事だよなあ」

そう呟くブレイブルーパス先輩の声が人波の声にかき消されていく。
トップリーグの幕開けはもうすぐだ。


イーグルスとブラックラムズとサンゴリアスとブレイブルーパス。
パレード見にいってないんですが相当すごかったようですね……?

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