忍者ブログ

コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

さよならの代わりに

アスリートがアスリートで居られる時間は短い。
それは自分の感覚でたとえるなら桜が咲いて散るような儚さで、時にそれを見送り時に違う形で残ってほしいと頼んだ。
それでもここを去る人の事を止められたことは一度だってない。

「トムさんもどうせならうちで復帰してくれたらなー……」

液晶画面の向こう側。
日本ラグビー界への電撃復帰とシャイニングアークスへの入団を報告すその人は、俺が泣きながら見送った人だった。
本人から電話でアークスんとこに行くと報告されたときは正直ちょっと泣いた。
あんまり悲しくて『日本のラグビー恋しなったんならうちで復帰したらええやん』という事も出来なかった。
だってわざわざスタッフだけやのうて俺にも報告してくれたんやぞ?俺何の権限もないのに。つまりそれは本人なりの誠意な訳で。
そんなもん見せつけられたらもう何も言えへんやん、俺。
うちとの契約解除文章を出して一時間も経たんうちに入団会見やるシャイニングアークスの根性は正直どうかしてると思うけどな?まあ俺がギリギリまで出したなかっただけやけど。
臙脂と青のユニから青と黄色のユニフォームへ。それだけなのに全然違う人に見える。
今更泣いても仕方ない。ただせいぜい、シャイニングアークスの所で大事にされてくれという祈りを込めてこうつぶやくのみだ。




「シーユーアゲイン、ミスター・トンプソン・ルーク」

----
ライナーズの独り言。しゅーひがさんの記事読んでて思いついたネタ。

拍手

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

バーコード

カウンター

忍者アナライズ