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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

夏空を往く

ラグビー組の夏短編です

・夏祭りに行こう(ヒートとパールズ)
地元のお祭りに出る事になったので、ちょっと気合を入れて甚平を購入した。
とは言っても昼間はチームユニで行くから甚平を着るのは夕方になってからである。
(でもユニめちゃくちゃ暑い……!)
ただでさえ山車を引いてるせいで暑いのに、黒っぽいユニだから太陽光の熱を溜め込んでめちゃくちゃに暑くなるのだ。
少し休憩を挟んだらうちわ配りもあるし、楽しさよりも疲労感が先に勝ってしまうのがつらい。
「おつかれー」 「パールズ……」
冷たいスポーツドリンクを渡してくれたパールズは白地に朝顔の浴衣を着ていて、お祭りをエンジョイしてる感じが溢れている。
「かわいい」
本心が口から溢れるとパールズはちょっと困惑したような照れを見せてくれて、それがなお可愛かった。

・菅平の恋しかり(ブラックラムズとサンゴリアス)
チームで運営してるラグビーアカデミーがサンゴリアスのところのアカデミーと合同で合宿をやる事になった。
「じゃあ、アカデミーの合宿に同行するんだ」
「お互い初めての試みだからな、様子見に同行しようかと」
「俺も仕事がなければなあ、トップチームはともかくアカデミーのほうのイベントは仕事扱いにならないし」
サンゴリアスはそうぼやきながらお茶を飲む。
このところ別の仕事が詰まっていて、息抜きがてら我のところに来てアカデミーの書類を渡しに来たというが少々リラックスしすぎのようにも見える。
「其れは仕方無いと思うがな。我も夜はホテルで仕事だぞ」
「でも菅平なら東京より涼しいから捗りそう」
「最近は菅平も幾ばくか暑くなったがなあ」
けれど菅平が東京よりは涼しいのも確かな話であり、あの涼しさが恋しいのはみんなきっと同じなのだろう。

・今年もみんなで(グリーンロケッツ)
今年もファンクラブイベント花火のタイミングがいいよね、と俺が提案したら思いの外するっと話が通ってしまった。
ファンイベントのお見送りをしながら、花火も良かったねえなどと言う声を聞いていると提案が通った事が嬉しくなる。
「来年以降も花火のタイミングに合わせてファンクラブイベントが良いかなあ」
選手もスタッフも楽しかったみたいだし、来年も同じ提案をしてみようか?

・炎天下を駆け抜けて(ライナーズ)
「もうこんな季節なんやなあ」
新しいチームが始まる前に、彼らのために新しい練習着やトレーニング用の道具などを発注しながらついそんな言葉が漏れる。
秋冬のスポーツであるラグビーはチームが夏頃に始まるのでそれに合わせて準備をしている。
古い道具の買い換え、新しく来た選手やスタッフのサポート、あとはリーグ戦に向けた準備もぼちぼち始めておく必要がある。
窓の外では炎天下の中を汗だくで走る選手たち。
そのうちの数人と不意に目が合ったので、「気張りや」の気持ちを込めて手を振ってみたりなどすると選手達もニコリと微笑み返してくれる。
(まあ気張るのは選手だけやのうて俺もなんやけどねえ)
今年のシーズン開幕まではまだ半年くらいはあるけれど、日々の仕事に追われていればあっという間だ。
また今年もラグビーの季節が忍び寄ってくる。


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