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コーギーとお昼寝

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寒の戻り

1:下妻とつくば
「下妻ぁ」
甘えたような声を出したその人にはいはいと駆け寄る。
昨日の午後から突然降りだした雪は庭を真っ白に染めてくる。
お互い色々と忙しかったので久しぶりの休日だったのだが、休日に雪とは神様も空気を読み過ぎだ。
暦の上でこそ春だが、雪のせいかまだ冬の盛りのような気すらしてしまう。
「これあげる」
そう言って差し出されたのは手に乗っかるほどの雪だるま。
小学生じゃあるまいし、などと思いながらもなんだか無性に目の前の相手が愛らしく見えるのは仕方のない事だろう。

****

2:筑西広域組と笠間
「まったく、子どもは元気ですねえ」
無邪気に雪と戯れる筑西と桜川と下舘を窓越しに眺める。
こたつから出られないのは年齢故と言ってもいい。
「本当にな、こうやって見っと下舘もガキに見えるわ」
「若い人との交流も多いですからね、見た目的に」
お茶をすすりながら見た笠間の目はやけに優しくて、それがどう言う意味の目であるかはすぐに察した。
「下舘が気に入ったなら早く痕跡を残してあげたほうが良いですよ」
「は?」
「……気づいてないならいいです」

****

3:神栖と銚子さん
「……くっそ寒い」
ヒーターから一歩も動こうとしない神栖を眺めながら、ほれとコーヒーを差し出す。
どうやら雪による底冷え的寒さが本人には耐えがたいようだと悟る。
「暖めてやろうかぃ?ベッドの上で」
「氏ね、いやむしろ死ね」
「まあ気のすむまで暖房当たってけ」
寒さでぶるぶる震えてるのを見るのも、なかなか悪くない。



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