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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

さあリスタート!

「さっむ!」
爽やかな冬晴れの下にレッドハリケーンズの声が思い切り響いた。
12月上旬の東京は日差しこそ暖かいが風はひんやりと冷たい。
「この時期ならしゃあないんと違う?」
「寒い寒い騒ぐなら少し走ればいいのに」
「発想がゴリラやないかい!」
「三人とも凍えてなぞ居らずに最初から温まるものを飲めばいいだろう、熱燗とか」
そんなツッコミを入れてきたのは全身真っ黒の服に身を包んだブラックラムズである。
ついでに手元には紙コップが4つ乗せられた段ボールトレイもある。
「試合前に飲んだら酔うわ!」
「冗談だ、ホットコーヒーを買って来たから飲むがいい」
「赤いのがすいませんね」
「我は気にしておらぬぞ、元気な事はいいことだからな」
早速ホットコーヒーを受け取り、各ブースの賑わいをいつものように遠目から眺めて過ごす。
それぞれのサポーターが開幕前の時間を思い思いに過ごすのを見るのは心地の良い気分である。
「にしても、あのゴ〇ラの模型大人気ですよね……」
「まあ人気モンにはあやからんとな、一応プロスポーツやし」
「一応をつけねばならぬところが悲哀を感じるゆえんだな」
「コーヒーごっそさん、羊のおっちゃん」
「……羊のおっちゃんとはほめられた気がせぬ呼び方だな」
「せやかてそう言う名前やんか、今日は勝ち点貰ってくわ!」




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赤の青年は王冠を目指す

「うちは結局無敗で来ちゃったわけだけど、どう思う?」
夕暮れの瑞穂グラウンド。
先ほど30点以上もの差をつけてシーズン前半戦無敗での勝利を挙げた彼に俺は何と言い返そうか、最初から決めていた。
「次は勝ちにいきますよ」
「……うん、俺お前ののそういうとこホント好きだな」
たとえ相手が上だろうと負けないというこころ、これだけはきっと失ってはいけない。
実力だけがこの競技の全てだから、次は勝てるように実力をあげていくだけだ。
「いちおう俺の方が一回り上のはずなんですけどね」
「芝生の上では誰でも対等だよ」
彼と次にやるまでにやれることはまだある。
勝ち点差8は決して小さな数字ではないけれど、リーグ初代覇者の王冠はまだ伸ばせば手の届く場所にあるのだからここで手を伸ばすのをやめるわけにはいかない。
「……何しとんじゃお前ら」
「あ、シーウェイブズ何してんの?」
「いや、帰ろうと思ったらスタッフの一人が小銭入れどっかに落としたみたいで探してたらお前らが青春してて立ち往生してた」
そうこうしていたら釜石のところのスタッフさんが探し物を始めてくる。
「なんか全然締まらないねえ」
「そう言うのは俺が逆転優勝してからですよ」
「やだなあ、優勝なんてさせてあげないに決まってるじゃん」
「じゃあうちは4位以内に入って入れ替え戦進出してトップリーグに戻ることだけ考えんとなぁ」






レッドドルフィンズとヒート。
TCLファーストステージ終わったので。

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えふいーのキャラ設定についてのお知らせ

いつもご愛顧ありがとうございます。管理人です。
突然ですが、

戸畑の設定を全面的に見直すことになりました。

いやまあ理由はひとえに情報収集不足で本編と大きな齟齬が出来てしまったことが原因なのですが、その関係で以下の作品が非公開になります。
・夜の雨に見た幻
・旦過市場にて
・行われなかった嬰児殺しの事
それに伴いキャラ紹介からもいったん削除して、設定を組み替え次第再掲載する予定です。
進捗はTwitter(@kusareakabeko)を見てください。

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秋食うふたり

#企業擬人化深夜の真剣お絵描き60分一本勝負参加作品。
テーマは「食欲の秋」でした


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彼女と彼女のはなし

「福山ー!」
それはそれはハイテンションで駆け寄ってきた水島を反射的に抱き留める。
きょうもふかふかもちもちー!などと言いながら私の身体に顔を埋めるのはもういつものとこで、横にいた職員さんも笑いしか出てこない様子だった。同情します。
「水島、今日は何の要件?」
「ちょっと必要に駆られてこっち来ただけ、そのついでに福山成分の補給を」
どうぞお気になさらずと職員さんにアイコンタクトを送ると、じゃあお願いしますというように一礼して別場所に向かって行った。
明るさを忘れないその気質は美点ではあるけれど同時にやかましくもある。
(……そう言えば千葉さんも割とこんな感じだよね)
本人はあまり似ていないと主張する兄貴分のことをふと思い出してしまう。
「成分補給したら仕事に戻りなさいよ?」
「えー」
「……今夜、煮込みハンバーグにしてあげるから」
「煮込みハンバーグ!?ならやる!福山のふかふかもちもちとハンバーグのために頑張る!」
でも、この賑やかしくてコロコロ変わる彼女が好きで一緒になったんだからしょうがない。
職員さんが迎えに来て「じゃあ今夜そっち行くから!じゃあね!」と言って軽やかに自分のところへ帰っていく。
私も仕事に戻らねば、と思っていると職員に声をかけられた。
「……福山さん上機嫌ですね」
「今日は可愛いあの子が夕食を食べに来るからね」



福山と水島。
そう言えばまだこの二人書いていなかったよなあと言う事に気付いたので。

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