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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

最近の小ネタ集

・日々愉快(グリロケ+アークス)
最近のマイブームは寝起きじゃんけんだ。
『という訳で今朝のグリロケじゃんけんのお時間です』
『……フェイスガードつけて人んちに突撃するのやめてくれません?』
寝不足顔のシャイニングアークスに対して僕のほうはスマホのカメラを起動して撮影続行中である。
『ほら、グリロケじゃんけんだよ。グーリロケじゃーんけーん、じゃーんけーん?』
『グー、という訳で10秒以内に退室しないとグーで叩きだします今すぐ帰りなさい』
『パーを出した人は超ラッキー!明日もこのミラクルセブンが誰かの家に突撃するよー!』
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と言う謎動画が届くだけの平和な世界

・なまえのこと(スピアーズ+グリロケ)
『兄弟でおんなじ名前ってめんどくさくない?』
グリーンロケッツが画面越しにそんなことを言ってくる。
「んー、まあそうだけど決めたのうちの親だし、文句つけようがないよねー」
このたび同じ名前で活動することになった男子バレー部-いちおう俺の兄である-のことらしい。
まあ住んでるところ違うから兄弟間でそんなに交流ないし、名前を兄弟で共有することはちょくちょくあるから俺は気にしてない派だ。
『そうだけどさー、兄弟で名前一緒ってややこしいじゃん』
「どうせそのうち慣れるから大したことじゃないでしょ」
『……お前は、自分の名前に執着とかないの?』
グリーンロケッツがそんなことを聞くので「ないねえ」と答える。
「だって俺自身の権限で決められることなんて全然ないし、何かに執着したって苦しいだけじゃない?」
『そんなんじゃ自分がぼやけるよ』
妙に真剣みのある声で俺にそう告げたのは彼らしい言葉だ。
兄弟たちと姿かたちがよく似ていたグリーンロケッツだからこそ、兄・姉と自分が別人だと明確に感じていることで自分の輪郭を明瞭にしたかったのかもしれない。
「ま、たぶん大丈夫だよ。たぶん」
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スピアーズさんはのんき

・海の街の夏(シーウェイブス)
この町に夏が来る頃、冷蔵庫にはオレンジ色の詰まった牛乳瓶が並ぶ。
時期の名物であるウニの牛乳瓶詰はこの季節特有の貰い物であり、瓶詰づくりのバイトはオフシーズンの重要な収入源でもある。
しかし今年は昨今の飲食店自粛で売り上げがよろしくない。となれば、自分で知り合いに売るしかないだろう。
『新鮮な瓶詰ウニ要らないか?欲しい人は返信希望』
友人知人に送り付けたメールの返事を待ちながら、初夏の風を静かに浴びている。
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三陸のウニを喰え

・夏の盛りは近い(イーグルス)
色々なことが原因でいつもならば春先にやるような退部・入部の事務仕事に追われる日々が続いている。
「はー……疲れたな」
背筋を伸ばしてぽつりとつぶやけど、きょうも事務所の人気はまばらだ。
練習はようやく再開されたものの外での練習がメインだから中にいる人は少ない。
いつもなら屋内でやる筋トレやストレッチも器具を外に移したので、建物内は妙にすかすかした感じがする。
換気のため開け放たれた窓から入り込むぬるい風は夏の湿った芝草の香りがする。
「もっと暑くなったら、どうなるんだろうなあ」
夏の盛りは刻一刻と近づいている。
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もうすぐ夏です

・去り行く人(ブレイブルーパス+スティーラーズ)
『キンさん、引退するってホンマなん?』
「ほんとだよ。今度からうちの広報になるよ」
同じ内容の確認の電話を貰うのは今日で三人目だ。
みんなから愛される人だったのだと喜ばしいけれど、何度も同じようなことを答えないといけないのは正直うっとおしい。
『……人間が歳食うのって早いよなあ』
「戦前生まれが言うと説得力違うよね」
『俺のことジジィ思っとるよなお前』
「この界隈じゃ戦前生まれは年寄りでしょ、事実として」
俺は一応戦後生まれだけれど、年月の経過の早さは俺だってわかる。
自分が拾って育てた人が、鉄人と呼ばれて第一線を去る姿を見届けていればなおさらのことだ。
「今度福島行きたいな」
ぼんやりとそんな言葉を漏らすと『一人で行けや』と大変冷たいコメントが帰ってきた。
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大野選手、お疲れさまでした

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