「水戸、また新しく合併するよ。」
上司が一口茶を飲み干した後、そういった。
「どことです?」
「新治県だ、これで君は本当の主になれる。『茨城県』の新しい主だ。」
その響きはたった一つの希望、結城が我が手元に来るという大きな喜びも与えた。
「・・・・・・その時は」
「11月13日だ。水戸、君はまだ大きくなることが出来る。」
「分かりました、これから茨城の中心として努力いたします。」
「そうだ、常総の中心・茨城の中心は君なのだからな」
そういい残せばまたどこかに消えていく、県庁所在地となった俺を残して。
おわり
茨城の日です。