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コーギーとお昼寝

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あの子の誕生日

「スティーラーズ、今日のおやつ何が食べたい?」
私がそう聞くとスティーラーズが「急にどないしたんです?」と聞いてくる。
「あなたの創部日、昨日でしょ?昨日はイベントだったけど私からは直接祝えなかったから今日祝おうと思って」
そう答えると腑に落ちたという風な顔をして、それからふふっと笑った。
「姐さんが誕生日祝ってくれるの何年振りやろ」
実は昨日のイベントでマスコットの子が創部日の事を言ってたから思い出したのは秘密だ。
まあこれぐらいなら誤差の範囲だし、何よりスティーラーズが嬉しそうならそれでいい。
「紅茶は私が淹れるわ、何にする?」
「ほんならルフナでロイヤルミルクティーを。お茶菓子は―……姐さんがこの間貰ってはったユーハイムのバームクーヘンとパウンドケーキで」
思わず紅茶缶を取ろうとした手が止まる。
私が最近取引先から貰って夜更けに加古川とふたりでこっそり食べたお菓子のセットを何故把握してるんだろう?
「姐さん、この間加古川の姐さんと夜中にこっそり食うてはりましたよね?俺がああいう焼き菓子系好きなの知ってるはずやのに」
背後からじとーっとした眼差しがこちらに突き刺さってくる。
紅茶缶を取り出してお茶を煮出しつつ言い訳を考える。
「……私はともかくスティーラーズは夜更けに食べたら余計な脂肪つくでしょ」
「せやから俺かてお菓子とお茶の量抑えてるんですけどねえ。
姐さんも高炉廃止で身長縮んだんやし、夜更けのティータイム止めたほうがええと思いますよ」
それを言われると反論できない。
水を沸かしたミルクパンに茶葉を入れてしっかりお茶を煮出し、その間にお菓子やミルクの準備をする。
「でも夜更けのお茶会でしか味わえない背徳感も含めて美味しいのよね」
「それは俺も同意見です」
紅茶がしっかり煮出されたらミルクを入れて軽く温める。
いつもはお茶を加古川が淹れてくれるけれど、もともと加古川にお茶の入れ方を教えたのは私だから腕前は変わりない。
茶こしでこしながらなみなみと注がれたロイヤルミルクティーの香りがふわりと立ち上る。
「ただいまー」
「あ、加古川さんや」
「スティーラーズくんが昨日創部日だったって聞いたんで、モロゾフの冬限定チョコサブレ買って来たんですけど姐さんも食べます?」
加古川もたいがい同じことを考えていたらしい。
幸いお茶は少し多めに作ったので加古川の分も注いでおこう。
「もちろんいただくわ」



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神戸とスティーラーズ。
昨日の神フェス、コーロクンが喋ったらしくてすごいびっくりした……君そんな声だったのか……

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