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コーギーとお昼寝

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僕の愛するブラザーフッド

一発勝負の試合に負けた事よりも、敵としてであってもラグビーでの再会を喜びただ抱き合って泣いた2人の姿に泣いてしまう。
曇天の江戸川区立競技場で敵として再会した唯一無二の親友二人の間には誰も立ち入らせない空気があった。
「お疲れ様でした、シャイニングアークスさん」
そう言ってイーグルスがポケットティッシュを渡してくれ、それで目元と鼻をぐりぐりと拭う。
イーグルスの方も目が潤みこそしているが泣くのは堪えているようだ。
「……今になって後悔が深まってきますね」
「移籍のことですか?」
「お互い事情があったとは言え急な移籍で離れさせてしまいましたからね」
二人の関係の深さは周知のことだったし、それも一番近くで見てきたのは僕だという自負もある。
『情がなければ人を理解し切れないが人間に深く情を入れ過ぎれば辛くなる』
かつて父にはそう言われたけれどこうして二人の姿に泣いてしまう僕は情を向けすぎているのかもしれない。
「シャイニングアークスさん、友情は距離で壊されるものじゃありませんよ」
「そうですけどね」
イーグルスは二人の姿を穏やかに見守る。

「ナキに日本最高の舞台、見せてあげてくださいね」

それは僕の心からの願いであった。
事情から手放した男への最後の花向けと言い換えてもいい。
「当然ですよ」
イーグルスの声には覚悟が滲んでいた。

_____
シャイニングアークスとイーグルス。
試合後に抱き合うナキさんとしょけさんに泣かされたオタクいっぱいいると思うんすよ。

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