半分猫屋敷のようになっている日立の家は冷暖房がしっかりしている。
理由は単純で、夏涼しく冬温かい環境にしないと猫の身体が耐えられないからである。
「……重いよ」
昼寝から目が覚めると、猫たちがわらわらと日立の傍にいた。
胸元のいいところ(?)に陣取る日製に顔の真横に陣取っているJX、そしてありとあらゆる隙間を黒い毛玉たちが多い尽くしている。
「いや、少し冷房が効きすぎてる気がして暖を取っていた」
「温度下げればいいのに」
「別にいいだろう」
確かに悪い気分ではないが、手のひらや足先に至るまで猫まみれというのは正直重い。
しかし日製はそう悪い気分でもないらしく満足げである。
(……まあ、いいか)
冷房の温度は猫たちが目覚めてからでいい。
日製猫と日立さん。
もふもふネタが書きたくなったので。