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コーギーとお昼寝

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青天を衝きたい

「最近釜石が大河の長文感想私に送ってくるんですよね」
八幡さんがため息をつきながら釜石さんから届いたという長文感想メールを私に見せてきた。
今年の大河の主人公と言えば多くの企業たちに影響をもたらした人物であり、元々大河が好きだという釜石さんがワクワクしながら見てるのも分かる気がする。
「長文ですね」
「ただ問題はここなんですよね」
そう言って指さしたのは3話で水戸藩が大砲を幕府に献上したシーンについての感想だった。
「『高任さんの大砲をもっと深堀りしてほしかった』……?どういうことですか」
「釜石、水戸藩が裏主人公って聞いてから『高任さんと那珂湊反射炉が出るかもしれん!』ってずっとワクワクしてたんですけどさらっと流されちゃったんで落ち込んでるみたいなんですよ」
水戸藩が現在の茨城県ひたちなか市に作った那珂湊反射炉は釜石さんの生みの親である大島高任の建造した反射炉である。
この反射炉づくりと水戸藩による大砲鋳造が橋野高炉や釜石製鉄所へつながっていくので、いわば水戸藩の大砲は釜石さんの兄弟分のようなものなのだ。
「それは無理筋では?」
「私もそう思ったんですけどね。ほんと、どう返事しますかねえ」
ため息をつきながら朝茶を口に含む八幡さんにふと思い立って口を開く。
「でも私と小倉さんなら出る可能性ありますしそっちで我慢してもらう、と言うのはどうですか?」
「関わってましたっけ?」
「ええ、渋沢さんはうちの創立に関わってますし小倉さんのお兄さんのとこは取締役会長でしたし」
「それで釜石の気が晴れるといいんですけどね」
そう言いながら釜石さんへのメールの返事を書き始める八幡さんの目は、どこか遠くを見てるのだった。


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戸畑と八幡。青天を衝け毎週見てますか。

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