ひたちなかには忙しい時期が3つある。
1つ目はネモフィラが盛りを迎えるゴールデンウィーク、2つ目は海水浴客とロックインジャパンフェスの対応に追われる8月、そして3つ目が年末用のタコの加工が最盛期を迎える12月。
「……だって言うのになんで呼ぶんですか」
「だってたこ焼き食べたくてさ」
水戸の自宅ではなぜか日立に大洗に茨城町に笠間と桜川と県央が大集結していた。
「大洗は五十鈴殿の生誕祭サボっていいんですか」
「大丈夫、ちゃんと準備はしておいた」
じっと桜川がこっち見てくる、と言うか桜川は県西なのになぜ来た。
「おっじゃましまーす!お腹空いた!」
「城里、お前チャリで来たのか」
「そうだよー、笠間さんも運動したら?」
ものすごいいい笑顔でやってきた城里は早速冷蔵庫から何か取り出してきてる。
ああダメだこりゃ。
溜息を吐きながら結局タコをさばいてたこ焼きを作るしかないと悟るのだった。
昨日のひるブラがひたちなかのタコだったのでつい。