「しもつまー世間一般で言うゴールデンウィークですね。」
「休み無いですけど」
こんばんは、僕です。
しもつまものがたり?その2「え、そうなの?!」
「・・・・・・ゴールデンウィークはほぼ仕事で埋まってます。」
「空いてる日って・・・・・・ない、ですか?」
何故か丁寧語で聞かれる。
まさかずっとオフだと思っていたんだろうか、むしろ研究職の方が少ないような・・・・・・?
「土日は普通に休みです。」
「ですよねー」
にっこにこで納得するつくばさん。
何かあるな、と感じ取ったけど言わぬが花。
「あのさ、土日一緒にデズニーいかない?」
そう言うことか、と今度は僕が納得。
「連休中の土日って凄く込むシーズンじゃ・・・・・・?」
「そこはねー、東京が色々融通利かしてくれてホテル一泊券とか色々くれたんだよー」
それはきっと(あくまでも想像だが)東京さんをこずいて奪い取ったの間違いのような気がしなくも無い。
だけどこれもきっと言わぬが花。
「まあ、良いですけど・・・・・・」
立ち上がり、僕の手を引っ掴んでこう言い放った。
「じゃあ、行こうか?」
一瞬の思考停止の後に出てきた言葉は一つ。
「・・・・・・え?」
* *
「荷物、いつの間にここに運んだんですか?」
「え?今朝だけど。」
ホテルに着くと僕の荷物とつくばさんの荷物。
用意周到すぎて怒りを超えて呆れた。
「まあ、あそぼっか?」
遊ぶ気満々で僕の手を捕まえて走り出そうとするセヴンティーン。
金曜の夜で疲れてるはずなのにこれ。
神様、これが若さですね分かります。
思わず僕は若さへの憧れ(?)からか呆れからかため息をつく。
「・・・・・・体を酷使しない奴にしてくださいね。」
「大丈夫だよ、パレード行くだけ。」
そして僕らは外へと走り出した。
おわり