1.目の届く範囲にいてください
下妻はいつだって過保護だ。
「・・・・・どうやったら下着を忘れてオーストリアまで旅行できるんです?」
「うーん、どうしてだろうね」
下妻がため息をつく。
「だから今回は悪かったって思ってるよ」
「今度から俺があなたのぶんの旅行準備するんで目の届く範囲にいてくださいね?」
「・・・・・っ新妻みたい」
「何言ってるんですか!」
ああまったくなんでこんなに可愛いんだかこの恋人は!
2.貴方はどれだけ俺が心配したと
つくばさんは自由すぎる人だ。
「何で俺の家に・・・・・」
「合鍵この間作ったんだ」
俺はもう一度ため息をついた。
「さっき東京さんから連絡があって探してたんですよ?いいかげん東日本屈指の科学都市として自覚って物を持ってくださいよ!」
「まあでもさいいんじゃない?」
「良くないですよ・・・・・」
この人は自由だから、俺を心配させるのが好きらしい。
俺の苦労も知らないでよく言うよ!
3.こういう時は俺に頼れと言ったはずですけど!
風邪を引いた。
「すいません東京さん、俺がちゃんと責任もってうちに送り届けますから」
「つくばをお願いしますね」
お姫様抱っこされて、いわれた言葉は一つ。
「こういうときは俺がどうにかするんでちゃんと言わないとだめですからね」
「うん」
でも自分はその言葉が言われたくて体調を崩したんだけどね。
4.困らせたいとしか思えない
「・・・・・どうすればこんなに台所が一瞬で汚れるんです?」
漫画みたいに一瞬で汚れた台所にため息しか出てこない。
きれいにするのに丸1日かかったのに、汚すのは一瞬というものアレだ。
「自分も分かんないよ・・・・・タマゴをレンジに入れたら本当に爆発するのか見たかっただけなのに」
「それどう考えても爆発しますからね!」
この人、本当に俺を困らせたいようにしか見えない。
まあ別に頼られるのは嫌いじゃないけど!
5.この先も目が離せそうにない
下妻はしっかりした人だ。
女の子なら確実に良い奥さんになるタイプだけど、男の子だ。
だから他の人に取られないかとかちょっと不安になる。
下館には警戒しないし、古河は馴れ馴れしいし。
だからいろんな意味で目が離せない。
もっとも、世話を焼いてくれるときはこっちしか見てないけど!
引用元:確かに恋だったさま