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コーギーとお昼寝

市町村・鉄道・企業・スポーツチーム擬人化よみものサイト、オンラインブクマはご遠慮ください。

君が好き!

「・・・・・・東京、ちょっといい?」
「なんでぇこの弟が!」
イライラ気分のニコチン中毒、それが東京。
そしてぐずぐず気分のちみっこいのがつくば。

時々あるこの奇妙な組み合わせのお話。

君が好き!

「下妻がさ、何か最近避けるんだよおおおおおお!イオ/ンのセール時期じゃないしイベントなんてせいぜいハロウィンぐらいだし!」
まあ随分とわめくものですねえ、東京さんや。
「あんたは黙ってろ」
粋でいなせにも聞こえなくはない江戸弁で返されると反抗のしようもない。
「下妻最近鼻歌多いし、なんか妙に機嫌いいしでもそれが十分可愛く見えて死にそうだし結論が下妻可愛いで終わる脳味噌が恨めしいんだよおおおおおお!」
「・・・・・・・・あのさぁ、下妻が忙しいのってこれじゃないのか?」
そう言った東京さんの手には土屋ア○ナ下妻でのイベントの広告。
「なるほど、ありがと東京にぃ!」
そして清清しい顔で帰っていくつくば。
「なぁ、なんであいつ騒がしいのに嫌いになれないんだろうかねぇ」
弟だからじゃないんですか?
「・・・・・・そういうもんか。」
そして東京さんはため息をついた。








                     おわり
弟・つくばに振り回される東京にぃのお話。
基本的に弟馬鹿で身内と関東は江戸弁で済ませ、関東以外は標準語と言う謎の人。
日の本一の苦労人であり、京都や自分の上司、つくばに振り回させる可哀想な人。
てぇやんでぃとかは言うけど、よく分からない方言orz





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ある日の古河。

「・・・・・・五霞なんて合併すればいいのに。」
こんばんわ、大宮です。
「来て早々鬱発言やめていただけません?宇都宮線封鎖しますよ。」
「Яはここに泊まるからいいよ。小山が困ろうがどうでもいいし。」
そんな調子の古河さんを適度にスルーしてお届けしようと思います。

ある日の古河

カットスイカを食べつつ様子を眺めてみましょう。
「何でみんなЯと五霞を間違えるかな・・・・・一度は水戸と喧嘩して家出したくせに。」
どうやら五霞さんに間違われたのが不満の原因のようです。」
「別に良いじゃないですか、どちらも良い人ですし。」
「いや、良くないよ。何で未だにあの尻尾野朗いるの?そしてみんな言い間違えるの?どう見ても埼玉だし、ちっちゃいし、自由気まますぎて付いていけないし。」
ぶつぶつと人のベッドの上に寝そべって愚痴モード。
・・・・・・僕の寝床はいずこへ?
「まあまあ、誰も栃木県古河市なんて言いませんから、ね?スイカ食べて機嫌直しましょうよ!」
本音を言おう、僕の寝床返して!
「・・・・・・・・大宮が」
「はい?」
「明日映画見に言ってくれるなら良い、つまりは・・・・・・デート。」
「別に構いませんよ?」
デート、と言う表現はこの際スルーしよう。
だから僕の寝床を返してください。

*                         *

結局僕は寝床を取り返す事ができず、一緒に寝る羽目になったとさ。
(・・・・・・暑苦しい。)




               おわり




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結局、君は何を望んでいたのか。

「・・・・・結城、さん」
僕は知っていたはずなのに。
水戸さんのことも、結城さんの思いも。
「大丈夫ですよ、私は。愛のひとつ断ったからと言って私の扱いを酷くする様な小さい男だと思えませんから。」
「そう、ですけど・・・・・・」
そして結城さんは、僕の部屋にあるベージュ色のソファーに横たわった。

結局、君は何を望んでいたのか。

「・・・・・・ここは。」
僕は何も言わずに二人分の焼きそば(たまたま多めに買っていた)を焼きながら静かに結城さんの紡ぐ言葉を聴いた。
「居心地のいい場所です。家も好きですが、それと引けをとらないほどに落ち着きます。」
焼きそばに粉ソースを絡めながらも、なお紡がれる言葉に耳を傾ける。
「私はどうしようもないんです。人生のネジがどこで狂ったかも分かりませんが、貴方を愛したことで何処かのネジが狂いましたよ。でも、こんな生き方も面白いと思いませんか?」
「どうしてですか?」
「だって、私が愛した物語たちにも化けそうじゃないですか。」
「そんなことを言われても困ります。僕は貴方に幸せになって欲しい。僕が狂わせた人生だと言っても、僕に与えられた運命は離れることを許さないんですから。」
焼きそばを皿に載せると、少々焦げてるようで焦げ臭い気がした。
「・・・・・・・なら、いっそ二人で幸せになってみますか?」

*                       *

二人で幸せになる。
それは『越県合併』のことだった。
不可能だと分かっているのに。
もう一人の隣人からの誘いを断って、彼は一途にも奔走して僕は切り捨ててしまった。
僕にそんな力は無い、利益も無い。
「・・・・・結局、貴方は何を望んでいたんですか?」
「分かりません。市民生活の向上か、あの人たちに嫌気が差したのか、それとも・・・・・・・貴方と幸せになることか。」
そういって、あの日と同じ少々焦げ臭い焼きそばを食べた。







                     おわり




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七夕ですね。

前回からの続き。
小山にとって悪い思い出の日である七夕。
暇をもてあましどうしようと考えあぐねた結果、結城と流しそうめんをすることになりました。

「・・・・・・・随分、多くないですか」
「3人で流しそうめんというのも、つまらないですからねぇ」
結城の家の日本庭園に、やたらと人が集まっていた。

七夕ですね。

「ねぇ、結城にぃそうめんまだぁ~?」
「今茹でてますから大丈夫ですよ。」
結城さんと僕と水戸線さんの3人でゆっくりするものだと思ってのになぁ、と僕はため息をつく。
「結城、ひとつ茹で上がったから流す準備してくれる?」
「あ、わかりました!」
やけにバタバタしてる結城さん。
(・・・・・・なんで僕ここにいるんだろう)
「小山、Добрый вечер(こんばんわ)」
「お久しぶりです、古河さん。」
さっきまでそうめんを茹でていた古河さんが僕の向かいに座る。
「今日は随分とバタバタしてるよねえ」
「ええ、静かにまったりするものだと思っていたんですけどね・・・・・・」
「そうだよね、でも結城の気合の入れようも凄いんだよ。」
「え?」
「だって、毎年竹は同じ奴を使ってたのにわざわざ自宅の庭の竹を久しぶりに切り出してるみたいだから・・・・・・・・・。ほら、器からもいい竹のにおいがするでしょ?」
目の前に置かれた竹製の箸とそうめんつゆの器の匂いをかいで見る。
「ほんとだ・・・・・」
「きっと小山のせいだよ、小山が絡むといっつも本気になる。今も昔もね。」
そうやって苦笑する相手を傍目に、少しだけ嬉しくなる。
自分の為に相手が色々気を使ってくれたということに。
「こがー、短冊だってよ。」
「どうも。」
全員に配られる短冊に、僕は鉛筆書きでひとつのお祈りを書く。

今年も、市民が幸せに暮らせますように。

そしてもうひとつ。

僕ももう少し素直になれますように。
(まあ、気恥ずかしいけどいいよね。うん。)

*          *

短冊を竹にくくりつけると、「もうそろそろ準備してくださいねー」という声が聞こえた。
7月の風が涼しい。
そして僕はやけに楽しい七夕の夜を過ごした。


「小山さん、いい夜を。」
僕に手土産のタッパー(明日のおかず入り)を手渡して、そういう。
少しだけ嬉しかった。
「・・・・・・はい」






                     おわり




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七夕もっと先だろとか言っちゃ駄目です。

*七夕前の作品なのでこうなってます。

世間には、七夕と呼ばれるイベントがある。
「・・・・・・どうしよう、暇だ。」
カレンダーをみて僕は呆然と、一日をどう過ごすか思案した。

七夕もっと先だろとか言っちゃ駄目です。

七夕、それは僕にとっては祇園城が陥落した悪夢の日。
だからお祭りもなく、僕にとって普通の日だった。
例年は平日だと言うのに今年は土曜日。しかも仕事なし。
「・・・・・・結城さんと遊ぶか。」
電話をかけることにした。
結城さんは元主にして隣人、あと僕のストーカーみたいな人。
あの人なら暇つぶしにも付き合ってくれると思って電話してみた。
「・・・・・もしもし。」
『もしもし、珍しいですねぇ。貴方のほうから電話をするのは。やっと合併許可でも出たんですか?』
「違いますよ、個人的なことなんですが・・・・・良いですか?」
(って、何でこんな緊張してるんだか・・・・・)
不意に自分が馬鹿馬鹿しく思える。
『ええ、構いませんよ。』
「七夕の日・・・・・遊びに行ってもいいですか?そうめんでも持って行くんで、流しそうめん水戸線さん込みでやりましょうよ」
『流しそうめんですか・・・・・良いですよ。まあその代わり、いくらか手伝ってもらいますけど。』
「分かりました。」
そういう風に電話を切るとカレンダーに「結城さんちで流しそうめん」とのみ書き込んだ。


おまけ
「・・・・・・・・も」
「も?」
「萌え死ぬ・・・・・」
そうダイイングメッセージ風につぶやくとふらっと倒れた。
「いや、ちょっと結城!?」
「何ですかあれ、萌え分増量ですか私限定の危険物ですか!なにあれ可愛い、全力で少年に戻りたい!」
あらかたそう叫ぶと失神した。
「いや、ちょっと結城さああああん!?」





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