*作者の鉄道知識は怪しいですよ。
*というか書いた時点で本物まだ見てません。
朝8時30過ぎ。
「・・・・・本気ですか」
朝のホームにしてはありえないほどに込んでいる新幹線ホームに二人はいた。
「本気ですよ、何の為に来てもらったのか」
小山の顔は気味が悪いほどににこやかだ。
「きたぁ!」
どこかで声がしてホームを向いた。
鮮やかな青に猫耳のような抵空ブレーキ、今日の二人の目的だった。
「いらっしゃい」
E5系はやぶさ。
ウェルカムtoE5系はやぶさ!青い車体にカメラのフラッシュが反射してテラテラと金属光沢を放っている。
「行きますよ」
「ええ」
列車内に乗り込んで、向かう先は次の那須なのだけれど。
* *
一月前。
「うふふふふふ」
どうしようもなく気持ち悪い声を出して突っ伏していた。
勿論その被害を受けるのは同居人の水戸線なのだが。
「結城、気持ち悪いぞ」
「さっき初日のE5系はやぶさの八戸行きチケットが取れたんです、2枚。」
「それが?」
「小山さんにそのこと言ったら『一枚下さい』って言われましてね」
「・・・・・八戸まで出かけるのか」
「日帰りで行ける距離じゃありませんからね、計画にぬかりありません!」
キリッと良い顔になって叫ぶ。
この状況を続けてくれればモテるんだろうなこの人、と水戸線が呟いたのは言うまでも無い。
前日、留守番電話に小山からの伝言が入っていた。
『もしもし?結城さんにひとつ知らせ忘れた事があります。
明日の八戸行きのことですが、仕事の都合で八戸まで行けなくなったので、お土産よろしくお願いします。』
結城が大号泣だったのは言うまでもない。
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八戸行き、乗れなかった小山は色んな意味でセーフだったと思います。
きっと押し倒されてたとお(ry
ちなみにぬる鉄小山はこれからも東北新幹線ネタではしゃいでくれると思います。