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コーギーとお昼寝

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【R18】君の知らない悪徳

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※このお話は完全なるセルフパロディです

タイトルの時点でお察しいただきたいひどい奴です。
このお話は他のお話とは全く別世界線なので、このお話に出てくる設定は本編と異なります。
付き合ってて男性妊娠な八幡釜石だよ。性的な要素はないよ。


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ありふれた魔法

言うなればあの男は魔法使いだった。
鮮やかな深紅色の揺らぐことのない意思を湛えた瞳は、それそのものが魔法だったのだ。
そして、目の前には魔法使いを失った哀れな女がひとり。
「西宮」
立ち尽くしてボロボロと泣く彼女の名前を、呼んだ。

ありふれた魔法

西宮と言う女は出会った時から綺麗な子だと思っていた。
深い赤の瞳は宝石の色に似て深く、艶やかな黒髪は新品のステンレスにも負けない。
『葺合、』
『なんだ』
『綺麗な子だね』
『……当然だろう?』
自慢げに笑う葺合の目には西宮への愛と自信が浮かび、私もそれに同意した。
それが全く違う性質のものになったのはきっと、あの時だ。
『葺合のことずっと好きだったんだろう?』
『うん……きっと、生まれた時から』
西宮が美しくそう笑ったあの瞬間。
息を飲むほどに美しい微笑みを見た瞬間に、私の中の感情は確かに今までと違うものになったのだ。

****

「ボロボロだな」
西宮は潤む瞳で私を睨んだ。
透明な涙の膜の向こう側からあの瞳が私を覗き込んでくる。
「本社に戻りな、千葉や知多も心配がってるだろう」
「……まだ葺合がいない」
微かに震える声で答えた西宮に、私は軽く息を吐いた。
(敵に塩を送る、って感じだが)
まあいいさとポケットから真新しい携帯電話を取り出す。
「せめて、本社に連絡ぐらいしときな」
「携帯持ってたの?」
「一応な」
西宮はゆっくりとキーをして電話をかけ、私はその背中をただ見ていた。






此花→西宮。恋した相手は別の人に恋してた話。

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【パラレル】遣らずの雨(R18)

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アイスクリームサマーデイ

「ん」
手渡してきたそれを動揺しつつ受け取ると「おじゃまします」と言って中に入っていく。
広畑とは年上の友人とも言える関係ではあるけれど、相変わらずよく分からない人だと思う。
とりあえず手渡された箱を見てみればアイスクリームケーキが1ホール入っていることが示されていて、仕方ないなといったん冷蔵庫にしまっておいた。
「冷房、つけないの」
「付けても冷えるだけだろう」
高炉のある製鉄所は寒さに弱い傾向がある。
特に高炉があって温暖な気候のもとで暮らしてきた自分や福山などは本当に寒さに弱く、正直に言えば冷たいものもあまり得意じゃない。
「そうだったね」
扇風機の風は少しぬるいけれど冷房の冷たすぎる風よりはましだ。
夏の盛りにでもなったら氷の塊でも買って扇風機の後ろに置けばかなり涼しくなる。
「呉、」
「うん?」
「……背、すこし縮んだ?」
「高炉の廃止は来年以降だからそれはないと思うが」
「そうだね」
突然こちらの方に身体を寄せて、ぺたりと顔に触れてくる。
その視線の熱量に何か言葉に出来ない危うさがあって、そっと目をそらした。




広畑と呉習作。
そう言えばこの二人をちゃんと書いていなかった。

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